インタフェースボードとセンサーの取付方法


ここではドーム制御用のインタフェースボード(以下、I/Fボード)と光学センサー、ホームポジション
センサーの取付け方法について説明します。
なお説明ではON/OFFスイッチとパワーLEDも取付ける内容となっています。

ON/OFFスイッチとパワーLEDはあったほうが便利です
1.用意する道具

・電気ドリル
・ドリルビット 2.5ミリ 3.5ミリ 15ミリ 各1本
  (ON/OFFスイッチとパワーLEDの取付け径に合ったもの各1本)
・プラスドライバー
・ラジオペンチ、ニッパ
・ハンダごて、ハンダ少々
・ON/OFFスイッチ 1個
・パワーLED 12V用 1個

2.取付手順

(1)モーターボックスの取り外し

 作業をするために、一旦モーターボックスをドームから外します。注:バッテリーとソーラパネルの
 ケーブルを外してから作業してください。

 ソーラパネルのケーブルを外す時は、常時電流が流れているのでショートさせないように注意します。


外したモーターボックス


(2)取付け用の穴をあける。

 I/Fボード、光学センサー、ホームポジションセンサー、ON/OFFスイッチ、パワーLEDを取付ける
 ための穴とケーブル配線用の穴を空けます。空ける穴の位置は次の10ヵ所です。



 I/Fボードの取付け用の穴は、3.5oの径になります。穴の間隔はI/Fボードに空いている 取付け用の
 穴に合わせて、縦51o 横91oの間隔であけてください。

 I/Fボードの取付け位置は、バッテリーに干渉しないようになるべく高めの場所にしてください。
 光学センサーの取付け穴は、モーターを取付けてある台座に直接空けます。穴の径は3.5oです。
 台座は5oほどの厚みなので大変です。慎重に空けてください。
 光学センサーはギアの回転軸を読取るのでギアの真横に取付けます。穴の位置は回転軸の中心から
 25oの位置です。

 ホームポジションセンサーの取付け用の穴は、2.5oの径になります。取付ける位置はモーターボッ
 クスの上部から20oの位置にあけてください。穴の間隔は54oです。

 I/Fボードとパソコンを接続するためのシリアルケーブルと、電源用ケーブルを通すための穴を空け
 ます。径は15ミリです。空ける位置は適当な場所で大丈夫です。
 側面の穴は、ON/OFFスイッチとパワーLEDを取付け用です。それぞれの大きさに合わせて適当
 なサイズに合わせて空けてください。I/Fボードおよびモーターボックスのふたと干渉しないように
 位置を決めてください。


(3)I/Fボードの取付け

 パーツに付属しているネジを4本、空けた穴からボックスの内側に次のように取付けます。


ボックスを内側から見たネジの位置

 そしてI/Fボードをボックスの中に取付けます。



(4)光学センサーの取付け

 パーツに付属しているネジを1本、ボックスの内側から取付けます。


光学センサー取付け用のネジ位置



 ギヤの回転軸に光学センサーでモーターの回転を読み取るためのテープを貼ります。テープは黒色の
 ビニールテープを25oの長さに切って使用します。回転軸のちょうど半分くらいの長さになるように
 貼ってください。


 つぎに光学センサーをネジに取付けます。回転軸とのすき間は3oくらいになるよう調整してネジ止
 めします。(あとで確認テストをして位置を調整します。)



(5)ホームポジションセンサー(以下、HPセンサー)の取付け

 HPセンサーはマグネット式のセンサーで、ケーブルが付いたセンサーと、ケーブルの付いていないマ
 グネットに分かれています。
 モーターボックスにはセンサーを取付け、マグネットはドーム側のギヤベルトに取付けます。
 両方ともカバーを外してネジ止めします。(穴の間隔は54o)

 取付け位置は、ドームのスリットが真北に向く位置で、センサーとマグネットが上下に重なる位置で
 取付けます。注意点としては、センサーとマグネットがお互い接触しないように、5oほどのすき間が
 できるように取付けてください。


ギヤベルトに取付けたマグネット部


上がセンサー部、下がマグネット部、接触しないように取付ける。



(6)ON/OFFスイッチとパワーLEDの取付け

 I/Fボード用の電源をON/OFFするためのスイッチと、ONの時にわかり易いよう赤色のLED(12V用)
 を付けます。I/Fボード用の電源は、モータ用のバッテリーから取らないでください。
 モータの動作時の急激な電圧変化で、I/Fボードが壊れる危険性があります。
 電源は別途12V用のAC-DCアダプターなどを用意します。使用電流は750mAなので市販のもので大
 丈夫です。



 I/Fボードの配線は、下の写真のようになっています。
 電源ケーブルのプラスをI/Fボードの12V電源の+へ、マイナスを−へ接続してください。


(7)モーター制御用基盤への配線

 I/Fボードのモータドライブのケーブルを、モータボックス内にあるモータ制御用基盤に接続します。
 下の写真のケーブルの色を参考にしてください。  右回転−緑 左回転−茶 GND−黒

 基盤にはハンディーコントローラからのケーブルが接続されていますので、一緒に接続してください。



(8)動作確認

 モータボックスをドームに取付ける前に、光学センサーの位置確認を行います。
 ドームに取付けたあとでセンサーの位置調整をするのは大変なので、必ずこの時点で行なってくださ
 い。確認はつぎの手順で行います。

  イ.Automadome、ATS Sirius Dome Control Softの順にソフトをインストールします。
   (ソフトの導入を参照

  ロ.シリアルケーブルをパソコンのCOM1またはCOM2へ接続します。

  ハ.モータ制御用基盤にバッテリーをつなぎます。

  ニ.I/Fボードの電源をONにします。

  ホ.パソコンでDome Calibrationソフトをスタートします。

    スタートメニュー → Dome Controlier → Dome Calibration

     Dome Calibrationのの画面が表示されます。



@ COM1またはCOM2を指定してConnectボタンを押します。
  正しく接続されたらその他のボタンの文字が濃くなります。

A Find Homeボタンを押します。
  モータが動き出しますので、HPセンサーのマグネット部を稼動部に近づけてみてください。
  モータが停止するはずです。

B Move Toボタンを押してください。
  ボタン右のNo. motor turns per dome turn数値が5になっているはずなので、5回転したらモー
  タが停止します。

  もし停止しない場合は、光学センサーの取付け角度を少し変えてみてください。
  光学センサーは回転軸を真ん中にして取り付けた場合、うまく読み取れないようです。
  若干上向きになるような角度で取付けると成功します。

  光学センサーは赤外線を出して、その反射を拾って回数をカウントしますので、取付角度によって
  はうまく拾えない場合があります。
  調整後テストする場合はCloseボタンをおして、ソフトを一旦終了したうえで再度@ABを行なっ
  てください。

C 正しく停止するようになったら、数値を5の次に355を指定してテストしてみてください。モータ
  の回転が反対回りになります。

D テストが正しくできたら、光学センサーをしっかりネジ止めします。

以上で取付作業と調整は終了です。モータボックスをドームに取付けてください。
続いてソフトの導入を行ないます。

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