ピカード、ガイナン、ケイコ、ローはマーロニア星での休暇を終え、シャトルでエンタープライズへ向かっていた。エンタープライズのウォーフから惑星ライゴスで救難信号を受信したとの報告が入り、エンタープライズへ急ぐピカードたち。突然シャトルがなんらかのエネルギーフィールドに突入してしまう。シャトルの機能は停止、今にも崩壊しそうだ。ライカーはエンタープライズからシャトルの四人を転送するように命じる、だが、エネルギーフィールドに邪魔されてか、四人の信号をうまくロックできない。転送室で装置の操作を行っていたオブライエンはロックが不完全なまま転送を強行した。
転送室に現れた四人を見たオブライエンは思わず息をのんでしまう。転送台にはだぶだぶの制服をきた少年と少女が立っている。少年は「ありがとう、オブライエン」と言いかけ、何かがおかしいことに気づいた。ピカードたちは子供に戻ってしまったのだ。
四人は医療室で精密検査を受けた。彼らは体こそ子供だが、精神的には以前と同じらしい。ブリッジに戻ったピカード少年は何も起きなかったかのように命令を下すが、ライカーたちは彼がピカードであることを受け入れがたいようだ。シャトル爆発の調査と惑星の救助に関する指示を下し続けるピカード少年はビバリーから話をさせてくれと呼びとめられる。作戦室でビバリーから今後どんな変化が起きるかわからないと言われたピカードは一瞬怒りを感じるが、ブリッジに戻り、ライカーに艦の指示を任せ、出ていた。
ガイナンとローが通路を話している。職を解かれてしまったローは不満らしいが、ガイナンはそうでもない。ガイナンから一緒に遊ぼうと誘われたローは怒りながら部屋に戻ってしまった。
オブライエンとケイコの部屋。オブライエンは小さくなってしまった妻の姿をみながら情けない顔をしている。状況を受け入れられないとこぼすオブライエンはケイコにむなぐらを掴まれ、これからどうなるのと叱られる。奥の部屋から二人の子供の声が聞こえた。二人が様子を見に行くと子供は「お母さんに本を読んで欲しい」という。ケイコがベッドに座ろうとすると、子供は「お母さんじゃなくては嫌だ」と言い出し、ケイコは出ていってしまった。オブライエンは彼女のあとを追い、励ます。だが、どうすれば良いのかわからなかった。
エンタープライズはライゴス星系に到着、救難信号の主の捜索を始めた。
鏡の前で制服をあわせているピカードの部屋にトロイがやって来た。彼女は彼を知らない人間には彼が大佐であることは受入れ難いことだろうと言い、大きくなるまでアカデミーに行くか好きな考古学まで行けばどうかとアドバイスする。
医療室。ビバリーがライカーにピカードたちのことを説明している。ピカードたちの体から思春期の成長をつかさどるRVN
が失われているらしい。植物の場合ならば外部からRVNを加えてやれば元どおりになるが、人間に同じ操作を行った場合どうなるか保証は出来ない。
シャトルベイでは回収された破片が調べられていた。破片を見ていたジョーディは破片の分子構造が変わってしまっていることに気づいた。
ローとガイナンは部屋で黙り込んでいる。悩むより楽しんだ方がいいと言うガイナン。ローは「私の子供時代は出口のない迷路のものだった」と答える。「子供の頃は大人の目を盗んで飛んでいたでしょう」といいながらガイナンがベッドの上を飛び跳ねはじめると、ローもつられて飛びはじめた。
機関室。シャトルの破片の分析結果からピカードたちが若返ってしまった理由が判明した。「分子逆行フィールド」がその原因だった。四人を転送する時にフィールドに遮断されたRVNが失われてしまったのだ。ビバリーは保存してある四人の転送記録を使って再び四人を転送すれば元通りになるはずだとライカーたちに説明した。そこへブリッジのウォーフからVII号星の軌道にはいったと連絡が入った。
ライゴスVII号星の軌道上にはなにもなかった。スキャンを続けるエンタープライズの前後にいきなりクリンゴンのバード・オブ・プレイが現れ、攻撃が開始された。ライカーは軌道を離れ臨戦体制を取るよう命じた。そのころ部屋で本を読んでいたピカード少年は以上に気づき、本を閉じると部屋から出ていった。
エンタープライズはあっという間にシールドを失ってしまい危機的状態に陥ってしまった。さらに貨物室へ何者かが転送で侵入しようとしているようだ。ブリッジにも侵入者が現れ、制圧されてしまたった。ライカーはとっさに命令系統を凍結させるようコンピューターに命じた。ブリッジに向かっていたピカード少年はフェレンギ人に捕まってしまう。
フェレンギ人たちはほとんどの乗員たちをライゴス星へ転送した。ブリッジにフェレンギのルリン艦長が現れ、エンタープライズを難破船と認定すると宣言した。そしてフェレンギの救助規定に従えば、エンタープライズは難破船を救助した彼らものになるという。ライカーが抗議すると、ルリンは命令に従わなければ惑星に転送された乗員を殺すと警告した。
ピカードは小学校に連れてこられた。そこにはローたちも含め子供たちが集められていた。ピカードたちは艦を取り戻す方法を探しはじめた。ゲリラ作戦で行こうと提案するピカードはガイナンから「そろそろ子供らしく振る舞うときなんじゃない」と釘をさされる。
その頃ルリンは作戦室のピカードの席にふんぞり返って悦に浸っていた。入ってきライカーが「いいかげんにしろ」と言っても全く動じない。彼らはすでに別の連邦艦を手に入れ、その乗員たちを惑星のベンダライト鉱山で働かせていた。エンタープライズの乗員たちも一緒に鉱山で働かせ、エンタープライズはどこか別の星に売り飛ばすつもりらしい。ルリンは乗員の命を守りたいのならコンピューターのロックを外せとライカーに伝えた。
教室ではピカードが端末にアクセスし、艦内の状況を把握しようとするが、子供向けの端末のため目的の情報にうまくアクセスできない。横で見ていたガイナンの助言で艦内のジェフリーチューブの配管を確かめることに成功、ローとガイナンは機関室にむかった。二人を見送るピカードの足にアレキサンダーが遊んでいたラジコンがぶつかる。これをみたピカードはある作戦を思い付いたようだ。ラジコンを借りたピカードはケイコと共にジェフリーチューブに潜っていった。
転送室。一人のフェレンギ人が警戒していると、ラジコンが入って来た。フェレンギ人はラジコンのあとを追って通路へ出ていった。その隙にケイコとピカードは転送室に入り込んだ。二人は転送機に操作を加え、フェーザー銃を見つけ出すとこっそりでていった。少しするとフェレンギ人がラジコンを抱えて戻ってきた。彼は不思議そうにラジコンをいじり続けている。その頃、ロー、ガイナンはジェフリーチューブのなかをはい続けている。
医療室でフェレンギ人が分子模型をいじっているとアレキサンダーが入って来て、ガラスを叩く。フェレンギ人が慌てて彼のあとを追っていくが、アレキサンダーはまんまとハイポ・スプレーを持ち出すことに成功した。その頃ローたちはようやく機関室の裏までたどりいた。
教室にもどっていたピカードの元にアレキサンダーが戻ってきた。ピカードはアレキサンダーをねぎらい、スプレーを受け取った。あとはブリッジに行くだけだ。ピカードは一人通路に出て見張りのフェレンギ人に「父さんにあいたい」と頼んだ。最初は断られるが、駄々をこねはじめたピカードに根負けしたのか、見張りは会議室までピカードを連れていった。
会議室ではライカーが一人で窓の外を見ていた。入って来たピカードの姿をみると「どういうことなんだ?」とフェレンギ人に訪ねる。フェンギ人が答える間もなく、ピカードはライカーの元へ走り寄り「父さん!」と言いながら抱き着いた。ライカーは呆気に取られながらピカードの背中をだいた。
ピカードは教室のコンピューターを使えるようにしてくれとライカーにほのめかす。うっかり「頼むぞ、副長」と言っていまい、父親の物まねだと説明し、笑いながらピカードたちは抱き合った。なんとかごまかせたようだ。
ライカーは作戦室へ行きルリンに会った。ルリンはロックを解除しなければ子供たちを処刑すると脅す。ライカーはコンピューターのロックを外すことを約束した。
フェレンギのモルタと共にブリッジに戻ったライカーはコンピューター端末の前に座り、わざと難しい言葉で説明を始めた。モルタには全く理解できない。恩着せがましく説明する振りをしながらライカーは小学校の教室の端末のロックを解除した。
端末の前で待機していたピカードは転送機を遠隔操作しはじめた。
転送室ではラジコンが動き出し、フェレンギ人にぶつかった。前にコミュニケーターがついている。フェレンギ人があわてて銃を構えると、ラジコンとともにフィールドの張られた転送台の中に転送されしまった。
機関部ではエンジンを見ながら二人のフェレンギ人が話し合っていた。後ろからこっそり近づいたローとガイナンが二人の背中ににコミュニケーターを貼り付け、逃げ出す。二人は転送されてしまった。教室の見張りをしていたフェレンギ人もアレキサンダーからコミュニケーターを受け取り、転送された。通路を歩いていた男もケイコに後ろからハイポ・スプレーをうたれ、気絶してしまう。あとはブリッジにいるルリンとモルタだけだ。
ブリッジでは相変わらずライカーがコンピューターの説明を説明を続け、モルタが頭を抱えている。ターボリフトの扉が開き、フェーザーを構えたピカードが出て来た。モルタが思わず立ち上がると、ライカーは後ろから彼を殴り倒した。ピカードは作戦室へ行き、ルリンに「それは私の席だ」といいながら銃を向けた。
フェレンギ人たちは全員拘留され、鉱山に囚われていた乗員たちは回収された。残った問題はピカードたちを元に戻すことだけだ。転送室に四人とビバリー、オブライエンが集まっている。実験台としてピカードが転送された。予定通りピカードは元の姿に戻り、思わず禿げた頭に手をやった。
ローが自室でクレヨンの絵を描いていると大人に戻ったガイナンがはいってきた。「もう私の番ね」というロー。ガイナンは「もう少し子供でいるのもいいじゃない?子供のときにしかできないこともあるのよ」とローに言う。ローは微笑み、二人は絵を書き始めた。