タゴラIV号星の大気汚染を食い止めるための救難物質を宇宙基地で受けっとったエンタープライズにアマンダ・ロジャースという名の少女が実習生として乗り込んできた。彼女はなかなか優秀な生徒のようだ。ライカーに部屋まで案内されたアマンダは、用意された部屋の広さに驚き、これなら犬を連れてこられたのにとつぶやく。ライカーが部屋を出ていった後、彼女は部屋の隅を見て大きなため息を吐く。そこには小犬が何匹もいた。そして彼女が「消えてちょうだい」と言うと、小犬たちの姿は消えてしまった。
医療室でアマンダはビバリーからメディカルトライコーダーの検査をするように頼まれた。検査を終えたアマンダはシャトルベイに救難物質を持っていった。らファージと彼女が技術的な話をしていると、突然、二階においてあった荷物が落下し、ライカーにぶつかりそうになる。だがアマンダがさっと手をかざすと、荷物を横に吹っ飛び、ライカーは難を逃れた。
アマンダはジョーディに案内され、機関部の検査をしていた。すると何の前触れも無く警報が鳴り始めた。ワープエンジン内の温度が急上昇しはじめたのだ。乗員たちが避難を開始する中で、彼女は思いつめた表情でエンジンを見つめている。やがてエンジンから蒸気が吹き出し、アマンダに襲い掛かった。しかし彼女が自分を守るように両手を前にかざすと、蒸気の噴出は止み、エンジンは正常な状態に戻ってしまった。ジョーディとデイタは呆気に取られてアマンダを見つめる。
観察ラウンジではエンジンの事故とアマンダの件に関してピカードたちが議論を交わしていた。そこへQが現れ、「あの事故はアマンダが本物のQなのか確かめるために起こしたものだ」と言い出した。突然のことに驚きを隠せない乗員たちにQは彼女の両親もQだったと告げる。QはアマンダがQなら、彼女を教育し、Q連続体に連れて行くつもりらしい。
ピカードを作戦室に瞬間移動させたQは、ピカードにQの知り合いである振りをして彼女に紹介してくれと頼みこむ。ピカードは仕方なくそれに応じる。そしてQが消えた後、デイタにアマンダの両親の死について調べるように命じた。
ビバリーがアマンダとQのことを話している。そこへQとピカードがやってきた。Qは「彼女をQ連続体に連れて帰るが異論はないな」とピカードに言い、強引に彼女を連れて行こうとする。だがアマンダはQのパワーを使ってQを壁に投げ飛ばしてしまった。
アマンダはまだやりたいことがあるのに、とビバリーにこぼす。ビバリーは自分の持つ力を直視しなくては、とアドバイスする。そしてQとして生きるか、それとも人間として生きるかと彼女に言う。アマンダは自分を特別しないでくれと彼女に頼んだ。
廊下を歩くQの影の中から、別のQがQに話し掛けてきた。Qは「障害にぶつかったが、多分あの子を処分しなくても済むだろう」と厳しい表情で答える。
アマンダの部屋を訪れたQは彼女に先程の無礼をわびた。連続体のこと尋ねられたQは、そこでは自分の好きなことは何でも出来ると答える。アマンダはそんなことに興味はないと答えるが、Qにそんなことはないだろうと言われ、自分の両親のことが知りたいとこぼす。そしてQにやり方を教わり、目を閉じて両親のことを思い出してみる。目を開けるとソファには彼女の両親と、腕に抱かれた幼い自分がいた。
医療室。ビバリーから細菌培養を頼まれたアマンダはなかなか作業に集中できない。ビバリーはもっと自分に自信を持てと彼女に言う。アマンダから「もし願いがかなうなら、何を願う?」と尋ねられたビバリーは「不死の病を治すこと」と答える。死んだ夫に会いたいとは思わないかと聞き返すアマンダ。そんな事態に直面してみないとわからないというビバリーに、アマンダも「自分にもどうしていいかわからない」と言う。ビバリーが出ていった後、Qが姿をあらわした。ずっと二人のやり取りを聞いていたようだ。
「次のレッスンをはじめよう」というQ。「作業があるから駄目だ」とアマンダが答えると、Qはレッスンと作業を同時に行えばいいじゃないかと提案、彼女もそれに同意した。
エンタープライズにタグラ星から通信が入った。バルストティック・フィルターを動かしているリアクターが故障したらしく、ピカードはジョーディを派遣することを約束する。
デイタは過去の記録からアマンダの両親の死因を突き止めた。突然竜巻が発生し、家ごと破壊されたらしい。なぜかその竜巻は気象ネットに引っかからなかったようだ。
ライカーがビバリーを探しに医療室にやってきた。彼が出ていった後、Qはアマンダに「彼が好きなのか」と尋ねる。彼女は「まさか」と答えるが......ビバリーが戻ってきた。アマンダがQと既に作業を終えたと報告すると、ビバリーは途中経過のデータが必要だったのにと顔をしかめる。そしてビバリーはアマンダにちょっかいを出すなとQに激しく抗議する。めんどくさそうに聞いていたQは彼女を犬にしてしまう。二人のやり取りを聞いていたアマンダはため息をついてビバリーを人間の姿に戻した。
ピカードはデイタからアマンダの両親の死について報告を受けた。記録されている竜巻は常識に合わない点がいくつかあった。ピカードは作戦室で資料の検討を始める。
Qはアマンダにテレポートで「かくれんぼ」をしようと持ち掛ける。はじめはためらいぎみだったアマンダは次第にQの能力をつかう楽しさに魅了されていく。アマンダたちが部屋に戻るとトロイとビバリーが彼女を食事に誘いにきた。
アマンダたち三人がテンフォワードで食事をしていると、ライカーが女性士官と一緒にやってきた。アマンダが彼を誘うが、ライカーは断り、他のテーブルへといってしまった。アマンダは楽しそうに笑うライカーたちをじっと見詰めている。トロイたちに話し掛けられても上の空。急にライカーとアマンダの姿が消えた。
次の瞬間、二人は別の場所にいた。Qの力を使って作り出した場所のようだ。アマンダはライカーに迫るが、「他人を自分の勝手に間違っている」と拒絶される。アマンダはライカーの心を操り、ライカーはアマンダの首筋にキスをする。しかしアマンダは「やっぱりまやかしね」と言い、ライカーをテンフォワードにもどす。そして、さみしそうにうつむく。
ピカードはQを呼び、アマンダの両親の死について尋ねる。Qによればアマンダの両親もQ連続体のメンバーだったが、連続体から抜けようとして殺されたらしい。QはアマンダにQになるか、殺されるかのどちらかになるだろうとピカードに告げる。ピカードはQの下した結論を尋ねる。Qは少し考えた後、「まだ決めていない」と答えた。
エンタープライズはタルガIV号星に到着、救難物質の輸送を開始した。観察ラウンジではアマンダに両親の死の真実を話すべきかどうか話し合われていた。
シャトルベイではライカーが現地の責任者と共に輸送の監視を行っていた。彼は病気持ちのようだ。
ピカードはアマンダと作戦室に呼び、Qの行おうとしていることと、彼女の両親の死について話した。アマンダはQを呼び、真実はどうなのかと問い詰める。ピカードは何の権利があってアマンダの生死を決定するのかと抗議する。Qはアマンダを殺さない代わりに、自分に付いて来るか、今後Qの力を使わないか、どちらかを選べとアマンダに持ち掛ける。そしてアマンダはQの力を使わないと約束した。
ライカーからエンタープライズに連絡が入った。リアクターの損傷が予想以上にひどく、このままではライカーやジョーディを含めた惑星上の住民たちの命が危ない。ビューワーを見ていたアマンダは少し微笑んだ。惑星ではジョーディがいつの間にかリアクターが直っていることに気づき驚く。そして惑星の大気の汚染も完全に消えていた。
驚くピカード。アマンダはビューワーをじっと見つめている。Qが再び姿をあらわした。アマンダはビバリーをブリッジに出現させ、彼女の前で自分がやはりQであることを認める。アマンダはビバリーに別れを告げ、Qと共に姿を消した。