呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
予選通過作品見て考えた
「上杉、この予選通過作品一覧をよく見るニャ」
唐突にやって来た友人Tよ、何の予選通過作品を見ろというのだ?
「第2回ファミ通エンタティンメント大賞の小説部門ニャ」
・・・。
「どうニャ」
をい・・・。これは何かの冗談か?
「冗談ではないニャ。事実以外の何者でもないニャ」
しかし・・・。
第2回ファミ通エンタティンメント大賞の予選をくぐり抜けた最終候補作のリストがファミ通文庫の中にはさまっている。なのだが・・・。
「よく見るニャ」
あ、ああ。
最終候補作が6作。その作者の年齢が・・・。35歳、37歳、31歳、34歳、34歳、22歳・・・。圧倒的じゃないか昭和40年産まれ!
何なんだ、これは。
「嘘や冗談ではないニャ」
ああ、まったくそうとしか思えない。いったい何が彼らを駆り立てているのだ? これだから友人SやT、お前の同級生達は変なのが多いのだ。
「ほう・・・」
すみません。私も同じ学年です。
最近、どうもTに弱いような気がするのだが・・・。気のせいだよな。きっと気のせいだ。
というわけで、この記事を見てびっくりしてしまったりしたわけである。いやあ、頑張っているではないかご同輩。
「それでいいのかニャ」
な、何?
「そんな安易な気持ちで生きていていいのかニャ」
何が言いたいのだ?
「ぐだぐだ言ってないで小説を書くニャ。しのご言って哀愁に染まっていても増えるのは脂肪ばかりニャ」
ぐはああ。
見事に極まった恐怖の一撃。
な、何が言いたい。
「なんだったらストーリーも考えてやるニャ。
宇宙の海は俺の海ニャ。星間連合政府は大兵力を展開できないきわめて政治的な問題に対し、宇宙の平和を守るため、超高性能宇宙船と2人のエキスパートで組織された特殊部隊を編成するニャ」
って、お前、何が言いたい。どっかで聞いた話だぞ。それ。その先も同じなら縁切るぞ。
「心配ないニャ。でもって、この二人は互いが命を助けられたが、そのことを消極的に恨んでる同士ニャ」
何?。
「一人は士官学校出。物語の13年前、生体兵器研究所攻略作戦の初陣の時に実験体とされていた少年少女を発見。救出のため本隊と別行動を取るニャ。ところが、本隊は暴走した生体兵器のために全滅。再突入を図る彼を止めたのがもう一人の兵学校上がりニャ。一応、この時助けた少女が物語のヒロインニャ」
ふむふむ。
「一方、兵学校上がりはずっと一匹狼だったが、ある時無理矢理相棒とくっつけられるニャ。これはやっぱりやおいでなければ女の子ニャ」
なんか、凄く嫌な予想がするのだが・・・。死ぬのか? その娘。
「6年前に上層部の判断ミスで相棒は死亡。そのとき、援軍に来たのが、コースをドロップアウトした士官学校出ニャ。かくて、物語が始まるわけニャ」
あ、そう・・・。
「そうニャ。そうなのニャ。僕も34歳ニャ。使えるニャ。このネタは使えるニャ。書くニャ。書くんだニャ。こうしてはいられないニャ。じゃあニャ」
何しに来たのだ? あいつは。
しかし、本当に頑張ってるのだなあ。40年生まれは・・・。(00,7,28)