Star Trek the Next Generation 7th season


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン 第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン Boldly Go...


前のエピソード<- ->次のエピソード


危険なワープエネルギー
Force of Nature

第7シーズン 第161話
宇宙暦:47310.2

行方不明の船を捜索中のエンタープライズは異星人の兄妹と遭遇する。彼らの話によれば、ワープ・エンジンの使用は、外宇宙にある彼らの生息している領域を破壊しつつあるらしい。

危険なワープエナルギー-あらすじ-


監督:Robert Lederman
Cast
Dr.Rabal: Michael Corbett
Dr.Seroca: Margaret Reed



危険なワープエナルギー


デイタがジョーディの部屋に行くと、スポットが大騒ぎしたのか部屋の中はめちゃくちゃだ。猫を飼おうと考えたジョーディはデイタからスポットを借りてみたのだ。しつけた方がいいぞ、とジョーディ。ベッドから追い出されたスポットはまた何か壊してしまった。

エンタープライズはヘカラス・ルートで行方不明になっている医療物資輸送船フレミングの捜索を行っていた。この辺りの宙域にはワープ航法を妨げるテトリオン・フィールドが存在し、ヘカラス・ルートが唯一のワープ航路になっていた。フレミングは高価な医療用物資を運んでいた。最近この近くで目撃されたフェレンギ艦が何か関係している可能性がある。

機関部。ジョーディはエンジンのEPSコンジットを調整していた。デイタに目的を尋ねられたジョーディは「同期の機関部員カプランが乗船しているU.S.S.イントレピッドに負けないようパワー・コンバージョン・レベルをあげてみようと思ったんだ」と答える。だがレベルに変化は見られず、ジョーディは実験を中止した。
ジョーディとデイタはジェフリー・チューブに潜り込み、センサーのフェイズ・コンバーターの検査を開始した。スポットのしつけをはじめたというデイタに、ジョーディはフェーザーで気絶させろと冗談を言う。するとデイタは「自分の猫は撃てないよ」と真顔で答えた。「マニュアルどおりにやってもなかなか駄目なんだと」とデイタはぼやく。またジョーディは猫を腕にのせる芸のやり方は、腕に魚を結んでおくことだと教えてあげた。やがて二人はバッファーの異常箇所にたどり着き、調整を終えた。
エンタープライズの長距離センサーがフェレンギ艦の姿を捕らえた。フェレンギ艦はほぼすべての推進システムが停止しているようだ。ピカードはトラクター・ビームでフェレンギ艦を牽引するよう命じた。エンタープライズが接近を開始した時、急にフェレンギ艦のエネルギーが回復し、エンタープライズに攻撃を仕掛けてきた。

エンタープライズも反撃を開始、フェレンギ艦の武器を破壊した。フェレンギの艦長は「身を守ろうとしただけだ」と怒っている。身動きが取れなくなったのはエンタープライズのせいだと言い張り、会話にならない。だがピカードが「では立ち去ろう。フェレンギ政府には救難信号をだしておこう。見られて困るような物資は積んでいないのだろう」というと、艦長は慌てて交渉に応じるといってきた。
フェレンギ艦の艦長がエンタープライズにやってきた。艦長は「へカラス・ルートの内部で連邦の標識のようなものを発見、接近してみたら艦が動かなくなってしまった」とピカードに言う。またフレミングともすれ違ったらしい。ピカードは「エンタープライズ側からフェレンギ艦に機関部員を送り、エンジンの修理を手伝う」という条件と交換に、その時の記録を教えてもらう約束をとりつけた。

デイタは自室でスポットのしつけをしていた。だが全く言うことを聞かない。ジョーディが「コンバージョン・レベルを上げる方法をみつけた」と言いながら入ってきた。彼はスポットとデイタの様子を見て、「お前の方がスポットに手なずけられているようだな」と言う。
機関部。ジョーディとデイタが再び実験を開始した。今度は成功したようだ。「ざまぁみろ、カプランめ」とジョーディは大喜びだ。
エンタープライズはフレミングが向かったと思われる宙域に到着した。だが、船の残骸らしきものが漂流しているだけだ。ピカードはエンタープライズを残骸に接近させるよう命じた。センサーに金属片が捕らえられ、そして急にバーテロン・フィールドが発生した。これはフェレンギ艦が行動不能に陥った時に観測されたものだ。ピカードが回避を命じるが、間に合わない。エンタープライズの亜空間システムはすべて停止してしまった。その時、エンタープライズに小型艦が接近してきた。乗員たちはエンタープライズに転送移動してきた。機関部に男女が現れ、「君たちを止めに来た。人殺し」とジョーディに告げた。

観察ラウンジ。ピカードたちと小型艦の男女が話し合っている。彼らはワープ航法が原因で宇宙の構造が破壊されつつあるという。その影響で彼らの惑星が破壊されようとしているのだ。彼らは注意を引くために偽装したバーテロン発生装置を設置したのだ。ピカードは「もちろん申し出は検討しよう。だがフレミングの捜索が最優先だ」と告げた。
小型艦の女性の助けを借り、修理が行われている。かなりせっぱ詰まっているようだ。女性の名はセロバ、男の方はラバル。二人は兄妹だった。彼女の理論は非常に高度なもののようだ。「もしワープ航法が禁止されれば、ヘカラスは完全に他の宇宙から孤立してしまう。だがそれでも良いのだ」とラバルは言う。

セロバの理論はワープ・フィールドがヘカラス・ルートの亜空間の歪みを広げてしまうというものだ。それを実証するには大規模なワープ・フィールドを発生しなければならない。ピカードは、連邦で調査船を送り調査しようと二人に申し出る。ラバルは礼を言うが、セロバは間に合わないと怒り出してしまった。
エンタープライズのセンサーがフレミングを捕らえた。エンジンが停止しているだけだ。やがて推進システムの修理が終わり、エンタープライズはフレミングの宙域に向けて発進した。同時にヘカラスの小型艦も動き出した。操縦しているのはセロバ。彼女は「証拠を見せてあげる。さよなら」と言い、通信を切った。彼女は艦のワープ・コアをオーバーロードさせ、自爆してしまった。エンタープライズは爆発の衝撃に耐えた。だが周囲の宙域に大規模なテトリオン反応が発生しつつあった。

エンタープライズの前方に巨大な渦が現れていた。セロバの理論どおり、大規模な亜空間の亀裂が発生し、テトリオンが放射されているのだ。スキャンの結果、フレミングは亀裂の中にいた。フレミングがこのまま亀裂の中にいれば、やがて破壊されてしまうだろう。だが亀裂に接近する際にワープ航法は使えない。
デイタ、ジョーディ、そしてラバルは亀裂の分析を急ぐ。亀裂の側にも亜空間の歪みが発生してしまったようだ。打つ手はないと思われたが、デイタはあるプランを思い付いた。
作戦室。デイタはピカードにプランを話した。まず強力なワープ・パルスを発生させ、亀裂に侵入、その後、転送装置でフレミングの乗員を回収する、というものだ。ピカードはそのプランを実行する決断をした。

機関部ではジョーディたちはエンジンの調整を行っていた。ジョーディはセロバを死なせてしまったことを悔やんでいた。そして「ワープが悪影響を及ぼすことを認めるのが怖かった」と打ち明ける。
ジョーディはテン・フォワードのラバルのところへ行き、悔やみの言葉を述べた。そして二人はワープ航法無しで宇宙艦隊がどうやっていくのか、話し合った。
ブリッジ。計算が終わり、デイタのプランが実行に移された。衝撃とともにエンタープライズは亀裂の中に侵入した。だがフレミングはエンジンの修理を終え、ワープエンジンを起動してしまう。エンタープライズは大きな衝撃に襲われた。フレミングもかなりの被害を受けたようだ。さらにまずいことに亀裂が大きくなってしまった。これでは脱出することができなくなってしまった。

亀裂の中の衝撃は定期的に発生し、次第に大きくなっていた。ジョーディはこの衝撃波に同調すれば波乗りの要領で亀裂から脱出できるのでは、と思い付く。フレミングからの乗員の回収が終わり、ジョーディの案が実行された。一度は失敗するものの、二度目は辛うじて成功した。
観察ラウンジにラバルとピカードたちが集まっている。セロバの理論は連邦の科学本部で検討されることになった。その後の調査であちこちに亜空間の歪みが発生していることが分かった。シミュレーションの結果では数十年後には宇宙のあちこちで今回のような亀裂が発生することになる。艦隊本部からの連絡が入った。「今後、危険のある地帯への侵入禁止とワープ速度をワープ5に制限するという決定がなされた」というものだった。皆が観察ラウンジから出ていった後、ピカードは「自分の行ってきたことが宇宙の破壊の手助けになっていたとは」とジョーディに言う。ジョーディは「やりなおす時間はあります」と答え、二人は窓の外を見つめた。




前のエピソード<- ->次のエピソード


Star Trek the Next Generation 7th season


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン 第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン Boldly Go...