Star Trek the Next Generation 6th season


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もう一人のウィリアム・ライカー
Second Chances

第6シーズン 第150話
宇宙暦:46915.2

以前の任務で訪れた惑星にもどったライカーは、自分にそっくりな男が生存しているのを発見する。もう一人のライカーは転送事故が原因で出現したらしく、まだディアナを愛していた。

もう一人のウィリアム・ライカー-あらすじ-


レバー・バートン(ラフォージ役)が監督。このエピソードではもう一人のライカーを抹殺してしまうといった典型的解決法を避け、彼もそのまま宇宙艦隊に残る事を許している。本来同一人物であるはずの彼ら二人にそれぞれに生きるチャンスが与えられるということ自体がいままでの作品には見られないことである。そしてまた、ライカーとディアナが決して結婚しない理由もわずかだが語られる。

ライカーにはディアナというペットがいることや、彼がトーマスというミドル・ネームを嫌っていることも明らかになる。

監督:LeVar Burton
Cast
ウィリアム・T・ライカー:Jonathan Frakes
トーマス・ライカー:Jonathan Frakes
Palmer少尉:Dr. Mae Jemison



もう一人のウィリアム・ライカー


エンタープライズはネルバラIV号星に到着した。この星には科学基地があるが、8年前のディストーション・フィールドが発生した際に基地のメンバーは撤退してしまい、残されたデータを回収することが今回の任務だ。
テンフォワードではライカーたちがジャズを演奏している。ビバリーやトロイたちの楽しそうに聞き入っている。トロイから「ナイトバード」という曲をリクエストされ、ライカーが嫌々ながら吹き始めようとした時、デイタからブリッジに出頭するよう連絡がはいる。ライカーは嬉しそうにブリッジに向かった。

8年前にこの星の基地のメンバーを救出したU.S.S.ポチョムキンにはライカーも乗船していた。今回、この星へ降下するチャンスは三回、ディストーション・フィールドが開いたときだけで、これを逃せば次はまた8年待たなくてはならない。
ライカーたち上陸班が基地に転送された。ライカーは基地の様子が以前訪れた時と変わっていることに気づく。デイタが生命反応を探知した。信号は次第に彼らの方へ近寄ってくる。ライカーたちはフェーザーを構え信号の主を待ち構えた。部屋の扉が開き、連邦の制服を着た男が入ってきた。ライカーと男はお互いを見て呆然とする。二人ともウィリアム・ライカーだった。

男はライカー大尉と名乗り、8年前U.S.S.ポチョムキンでこの基地の救助に立ち寄り、転送の際にこの惑星に取り残されてしまったと説明する。ライカーにはその説明を納得できなかった。
大尉は医療室で精密検査を受けた。遺伝的にはライカーと全く同じ、脳の思考パターンも全く同じだった。
観察ラウンジ。上級士官たちがライカー大尉について話している。8年前にライカー大尉を惑星から回収する際に二回送った転送ビームの片方がもう一人のライカーを生み出してしまったようだ。彼もライカーであることに疑う余地はなかった。基地に残されたデータの回収作業は、ライカー大尉が自分の身を守るために基地の設備をいじっていた為、彼の助けがなければ出来そうにもなかった。ビバリーは大尉の精神状態を心配し、ディアナが大尉と話すことになった。ライカーは複雑な顔でディアナを見送った。

ディアナがライカー大尉の部屋を訪れると、大尉は目を輝かせ、彼女に抱きつき、キスをした。ビバリーはライカーとの関係がすでに終わったことを説明する。だが大尉の方は8年前と同じ、彼女を愛している。「あきらめないよ、君が戻るまで」と言うライカー。ディアナはただ「おやすみなさい」といって出ていった。
転送室。ライカー大尉がまだこない。ウォーフたちがしびれを切らしていると、ようやくやって来て、遅刻をわびた。そして上陸班が基地へ転送された。
ライカー中佐とライカー大尉は二人でコンピューターへのリンクを確保する作業を始めた。父親の話をしているとウォーフたちがやってきて別の作業を行わなくてはならないという。そのためにはエンタープライズから器材を取り寄せる必要がある。だがあとわずかでディストーションフィールドが閉じてしまう為、ライカーはエンタープライズへ帰還することにした。まさに転送されようとしたとき、大尉が基地に残ると言い出した。ライカーは大尉の肩をつかみ、命令に従えと強い口調で命じる。

ディアナが自室へ戻り、机に目をやると手紙が置いてあった。書かれていた転送室へ行くと、そこにはまた手紙がありクイズが書いてある。機関部へ行くとまた手紙。ディアナがテンフォワードへ行くと、手紙と箱があり、なかにはレリーフが入っていた。そこに掘られていたのはジョナランの滝、ディアナとライカーの思い出の場所だ。基地で暇つぶしに作ったとライカー大尉は言う。二人はテーブルに座り話しはじめた。大尉は空を見上げて強く念じればテレパスの君が自分が生きていることを感じ取ってくれるのではないかと思ったと話す。そしてディアナは二人が別れてからの事を話した。彼女も別れたライカーのことを思って夜空を見上げたという。

ライカーはピカードに呼ばれた。大尉がデータの回収に関して話に来たという。ライカーは別のプランを提案するが、ピカードは提案を採用する。ライカーが出て行く姿を見送り、ピカードはため息をついた。
機関部へ行ったライカーは「艦長に提案するときは自分を通せ」大尉を叱った。お互いに敵対心を燃やしているようだ。命令にに従わなければ任務から外すといわれ、大尉は従うと答えた。
ディアナとビバリーが二人のライカーのことを話しながらトレーニングをしていると、当のライカー大尉がやって来た。はずみで床に倒れ込んだ二人は、見詰め合い、抱き合う。

テンフォワード。ライカーがぼーっとしているとディアナがやってきた。ライカーは大尉との付き合いを報告しなくてもいいと笑う。ライカーも二人が別れたときのことを考えていた。ライカーはもし大尉が惑星から脱出していてもライカーと同じ選択をしていただろうと言った。
ライカーたちがポーカーをしていると、ライカー大尉がやって来きて加わった。ウォーフたちすでに降り、ライカーと大尉の駆け引きになるが、ここでも二人はいがみ合う。そして大尉は「あなたの方がついている。何事にも」と言い残し、部屋を出ていった。

ディアナの部屋にライカー大尉がやってきた。ピカードが大尉の為にU.S.S.ガンジーのポストを確保してくれたという。「しばらくしたら結婚しよう」と持ち掛けられたディアナは「もう一度賭けをするつもりはない。もう少し考える時間をくれ」と答え、ため息をついた。 再び基地での作業が再開された。相変わらずとげとげしい雰囲気を感じ取ったデイタはウォーフに理解できないと言い、ウォーフは自分の欠点が見えるのが嫌なんだと説明した。
ライカーたちは地下の機械室に降りていった。吊り橋を二人が渡っていくと、橋が崩れ落ち、大尉が転落しそうになる。ライカーは必死に彼を励まし、助け上げた。見詰め合う二人。何かが吹っ切れたようだ。無事コンピューターとのリンクが確保され、データの回収がはじまった。

大尉とディアナがやってきた。ディアナは彼の誘いを断る。そこへライカーがやって来てトロンボーンを贈った。彼は今度トーマス・ライカーと名乗ることにしたという。トーマスは「もう少し待ってみるよ」とディアナにキスをし、ライカーに「彼女をよろしく」と言うと部屋から出ていった。残されたディアナとライカーは黙って手を取り合う。




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