Star Trek the Next Generation 7th season


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難破船ペガサスの秘密
The Pegasus

第7シーズン 第164話
宇宙暦:unkown

ライカーのかっての上官が、以前ライカーも乗船していたU.S.S.ペガサスを回収するためにエンタープライズを危険にさらす。ライカーは自分の忠誠心がぐらついているのを感じていた。

難破船ペガサスの秘密-あらすじ-


注意深く伏線の張られた、面白いエピソード。「転送事故の謎」でロミュラン帝国が開発しようとしていた技術が再び取り上げられている。

「危険なワープエネルギー」でワープ航法が宇宙の構造に悪影響を及ぼしている事が明らかになったため、宇宙艦隊は限界ワープ速度を設定している。

ピカードが和食(天ぷら!)を食べるシーンが登場。ライカーのアカデミー時代の席次は八位だった。

監督:LeVar Burton
Cast
プレスマン提督: Terry O'Quinn
マーガレット・ブラックウェル提督: Nancy Vawter



難破船ペガサスの秘密


観察ラウンジに「ピカードの日」と書かれた横断幕が掛けられている。ディアナとピカードたちは子供たちの作った作品を選んでいた。ピカードは迷惑そうなふりをしながらも少し嬉しそうだ。ライカーはピカードをからかい出ていった。
ブラックウェル提督から最優先通信が入った。提督は現在の任務を中断し、クレイジーホースとランデブーするようを命じた。詳し事は情報局員が直接説明するという。提督は観察ラウンジ横断幕に気付き、「ピカードの日?」と尋ねた。「いやぁ、私は子供たちのあこがれみたいで......」と笑うピカード。提督は「そうでしょうね」と冷たく言い、通信を切った。

エンタープライズはクレイジホースとランデブーした。ピカードとライカーは「次は"副長の日"だな。私の出品したいくらいだ」などと話しながら転送室に向かった。転送されてきた人物は「ウィル!」と言いながらライカーに握手を求めてきた。その人物はライカーの以前の乗艦U.S.S.ペガサスの艦長だった。プレスマン提督は「今回はペガサスのことで出来た。大破してはいなかった。そしてロミュランに見つかった」と告げた。

観察ラウンジではミーティングが行われていた。ペガサスはエンジンコアの爆発で大破した筈だった。だがほんの数日前にペガサスが発見され、ロミュランが回収に向かったらしい。エンタープライズの任務はロミュランよりも先にペガサスを確保することだ。

エンタープライズはデブリン星系へ向かった。この辺りは小惑星帯があり捜索は難航しそうだ。エンタープライズの前方に遮蔽装置を解いたウォーバードが姿を現した。すでに攻撃準備を開始しているようだ。ライカーが攻撃準備を命じた時、相手の方から通信を求めてきた。ビューワーに映ったロミュラン人はテリック司令官と名乗った。テリックは「ガス異常の調査をしている」と言う。もちろん嘘だ。ピカードが「偶然だ。合同調査をしないか」と持ち掛けるとテリックは断り、通信を切った。ウォーバードは離れていった。ジョーディの計算では捜索に少なくとも一週間はかかるようだ。ロミュランはすでに二日前からこの調査を行っている。ピカードは遅れを取り戻すよう命じた。

テンフォワード。ライカーとプレスマン提督が杯を交わしている。ライカーが「あの実験装置が出てくると思いますか?」と尋ねると、提督は「ああ」と肯く。ライカーが暗い顔をすると、提督は「あの装置が見つかればまた実験を再開することができる」と続ける。ライカーは血相を変えて「また、あの実験をするつもりですか!!」と抗議する。だが提督は平然と「情報局長も許可している。ピカードにも真の目的を明かすな」と命じる。そして「十二年前とは違う。今度は誰にも邪魔させない」と付け加えた。

ピカードはライカーを副長の迎える決心をした理由をプレスマン提督に語った。それはライカーの人物評価の中に「艦の安全のために上官の命令に背いた」という報告が書かれていた、ということだった。プレスマンの考えはそうではないようだ。ピカードはペガサスが大破した時の記録は不信な点が多すぎると指摘する。だが提督は詳しい説明はせず、ただ「あの時、命令に忠実なライカーがいたからこそ、我々は助かったのだよ」といった。
ライカーが脇腹を抑え、医療室に入ってきた。ウォーフとヴァーリトゥードの練習中に脇腹を負ったのだ。「状況判断がまったく出来ていなかったのだ」とライカーは自虐的に言う。

ある小惑星から亜空間共鳴振動が観測された。だが振動は小惑星の内部から発進されていた。もしかしたら漂流中に亀裂から内部に入り込んでしまったのかもしれない。エンタープライズの動きを察したウォーバードがこちらに向かって動き出した。ライカーはペガサスごと小惑星を破壊するよう進言する。だがプレスマン提督は「回収が第一目標だ」と却下した。エンタープライズは、ロミュランのセンサーを撹乱するため、小惑星に向けてイオン放射能を放射、ペガサスがロミュラン艦に発見させないことを祈りつつ、小惑星から離れた。

エンタープライズの見守る中、ウォーバードは小惑星のスキャンを開始した。だが発見できなかったのか、小惑星から離れていった。ピカードはロミュランの目を欺くため、定期的にスキャンを行うよう命じ、ブリッジから出ていった。プレスマンはライカーを作戦室に呼んだ。
「どういうつもりだ!」とプレスマンは怒鳴り、ライカーも「ロミュランに渡さないことが最優先です」と怒鳴りかえす。プレスマンはペガサスの装置があれば一気にロミュランよりも有利な立場に立てると考えていた。「君は変わったな」とプレスマンは言う。「君がこういう風に変わったのは良いことだ。だが変えてはいけないこともあるのだぞ。責任感や使命感だ」と提督は言う。ライカーが「わかっています。」と答えると、提督は「それが本質だ。今度も頼りにしているぞ」と言い、作戦室から出ていった。

ピカードが自室で和食を食べていると、ライカーが報告にやってきた。ピカードは「ペガサスの反乱に関する調査記録」を読み、ライカーに真実を尋ねる。ライカーはある極秘の実験中に事故が起き、その時に反乱が起きたと打ち明ける。反乱を起こした士官たちはプレスマンのことを危険人物を判断した。そして若かったライカーは艦隊に対する忠誠心から艦長側についたのだった。ピカードはさらに帰還後の取り調べでライカーたちが正直な報告を行わなかったことを指摘、その理由を質問した。ライカーは「提督から口外するなと指示されている」と断った。ピカードは「君がプレスマンの暴走を止めてくれるのを祈るばかりだ。もしそうでなければこの艦の指揮系統を見直す必要があるな」と告げた。

ピカードはブラックウェル提督に通信を入れ、任務の延期を申し出る。だが提督は「今回の任務には情報局のレイナー局長が関わっている。余計な詮索はしないことね」と釘をさし、通信をきってしまった。
エンタープライズはペガサスの発見された小惑星に再び接近した。ペガサスのワープコアは無傷のまま残っている可能性があった。シャトルではペガサスに接近できないと指摘され、プレスマンはエンタープライズで亀裂の中に突入しろと命じた。大佐という地位にあるピカードは提督の命令に逆らうことは出来ず、エンタープライズは小惑星の中に入っていった。

エンタープライズが狭い亀裂の中を進んで行くと、ペガサスの姿が現れた。ピカードたちは息を呑む。ペガサスの艦体は岸壁にのめり込んでいた。プレスマンは機関部の機械の回収を命じた。ピカードは上陸班を送るよう進言するが、提督は「私とライカーの二人でいく」と言い張った。
ペガサスの内部は十二年前を全く同じ状態が保たれていた。乗員たちも死んだ時のままの様子を保っていた。プレスマンは計器をチェック、異常が無いことを確かめると取り外し作業を始めた。ライカーは「もう壊れればいいと思っていた。あなたは間違っている。実験の再開は認められません。」と提督にいった。提督が「頭を冷やせ」と言い返すと、ライカーは「もし十二年前に戻れたら、フェーザーをあなたに向けるでしょう」と告げる。二人が口論しているとペガサスに大きな衝撃が走った。二人は装置とともにエンタープライズに帰還した。さきほどの衝撃はウォーバードが亀裂を攻撃したものだった。そしてエンタープライズは小惑星の内部に閉じ込められてしまった。

ウォーバードのテリック司令官からの通信が入った。司令官は「地質学の調査中に偶然、エンタープライズを閉じ込めることになってしまったのかもしれないな」とうそぶき、救助を申し出た。ピカードが方法を尋ねると、司令官は「乗員をウォーバードに収容し、ロミュラン星に招待する」と答えた。ピカードは「考える時間をくれ」と頼み、通信を切った。
ウォーフが「岩盤を破壊して脱出しよう」と申し出るが、デイタはすぐにそれを否定する。万事休す。これでペガサスもエンタープライズもロミュランの手にわたってしまう。ライカーがピカードに一つの案を提案した。それはペガサスから持ち帰った装置、つまり遮蔽装置を使うというものだった。「お前はこれで終わりだ」とプレスマン提督は言う。ピカードが「そういうことだったのか。アルジェロン条約で開発が禁止されているはずのものだ。あなたも艦隊仕官なら遵守すべきものだ」と言うとプレスマンは自分で艦の指揮を執るといいだし、ウォーフにピカードの拘束を命じた。だがウォーフは動こうとしない。ライカーは「今回はあなたを守る人はいませんよ」と提督に告げた。

ピカードは遮蔽装置の使い方を尋ねた。ライカーは単なる遮蔽装置ではなく、物質も通り抜けることができる位相遮蔽装置だと説明する。ライカーは装置の使用を進言、ピカードはそれを認めた。
ペガサスは遮蔽装置を動かしたまま、宇宙を漂流、この小惑星を通り抜ける時に装置が故障してしまったのだとライカーは説明する。やがて準備が終わり、遮蔽装置が起動され、エンタープライズの姿が消えた。通常エンジンでエンタープライズは進み、無事に岩盤をぬけた。小惑星の側にウォーバードが停止している。ピカードは提督の制止を無視し、遮蔽装置の解除を命じた。そしてピカードは提督を拘束させた。ライカーは「自分も拘留するべきだ」と申し出、ピカードは肯く。提督は「私は司令部に顔が利くんだ」と捨てぜりふを残し、ブリッジから連れ出されていった。「今度はどうかな」とピカードはつぶやく。

ライカーが拘留されている部屋にピカードがやってきた。ピカードは大規模な捜索が開始されることをライカーに教え、「君を副官に持てて誇りに思うよ」と語った。




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