呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


最終幻話(ファイナルファンタジー)やって考えた 総括5

 さて、本当に最後のFFネタにしたいのだが・・・。
 「忙しいニャ。いい加減にするニャ。僕は100万円を稼ぐニャ」
 ま、乗りかかった船だ。最後までつきあうんだな。
 「仕方がないニャ。でも急ぐニャ」
 ほいほい。
 では、ラストシーンだが。
 「俺は泣いたぞ」
 なんだ? 突然。友人S。
 「最後にFFのテーマ曲が流れたときに、思わず涙ぐんでしまった。俺としたことがだらしないことであるよ」
 「でも、それはきっとFFのテーマ曲によるものニャ」
 「それは言えるかも知れない。ただ、訳の分からない前々回よりは遙かにましだった」
 確かに、それは言えたな。ただエンディングにいたるあたりはべたべた恋愛との声もあるが、どうだった?
 「特に俺は問題なし。ただ、すりあわせが随分ずさんだった気がするな」
 すりあわせだと?
 「そう、すりあわせ。たぶんに複数の人間でつくるからだろうけれどジタンの本来の性格と、本来のシナリオ。これがトップとエンドで統一感が取れていたかという疑問が残るんだ」
 どういう意味だ?
 「うーん、言い難いが、もっともっと本来は暗い話になるはずではなかったのかという気がする。もっとばたばたサブキャラが死ぬような話。そうだな過去のFFでは5かな」
 「5は明るくないかニャ」
 いや、5は暗い。メインキャラで死ぬのはガラフだけだが、登場人物ではぼこぼこ死ぬのだ。バッツが脳天気なんで目立たないが、あれは結構暗い話だぞ
 「その通り。たぶんにそれをやりたかったんだろうと思うんだが・・・末端ではそうではなかった。だから、中途半端な騎士道精神持っちまったキャラに中途半端なストーリー。で、もっと暗い話の中、救いを求める形で二人が接近していくはずが、中途半端なキャラに中途半端なストーリーで恋愛だけがそのまんま残ったから唐突な違和感が発生したと思うぞ」
 すりあわせか・・・。いや、最終回でとんでもない話が出てきたな。しかし、確かに・・・。
 「そうかも知れないニャ」
 うん?
 「その結果が、ディスク4の違和感かも知れないニャ。メインライターと、サブライター。Sの言うところのすりあわせの不足が、風呂敷を閉め切れなかった理由かも知れないニャ。それがあの違和感の原因としたら、納得できるニャ」
 そうだとすると、やはりDQの方が方法論としては正しいのだろうか?
 「少なくとも1つのベストではあるんだろうな。もしくは完璧なイメージの統一によって、充分に話し合った結果、作り出す。そういった方法論が必要なんだろう」
 ふむふむ。
 「ただ、臭い話は好きだからなあ。俺。だから、あのラストが何でもなかったかも知れないな」
 「それは言えるニャ。Sは結構純愛もの読んでるものニャ」
 「うるさい」
 まあまあ。私としてはしかし、ああいうラストにするならビビのラストでいいような気がするんだがなあ。
 「確かにそれはそうかもニャ」
 「ビビをモノローグだけというのもな。逆にあの「しっぽ・角」夫婦はワンカットであっさり処理でも良かったかも知れない」
 「でも、ビビはやっぱり女性の黒魔導士と結婚して子供を作ったニャ? それとも自己分裂ニャ」
 「黒魔導士は『自己再生 自己進化 自己増殖』だったりしてな」
 たいがいにしろよ・・・。
 「じゃあ違う話ニャ。ジタンは本当にガーネットで良かったかニャ? エーコの方が良かったのではないかニャ」
 わああ。貴様、このサイトを18禁にする気か。
 「充分なりかかってるんじゃないのか? 最近」
 いい加減にしろ。俺のサイトだ。

 というわけで話を変えて最後はキャラ談義でしめたい。
 まずジタン。個人的にはPS版最初でおそらくは最後の健全明朗主人公。ま、そこそこ頑張ったなと思うのだが。
 「男はどーでもいいニャ。でも、すけべえは竜頭蛇尾だったニャ。女好きならもっともっとスカートめくりとかして欲しかったニャ」
 「うーん、シナリオをFF5的に振った時のジタンというのを見たかった気がするが、まあ、合格点。10段階の7をやろう」
 次にガーネット。
 「上杉はめろめろだもんニャ」
 「俺はいまいちあの莫迦さ加減に幻滅したが・・・」
 いいのだ。あの莫迦さを愛せるかどうか。それで彼女の評価はまったく異なるのだ。
 「でも、髪の色や丸顔だって言うんで前作ヒロインとかぶって苦労したニャ。外見だけでなく本質的バカ娘は変わっていないニャ」

 「それはないだろう。しかし、残念ながら5以上はやれないな」
 うーん。点数きついな。もう少し何とかならないか? ○○○と違って常に先頭に立って戦ったお姫様だぞ。
 「ならんなあ。どーも」
 それではビビ。
 「だから、男はどーでもいいニャ」
 私どしてはもう少し掘り下げてほしかったのだが。
 「そうだなあ。はっきり言って現状で評価してしまうのは可哀想なキャラなんだな。もっとストーリーの根幹に関わって欲しかったのにそうならなかった。お情けで6」
 次にフレイア。
 「うーん。女の子でも。ネズミ女ニャ。あの二人の掘り下げも低いニャ。ラストでよりが戻ったみたいだニャ。何があったのかニャ」
 「いや、いじらしいじゃないか。うん。唯一まともな女キャラだと思うんだけどな。俺は 9だな。5段階なら5だぞ」
 
「女ってネズミニャ。もてないあまりネズミに手を出すのかニャ」
 「ネズミ、ネズミ言うな。かわいいじゃないか!」
 確かに、一番陰影がはっきりしていたことは認めるのだが。S・・・。まあ、好きなところに行ってくれ。ただ、私だけは巻き込むなよ。
 で、エーコ。
 「最高ニャ。一人は寂しいニャ。ここに僕がいるニャ」
 「ふん。人のことが言えるか」
 「少なくとも人間ニャ。ネズミではないニャ」
 はあ・・・。彼女も掘り下げが浅かった口だよな。
 「その通りだな。戦闘では、ガーネットと使い勝手が同じで、しかも使いやすいのだが、キャラがぜんぜん立っていない。Tのような奴のためにいるとしか思えないな。評価は5だ」
 「まさか、フレイアが好きなマニアに、言われるとは思わなかったニャ」
  「何を!」
 「やるかニャ」
 いい加減にするのだぞ。
 じゃあ、銭形警部ことスタイナー。
 俺はこんなおじさんは、自分に関わってこなければ好きだけどな。
 「いるよなあ。こんな奴」
 「いるニャ」
 「戦闘では結構使えるんだけどな という訳で、戦闘マシンとして6」
 「そう、一番打撃力があった気がするニャ。でも、いまいち影が薄いニャ。どうしてだろうニャ」
 で、サラマンダー。私はほとんど使わなかったんで使った人よろじく。
 「あ、使ってない。確かレベル32くらいなんだな。まったく何のために出てきたかわからないキャラだよな。背景もよくわからないし行動原理も希薄。これでは合格点はあげられないぞ。お情けで4かなあ」
 「僕もそうニャ。だから先越されたときはビックリしたニャ。なんでこいつこんなまねが出来たかニャ?」
 それはお約束というわけで・・・。最後クイナ。こいつも使わなかったな。レベルは一番低かった。
 「俺も同様。ま、ギャグキャラだろうからしかたがないな。こいつも4」
 「女の子だけど評価不能ニャ」
 「う・・そだろう」
 「いや、事実らしいニャ。装備が女性形ニャ」
 「それは・・・そうだが」
 「信じられないけれど本当の話ニャ」

 なんだか変なところで盛り上がっているが、とにもかくにも長々と評論を続けるほどはまったことは間違いないのである。FF9。久しぶりに楽しめたRPGであった。総合評価は79点というところだろうか。
 「クリスタルの扱いや細かいところの齟齬などFFとしては64点くらしかやれないな」
 「でも、ゲームとしては実に良くできてるニャ。純粋にゲームとして楽しむのなら80点はいけるニャ。エーコがかわいいニャ」
 「だったらフレイアに80点」

 「エーコに90点ニャ」
 ま、楽しかったことは間違いないのだ。(00,7,29)


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