呆冗記　人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

さよなら、芳醇生（ブロイ）

　サッポロビールが新製品、『冷製辛口』を出すと今朝の朝刊に載っていたのである。なんでも若者向けに辛口の発泡酒を発売するのだそうだ。いやはや、過去に気にしたとおりの事になってしまった。ご愁傷様である。
　しかし、おそらく『冷製辛口』を発売したとたん、同じようなテイストの『グランドビア』の売り上げがかくん、と落ちるような気がしてならない。そう、『ブロイ』が『黒ラベル』のシェアを喰ってしまったように・・・。
　だいたいが、『ブロイ』自体が、発泡酒としては特筆すべきうまさなのである。なにせ、サッポロビールが送り出した発泡酒の２代目。サントリー『ホップス』に破れた初代の欠点を洗い直し、少ない麦芽とホップでより旨い発泡酒を目指したサッポロビール開発者の方々には頭が下がるのだ。しかし、『ブロイ』は旨すぎた。普通の人間には充分にビールの代わりになってしまうのである。結果、『黒ラベル』のシェアが低下、実質的な売り上げ減となったのである。普通の人間ならば安い方を飲むのだ。
　代用が本家を喰ってしまう。技術力が高すぎる悲劇なのだろうか？
　むろん、例外もいる。
　『ビール飲み放題　ブロイもあります』という飲み放題の店で、最初出されたブロイのピッチャーを飲み干した上で、これは『ブロイ』であると意見が一致し、『ビールのみ放題　ブロイもあります』ということは、『黒ラベル』がデフォルトであると、『黒ラベル』を要求する・・・。こんな連中は友人Ｓとその仲間達のような極度の飲んべえどもに他ならない。普通の人間は『ブロイ』でも、『黒ラベル』でもどーでもいいのだ。
　その結果、それが『冷製辛口』だろうが『グランドビア』だろうが、どっちでもいいという筋道を辿らないだろうか・・・。サッポロビール２回目の失策・・・。
　などと書いているとサッポロビールを揶揄するようだが、私は実は根っからのサッポロ党なのである。きちんきちんとコンサドーレにも募金をしている。（コンサドーレの名前は文句たらたらなのだが）ともかく、がんばれサッポロビール。なのである。
　ともかく、今度の発泡酒にも頑張ってもらいたいのだ。
　ともかく、『ブロイ』今までありがとう、お疲れさまとねぎらいの声をかけて今回は終わりにしたい。

　「どーして上杉は落ち目のものを応援するニャ？　ビールはやっぱりアサヒドライニャ！」
　黙れ！　味音痴。　（00,4,19)