Star Trek the Next Generation 7th season


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謎のエイリアン部隊 パートII
Gambit, Part II

第7シーズン 第157話
宇宙暦:47160.1

ピカードとライカーは傭兵たちに取り入り反乱を起こさせようと試みる。そして、探し求めていた古代の兵器の正体を突き止める。

謎のエイリアン部隊 パートII-あらすじ-


バスケットの名選手、James Worthy がクリンゴン人の傭兵、コラルとして出演している。彼は他の出演者よりもずば抜けて背が高い。

数千年前のバルカン人に敗れてしまったという古代の精神兵器が、なぜそれほどまで恐れられるのか筆者には理解できない。ついでだが、この兵器は「デューン 砂の惑星」の登場していた奇妙な装置とそっくりに見える。

監督:Alexander Singer
Cast
Baran: Richard Lynch
Tallera: Robin Curtis
Vekor: Caitlin Brown
Narik: Cameron Thor
Koral: James Worthy



謎のエイリアン部隊 パートII


傭兵の艦からの攻撃はエンタープライズにほとんど被害を与えなかった。ライカーが武器に細工を加えたためだ。デイタはライカーの芝居を成功させるため、艦の出力を下げ、ダメージを受けたような振りをする一方で、反撃を開始した。エンタープライズ側の攻撃は出力を絞ってあるとはいえ、傭兵の艦は攻撃系に致命的なダメージを受えた。勝ち目がないのは明らかだ。バランは撤退を命じた。 エンタープライズ側でも敵が退却しようとしている様子を察知していた。傭兵たちの艦を行動する時間は十分にある。ウォーフは攻撃の続行を進言するが、デイタはそのまま行かせてしまった。

ディアナとジョーディはライカーとの交信を分析し、彼が何を伝えようとしていたのか探ろうとしていた。そしてこの宙域にあるドレイケンII号星とヤダラーI号星には艦隊から迎撃船が送られたようだ。デイタは「エンタープライズはこのまま現在地に留まるつもりだ」とウォーフに伝える。分析を続けていたジョーディは、ライカーがエンタープライズのシールドを降ろそうとしていた時にコマンドコードに混ぜて送っていたメッセージを発見した。
傭兵船はかなりのダメージを受け、乗員たちは必死に修理を行っていた。ピカードの狙いどおり、バランはライカーに気を許したようだ。二人が話していると、ピカードがライカーをからかいはじめた。ライカーはいきなりピカードを殴り倒す。

ピカードが発掘品を分析しているとタレラが入ってきた。彼女はピカードが先程エンタープライズを攻撃中に、途中で攻撃の手を緩めたことに気付いていた。またピカードがライカーに対し、ことあるごとに挑発的な態度をとっていることも彼女には気になるようだ。ピカードが適当にごまかしていると、調べていた発掘品のテリゴン素粒子崩壊度が求めているものと一致する結果が出た。タレラはそのことをバランに報告した。
その頃、バランはライカーとともに自室でくつろいでいた。目的に一歩近づいたことに喜んだバランは「お前の天敵、ガレンも始末できるな」とライカーに言う。彼の探している発掘品は二つあるようだ。バランは残りのもう一つが見つかり次第、ガレンを殺すとつもりだ。バランはライカーに二つの指示を与えた。一つはガレンとの衝突は避けること。バランはガレンが部下とともに反乱を起こすのではないかと恐れていた。そしてもう一つは、チャンスが来たらガレンを殺すこと。ライカーは笑ってバランの部屋を後にした。

エンタープライズ。ライカーが送ってきた信号の分析が終わった。ハイアラン星域に向かっているようだ。先回りするため、デイタはハイアラン星域に向かうようウォーフに命じた。ウォーフは「やっとですか」と言い、操縦士に指示を与えた。
デイタはウォーフを作戦室に呼び、部下の前で不満をもらすなと警告する。ピカードとライカーがいない今、エンタープライズの艦長はデイタで、ウォーフは副長という立場にあった。副長が艦長の決定に反論するのはまずい。ウォーフは無礼を詫び、指示を守ることを約束した。

ピカードが自室でなにかの装置(パッドかなにか)を操作しているとライカーが入ってきた。ドアが開く音に気付いたピカードはとっさに銃を向ける。ライカーはバランの考えと今後の予定を伝えた。クリンゴンの輸送船から発掘品を受け取った後、ライカーはピカードを殺す手筈になっている。そう聞かされたピカードは「君はいつも私の後釜を狙っているんだな」と笑った。また、ピカードは先程の発掘品がロミュランのものではなく、バルカン初期のものであるとライカーに説明する。まだそれがどんな意味を持つものか見当もつかなかった。ピカードは少しでもエンタープライズに戻れたらとぼやく。いずれにせよ、ピカードにはあまり時間は残されていない。

ピカードはバランの目を盗んで部下の一人、ナリクに反乱をほのめかす。ナリクはタレラなら従ってもいいと思っているようだ。そのタレラが血相を変えてやってきた。彼女は銃を突き付け、身分を明かせとピカードを脅す。

彼女はピカードがエンタープライズにメッセージを送ったことを突き止めていた。彼女は自分の本名はタパール、ブシャール(バルカン保安省)のメンバーだと白状した。仕方なくピカードも身分を明かした。彼女の任務はバルカンの過激派の動向を探ることだった。そしてバランが探しているのは「ゴルの石」、テレパシーで他人を殺すことの出来る最終兵器だった。その兵器は三つに分かれ、そのうちの一つはバルカン星に保管されていたが、数年前に盗み出されたという。その直後から遺跡の盗掘が活発になったという。バランの残りの破片を過激派に売り渡すつもりなのだ。タパールは最悪の場合、この艦を爆破するつもりだとピカードに告げた。

エンタープライズはハイアラン星域に到着した。間もなくセンサーにクリンゴンの輸送船が捕らえられた。輸送艦というよりはシャトルのようだ。ビューワーに映し出された輸送船の艦長はコラルと名乗り、何も話そうとしないまま、一方的に通信を切ってしまった。ディアナはコラルが何かを隠し、脅えているようだと報告する。連邦とクリンゴンが同盟を結んでいる以上、クリンゴン船が連邦域を航行していること自体に問題はなく、エンタープライズ側から強制的に調査を行うことはできない。ふとウォーフが「保健衛生のための検査なら乗り込んで出来る」と思い付いた。デイタはシャトルの収容を命じた。

シャトル・ベイにコラルのシャトルが収容された。ビバリーとウォーフが見守る中、コラルが降りてきた。彼はウォーフよりもはるかに長身で無愛想な男だ。ビバリーは適当に誤魔化しながら、艦内のスキャンを開始した。
その頃、傭兵の艦はコラルが残したメッセージを受信していた。発掘品がすでにエンタープライズに回収されてしまったと知ったバランはエンタープライズに乗り込む決断を下した。「何人保安部員がいるか知っているのか」とピカードは笑う。バランは無表情なまま、「ライカーがいる」と答えた。ライカーは引き受けると言うと、ピカードは「また裏切るぞ」と茶化す。バランは見張りとしてピカードについていくよう命じた。バランは「裏切ったら殺すぞ」とライカーにささやく。そして「用が済んだらガレンを殺せ」と命じた。

観察ラウンジ。ディアナ、デイタがコラルと話している。コラルは相変わらず無表情だ。その頃、シャトル・ベイの二人は何も発見できず、強引な手段をとるかどうか話し合っていた。突然、ライカーたちが転送されてきた。ライカーたちはフェーザーを突きつけ、シャトルを探しはじめた。だが何もない。コラルが持っていると察したライカーはビバリーからコラルの居場所を聞き出す。そしてウォーフとビバリーに向かってフェーザーを発射した。
ライカーたちは直接観察ラウンジに転送で移動した。驚くデイタたち。やはりコラルが持っていた。デイタはライカーに「暴行、反逆罪に問われますよ」と警告する。「じゃあ、もう一つくらい増えても平気だな」と言うなり、ピカードに向け発砲した。ピカードはとっさに床に伏せ、ライカーを撃ち倒した。デイタたちは慌ててライカーに駆け寄る。ピカードはライカーを見下ろし「死んだか」と尋ねた。ディアナが「ええ」と答えると、ピカードたちはどこかへ転送されていった。しばらくするとライカーは身を起こし、「話せば長い話でね」といった。

傭兵船にピカードたちが帰ってきた。ピカードはバランに発掘品を渡し、同時に彼を殴り倒した。部下たちもライカーの裏切りを目の当たりにしてバランを見限ったようだ。バランは腰の神経インプラント装置を掲げ、「これがある限り、俺は艦長だ」と言う。「全員殺せば艦を動かせないぞ」とピカードが指摘すると、バランは「お前だけ殺せば済むことだ」と言い、スイッチを入れた。
だが床に倒れたのはバランの方だった。ピカードがあらかじめ装置に細工しておいたのだった。ピカードは神経インプラント装置を破壊し、「金が欲しかったらやるべきことをやれ」と命じた。部下たちもピカードを艦長として認めたようだ。

エンタープライズ。ライカーはバルカン保安省のサトック大臣と交信した。だが話が噛み合わない。大臣によれば秘密調査員など傭兵船には送り込まれていないというのだ。ライカーは大きなため息をつく。
傭兵船。バランの日誌を調べたピカードは「ゴルの石」の引き渡し場所はバルカン星の地下にあるタカラス神殿だった。ピカードはバルカン星へ向かうよう命じた。ピカードは「ゴルの石」を手にとり、欠けている部分があるのではないかとタパールに尋ねた。石には戦争の神と死の神、そしてもう一ヶ所、欠けている部分に何かが描かれているはずなのだ。だがタパールは質問には答えない。また彼女は一人で引き渡し場所へ行くという。ピカードが「エンタープライズからバルカン政府に連絡がいっているはずだから、そんなに警戒しなくても大丈夫だ」と言うと、タパールは「なぜそんな事を?」と怒ったような口調で聞き返す。ピカードは「誰かが本物の略奪者だといけないからな」と答えた。

傭兵船はバルカン星の軌道に侵入した。タパールが転送される直前、ピカードは彼女を呼び止め、「石の破片を一つだけ持っていけ」と命じた。タパールはそれを断り、ピカードがエンタープライズにメッセージを送ったこと、そして連邦の士官であることを部下たちにばらしてしまった。部下たちは銃を手にとり、「ガレンがどうなろうと関係ない。金が心配だから一緒についていく」と言い出した。タパールはその申し出を受け、ピカードも連れ、二人の部下とともに惑星へ降下した。
神殿には確かに金と石の破片が置かれていた。金を調べた部下の一人は「約束よりも少ない」とタパールに銃を向けた。タパールは石を組みたて、部下たちに向けた。部下たちはなにか見えない力に襲われたかのように弾き飛ばされ、死んでしまった。タパールは石をピカードに向け、「銃を拾いなさい」と命じた。二人が言い争っていると、ライカーたちが転送させてきた。ピカードはあわて銃を捨てるよう命じた。「ゴルの石」は敵対心を増幅し、相手にそのまま返す兵器だった。「欠けていた部品には平和の象徴が描かれているはずだ。」とピカードは語る。タパールはライカーに石を向けるが、何も起らない。愕然とするタパール。ピカードは「平和な心に気付いたバルカンの人々にはこの兵器は役にたたなくなった。だから分解されたんだ」と言う。それでもタパールは石をウォーフに向ける。やはり何も起らない。ピカードはタパールの方へ歩み寄り、石を取りあげた。

エンタープライズはバルカン星を離れた。「ゴルの石」は破壊されることになるだろう。傭兵たちもバルカン政府に拘束された。ピカードが「第227宇宙基地へ向かえ」と命じると、ライカーは「記録では艦長は亡くなっています。命令は出来ません」と笑う。するとデイタは「それなら副長は反逆者ということになります」と言う。ピカードは「死亡扱いなら部屋で一休みしよう。デイタ、ライカーを営巣に連れて行け」とおどけながら自室に入っていった。ライカーが笑って立ち去ろうとすると、デイタが腕をつかむ。ライカーが慌てて「ジョークだよ」と言うが、デイタは腕を放さない。ライカーはそのまま連れて行かれてしまった。




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