様々な種族が集まるデシカII号星の酒場。ディアナはある人物を探していた。彼女が探しているのは身長が2メートルで頭が禿げ頭の男、ピカードだろう。話し相手のバーテンはなにも語ろうとしない。この酒場にはウォーフやライカーも来ていた。ウォーフは隅の方に座っていたイリディアン人の男がなにか知っていそうだとライカーに報告する。ライカーはその男のテーブルに座り、ピカードのことを探りはじめた。男は金を出せば情報をやろうと言いかけるが、先程のバーテンが割り込んできた。バーテンに脅された男はすっかり脅えてしまったが、情報と引き換えに一緒に連れていってくれるという条件を呑んだ。ピカードらしき人物は数週間前にこの酒場で乱闘騒ぎを起こしたという。ビバリーがその人物が叩き付けられたという壁を調べてみると制服の線維と人間の細胞が付着していた。だがその細胞は高出力のビームで撃たれたかのように破壊されていた。男は話を続けた。問題の人物は異星人に撃たれ、蒸発するように消えてしまったという。ディアナはイリディアンの男が嘘をついていないことを認めた。
ライカーたちはエンタープライズに帰還した。壁面に残っていた細胞はピカードのものだった。乗員たちは悲しみ、動揺していた。ライカーはディアナとピカードの葬儀に関して話し合うが、言い争いになってしまう。ライカーはピカードを殺した犯人を捜し出してみせるとディアナに約束する。
ライカーは作戦室でチェコティ提督と交信した。ライカーはピカードを殺した犯人を捜す任務を引き受けたいと申し出た。提督はエンタープライズを特別任務扱いにしてくれた。
ライカーはイリディアンの部屋を訪れた。彼は豪華な食事ですっかりいい気分だ。ライカーはピカードが殺された時の状況を聞き出そうとするが、男は「シャトルをくれるなら話しても良い」と条件を出してきた。ライカーはニヤリと笑い、「クリンゴンに引き渡してもいいんだぞ」と言いながら男のむなぐらをつかんだ。男はクリンゴン帝国内での詐欺罪で追われている犯罪者だった。男の話によれば、ピカードは傭兵たちに殺され、その傭兵たちは現在バラーダス星系へいるらしい。ライカーはエンタープライズをバラーダス星系へ向かわせた。
バラーダス星系にMクラスの惑星は一つ。その惑星にはなんらかの施設が存在しているらしく、また考古学的な遺跡があることでも知られていた。ライカーは上陸班を送る決意をした。艦長代理であるライカーが自らその指揮を執るのはまずいと忠告するデイタ。だがライカーの決意は固かった。
惑星表面に降下したライカーたちはほどなく、地面をなにかで焼いたような痕跡を発見した。あの酒場で見つかったのと同じような結晶体も周囲に落ちている。また、その近くには土器のようなものも落ちていた。 ライカーたちが見ていると、何者かがいきなり発砲してきた。敵はいろいろな種族の寄せ集めのようで、ロミュランの女もいる。ジョーディはエンタープライズに救援を求めるが、交信が途切れてしまう。干渉が強過ぎるのだ。銃撃戦の中でライカーが負傷してしまう。やがてロミュランの女は土器のようなものを拾うと仲間たちとともに転送で消えてしまった。そして、地面に倒れ、気を失っていたライカーも連れ去られてしまった。
エンタープライズのセンサーに惑星の軌道上から離れていく小型艦が捕らえられた。小型艦はエンタープライズに一撃を加え、遠ざかっていく。エンタープライズもワープ9で追跡を開始するが、小型艦の姿は文字通り、センサーから消えてしまった。
観察ラウンジ。調査の結果、あの小型艦は傭兵部隊のものと判明、艦体はセンサーを無効化する構造になっているようだ。「すぐに追跡を開始しましょう」というウォーフに、デイタは「このような状況だからこそ考えることが重要なのだ」と諭す。そして惑星で傭兵たちがなにをしていたのか、調査を続けるよう命じた。
傭兵たちの艦。エンタープライズから急速に逃亡したことで推進システムに異常をきたしたようだ。リーダーらしき男の元へライカーが連れて来られた。バラダスIII号星で何をしていたのかと質問されたライカーは、とぼけて自分の認識番号を答える。リーダー格の男はアークタス・バランと名乗り、同じ質問を繰り返した。だがライカーはまた答えをはぐらかそうとすると、バランは腰につけてあった装置を操作した。それはライカーの首に埋め込まれた苦痛を与える装置のスイッチだった。ライカーは床に倒れ、もがき苦しむ。部下たちはライカーを殺すべきだと口々に言う。バランは装置を操作し、ベコールという名の女傭兵に苦痛を与え、「ライカーは人質になるはずだ」と言った。「よく考えろ、バラン。すぐに殺すべきだ」。それまで計器を操作し続けていた男が振り向き、バランに言う。彼はピカードだ。とライカーは呆然とピカードを見あげた。
ピカードはガレンと呼ばれていた。ガレンは「ライカーは無能な人物だから人質としての価値はない」とバランに説明、「俺が殺してやる」と言いながらライカーの方に一歩踏み出そうとした。その時、、艦に大きな衝撃が走り、いきなりワープ航法に入ってしまった。エンジントラブルのようだ。このままではじきに艦は爆発してしまうだろう。しかし傭兵たちは何も出来ない。ガレンはライカーに目配せをする。ライカーは「俺がやろう」と言い出し、バランの許可を得た。そしてライカーはエンジンの正常化することに成功する。この一件でバランたちはライカーに一目置いたようだ。ライカーはガレンに「役に立つだろう」と言い、ブリッジから出ていった。
バイラスIII号星ではデイタたちが調査を続けていた。古い遺跡はみな略奪され尽くしていた。この周囲の惑星はかつてロミュランから派生した種族が住んでいた。傭兵たちの中にもロミュラン人がいたことから、今回の黒幕はロミュラン人だとデイタは推測する。 エンタープライズに戻ったデイタはこの周辺にあるロミュランから派生した種族が住む惑星をピックアップした。傭兵たちはそのような惑星を端から襲っていた。次の彼らの標的は、バイラスから一番近いカルダーII号星にだろう。エンタープライズはカルダーII号星へと進路を向けた。
ライカーの部屋にピカードが入ってきた。ピカードは転送装置と連動したビーム銃で撃たれたという。遺跡を荒らした犯人を捜す内に傭兵たちの目に留まってしまったのだ。ピカードはここで発掘品の分析を任されていた。彼らはロミュランに関する特別な何かを探しているようだ。バランとそりがあわないピカードは、ライカーに「バランにとりいれ」と命じる。何者かが部屋に入ってきそうになったことを察したピカードはいきなりライカーを殴り倒した。部屋に入ってきたのはバラン。ピカードは「口を割らせようとしていた」とバランに言う。「勝手にするな」とバランは怒り、ピカードに苦痛を与えた。ピカードはライカーを蹴飛ばし、出ていった。
バランはカルダーII号星に向かうと宣言した。ピカードは連邦基地があるのだぞと警告する。ピカードは「ライカーを使い、シールドを解除しろ」と提案した。ロミュラン人の女タレラはピカードの提案が的を得ているとガレンに耳打ちし、ガレンはその案を認めた。
ピカードは研究室で発掘品の分析を行っていた。そこへタレラが入ってきた。「もっと慎重にしないとバランに殺される」と警告するタレラ。彼女は真の目的を知っているようだ。いや、黒幕は彼女のようだ。ピカードがバランのことを馬鹿にすると、彼女は「もし私の邪魔をするつもりなら、あなたを殺す」と警告した。
ライカーはカルダーの科学基地に通信を入れるが、エンタープライズからの警告を受けている基地の方ではシールドを降ろそうとしない。バランは通信機のスイッチを切り、攻撃開始を命じた。ベコールが攻撃を開始しようとすると、ピカードが横から体当たりし、なにやら計器の操作を始めた。彼は「位相パルスを送ればシールドを消せるはずだ」と言い、実際、シールドを消すことに成功した。やがて惑星上の発掘品がスキャンされ、艦に転送された。だがまだ転送されない発掘品もあった。シールドが復活したためだバランは基地の破壊を命じる。
その時、艦に衝撃が走った。隠れていたエンタープライズが攻撃を開始たのだ。デイタは傭兵艦に通信をいれた。ライカーがエンタープライズを呼んだと疑ったバランはライカーを脅し、交信を命じた。ライカーはデイタと交信し、ここから撤退するよう命令する。だがデイタは命令に従うことはできないと答えた。通信を切ったライカーは「名案がある」とバランに持ち掛けた。ライカーは機器を操作し、すでに無効になっているはずの個人コードを送信、エンタープライズのシールドを降ろそうとする。デイタはライカーの狙いを察し、シールドを降ろさせる。ライカーはエンタープライズに対し、攻撃を開始した。