クロカン日和、でも雪はどこ?
【4/24-25/1999】 GTTS XC-Skiing, Swiftcurrent Lake XC-Skiing
【4/24-25/1999】 GTTS XC-Skiing, Swiftcurrent Lake XC-Skiing
里は春たけなわだが Glacier はまだ早春と言えるこの時期、 晴れを狙って GTTSクロカンスキー(東側)に出向いた。 今回の目標は「雪化粧の Reynolds Mtn. を遠目に見る」だ。
雪崩の危険のため Logan Pass 近くまで踏み入るのは多少危険だが、 冬に Visitor Center で聞いた話では、 Rising Sun から数マイルは問題ないだろうとのことだ。
と、思ったら.....
地図で見る限り、 St. Mary Lake の奥端まで行けば Reynolds Mtn. が見られるのではないかと期待が高まる。 一日20マイルくらいなら十分クロカン可(自分の場合)なので、 往復でも10数マイル程度のこの距離ならOKであろう。
ハイキング中の親子に出会う。
結局、 たまに雪の残るところで板を履いてみるものの、 当初目標にしていた St.Mary Lake 一番奥、 Sun Lift Gorge あたりまでは結局、 ただの細長い荷物であった。 はっ、 しかもこの靴、 クロカンスキー靴じゃないか。 いくらソフトシューズで歩き易いとは言え、 さすがに長時間歩くのには向いていない。 おまけにこの靴もクロカン板も、 実は今日初めて使用するおニューだ。 結果、 軽い靴擦れをおこした。 ちょっと痛い。
で、....... Sun Lift Gorge である。 この辺まで来れば、の予想は見事に外れ、Logan Pass 周辺の山々は全然見えない。 しかし、 何とここから先のGTTSはほぼ完全に雪にカヴァーされていたのだ。 嬉しい! 時間と相談しつつも、 やっと念願のクロカンスキーをスタートした。
たまに鳥の声が聞こえるだけの静かな空間。 雪解け水がところどころで滝になって流れはじめている。 真横にそびえる Going To The Sun Mtn. の岩の赤が青空に映える。 春の花が咲くにはまだちょっと早すぎる感じだ。 くまさんはそろそろ冬眠から覚める時期だろか?
そんなこんなで Jackson Glacier Overlook のあたりまで歩いてしまった。 ここまで来て、 やって Reynolds, Clements の両雄が遠目に見えた。 間近な風景を見るにはおそらく Siyeh Bend をずっと越えなければダメだろう。 予定の倍の距離を(足とスキーと両方で)歩いてしまったが、 そうなのさ、 それだけで今日は満足。
その晩、 ちょっと遠かったものの Cut Bank という東の方の平原の小さな田舎町のモーテルに飛び込んだ。 部屋は確保できたが、 モーテルのおばちゃん曰く、 「今日は町で結婚式があるから混んでるのよねー。」 その後、 ダウンタウンのカフェで食事をしていたら、 別の客が店員と結婚式の話をしていた。 ...なんつーか、 小さな田舎町のよほどの一大イヴェントらしい (^^;
むわぁぶしいぃぃ... (4/25)
次の日はもう帰らねばならないので、 午前中〜昼過ぎまで、 ふらり Many Glacier を訪れた。 (ちなみに Cut Bank から Rockey (Glacier NP) を目前に望みながら Browning に向かって走る道は、 むちゃくちゃ気持ちよいひたっすらの直線道。) さてこの地区の湖はまだがっちり凍っているが、 空の青と、 山の茶と、 雪の白と、 森の緑と.... そしてところどころ解けた湖の水の色。
なんちゅう美しい風景なのだ。 そこには、まさに僕がずっと見たいと思っていた 「Glacier の冬景色」が、 まだ肌寒い空気いっぱいにひろがっていたのだった。
Swiftcurrent Lake をクロカンスキーで一周。 最初森からスタートしたので気付かんかったが、 いまだ凍っている真っ白な湖岸に出た時にいきなり目がくらむほどまぶしくて、 車にサングラスを忘れてきたことに気付く。 Lake Josephine の船着き場から眺める Mt.Gould は、 脳味噌がクラクラになるほど美しい(Index page 参照)。 絵葉書のようだ。 MGH周辺では Swiftcurrent Lake の湖上を滑る。 まだ氷は厚い。
East Glacier から絵を描きに来ていた Roger と Hooken、 いつか Grinnel Point (とは、Swiftcurrent Lake 背後に迫る巨大な山のこと) をバックに皆で撮った写真を渡せるといいのだがネ。
帰り際、 メスの Bighorn Sheep (Ewe) の群れに道をはばまれる。 止まって窓開けたらぞろぞろぞろと寄ってきた。 別に餌をねだる様子もなく、 ただの好奇心のよう。 うち一頭が、 車の窓を開けたら鼻をつっこんで来た。 なんてモテる僕。
いやー、しっかしまぶしかった。グラサン必携。