「どうして Going To The Sun なんですかねー。」
【7/31-8/1/1999】 GTTS, Waterton (Redrock Highway)
【7/31-8/1/1999】 GTTS, Waterton (Redrock Highway)
太陽の国、 カリフォルニアは Santa Rosa のサイトに僕と同じく神戸から出向中の友人が、 「憧れ(?)のすぽ県」ことうちのサイトに出張に来た週末、 Glacier に案内されることになった(いや、ムリヤリ連れてきたんじゃなく、 一応彼のリクエスト)。 Spokane から Kalispell までは、 まさに Big Sky Montana、 本当に気持ちのよい夏晴れの空。 実は彼にとっては独身時代最後のアバンチュールドヴェンチャーということで、 案内する方も気合いが入るのだが.....
くも、くも、くも、くも、くも
今日は念願(?)の Highline Trail を The Loop から Logan Pass まで踏破する予定......だったのだが、 West Glacier に入った途端、 どんよりと厚い雲が....... こここんな筈では。 Kalispell までのアノ青空は一体.......
GTTSの低山部から既にみぞれ(明日からもう8月だってば)が降り始める始末。 Logan Creek から目の前にどど〜んとそびえるはずの Garden Wall... The Loop にさしかかる頃、 左手の谷向こうで僕らを迎えてくれるはずの Heaven's Peak... The Loop を越えたら谷を隔ててばばば〜んと姿を現すはずの Mt.Oberlin & Mt.Cannon.....、 これらの急峻な山々に抱かれているはずの Bird Woman Falls... みんなどこへ行った〜、見送〜られることもなく〜♪
そして、 そしてここが Logan Pass、 Continental Divide の貫く Sub-Alpine Meadow の別天地....... なんですよ、 そのはずなんだって。 本当だって。 信じてくれぃ!! そう、 そこは完璧に厚い厚い真っ白な雲の中。 今まで僕が訪れた中でも、 こんな雲が厚く低い日はなかった。 よほど友人の日頃の行いが悪いということか。
って.... いいかいボク、 それはね、 ホントはここはこうなっててこういう風景が、 そしてあそこがああなっててそこはそうなってて..... とか、 助手席に向かって一生懸命説明している自分が何だかとっても空しく、 いじらしくさえあったりして。 はぁ〜あ。 とにかくここ最近、 Logan Pass は随分と意地が悪い。 こんな中でアルパイントレッキングなんぞできるワケもなく、 仕方ないから Waterton にでも行って、 パスポートにカナダのスタンプを押してもらおか、 ってなことになった。 がしかし、 当の友人といえば、 トレッキングにつき合わされずに済んでちょっとばかし喜んでたりして...
くま、くま、くま、くま、くま
Waterton タウンサイトのカフェで遅い昼食を取り、 軽く Red Rock Canyon にでも行ってみようか。 いや Canyon 自体は大したことないんだけど、 Highway 沿いで何か動物が見られるかも知れないから。
Waterton も厚い雲に覆われ、 いつもは勇壮な Mt. Blakiston も、 鋭い頂を持った Anderson Peak も全然見えない。
が、 Red Rock Canyon、 今回はこの道に救われることになる。 まず、Highway に入ってすぐのアスペンの茂みにて、 Black Bear。 少し走って草原から山の斜面に沿いはじめるあたりでまたも Black Bear。 ををを。 さすがは熊がよく出ると評判のこの道! 今まで2度この道を走っているが、 本当に熊を目撃できたのは実は今回が初めて。
Redrock Canyon では軽く0.8マイル奥の Blakiston Falls を見に行く。 路傍のFireweedが美しい。 が、 今日に限ってはとりあえずこれはどうでもいい。
さて、 タウンサイトに戻るためにCanyonの駐車場から車を出して間もなくの道の右側、 川との間の草地で、 なんとまたも Black Bear、しかも茶髪(写真)。 しかも道からかなり近いところで、 やはり我々観光客に全く関心を示さず黙々と草を食う。 でも思ったほどでかくなかったかな。 いや決して小さくもないけど (実は目撃当時、 これは若いGrizzly Bearだと思っていた)。 そして行きしなに Black Bear を目撃したあたり、 左手の山の斜面が草原地帯に移るあたりで更にもう一頭 Black Bear。 今度は若干遠い。 そして Higway出口にほど近い草原の丘にて、 ダメ押し5頭目の Black Bear(写真)。 こいつは最初に出会った彼(女)だろうか? 草を食むのを一瞬やめ、 僕らの方をなんとなく見ながらウンコし始める余裕。
しかしここでちょっとした事件が起こった。 とある家族連れのRVが一台、 いきなり熊の方に向かって道から草原に侵入。 当然熊逃げる。 をいをいをい、トンでもない連中だ。 草原に車で侵入をかけるだけでももってのほかだってぇのに、 おまけに熊を妨害とは....... あいつら無期懲役モノじゃ!!!。
そんなこんなで、 East Glacier にほど近い Browning で宿を取る。 明けて次の日、 夕方までに Spokane に戻らねばならない我々は、 朝、 2度目のGTTS(復路)に望みをかけるも、 昨日にも増して真っ白。 しかも帰りがけに寄った Apgar Village で食事をしている最中に少しずつ晴れてくるのが見え、 うしろ髪を引かれる思いで公園を後にした。 丁度僕らのいた時間だけ雲の中ってことかぃ。 何度も言うが、 同行者の日頃の行いがいかに悪いかが証明された二日間であった。 ええ。帰りも Kalispell から Spokane まで、 ほんとに気持ちのよい晴れ。 なんてこったい。 やっぱりいじわる。
ま、 あんまり結婚祝にならなかったけど、 許してくれぃ。