Star Trek the Next Generation 6th season


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謎の第3次亜空間
Schisms

第6シーズン 第131話
宇宙暦:46154.2

天体観測のためにエンジンが改良された。その直後、乗員たちが未知の病に冒され、さらに艦内から姿を消しはじめる。

謎の第3次亜空間-あらすじ-


ライカーの腕が切断され、再び元に戻される!デイタは「一時間」失なってしまう。デイタが自作の詩"Ode to Spot"を朗読する。

監督:Robert Wiemer
Cast
モットー:Ken Thorley
Kamier: Angelina Fiordellisi
シェリル・レーガー少尉: Lanei Chapman
シュプリー中尉: Scott Trost



謎の第3次亜空間


エンタープライズは巨大星団、アマゴサ・ディアスポラに到着した。ここで製図作成を行い予定になっている。
ライカーは、自室でなかなか寝付けずにいらいらしている。機関部のミーティングに現れたライカーの頭はぼさぼさで、眠くて仕方ないようだ。ミーティングの結果、巨大星団の星図作成の効率を上げるためにメインディフレクターにESPメイン経由でワープエネルギーを送り、長距離センサーの性能アップを図ることになった。
デイタによる詩の朗読会が開かれている。ここでもライカーは朦朧とした様子で、変なタイミングで拍手をしてしまい、ひんしゅくをかう。もっとも彼に限らずピカードたちもうんざりしていたようだが。

医療室を訪れたライカーはよく眠っているはずなのに目を覚ますとなぜかつかれているとビバリーに訴える。検査の結果では特に異常は発見されず、彼女はピカードに教えてもらった「アデルおばさんのホットミルク」をライカーにすすめる。
EPSメイン経由でワープエンジンのエネルギーが長距離センサーに送られた。予想通り長距離センサーの機能はアップした。デイタはジョーディに朗読会の感想を求める。言葉を濁すジョーディだが、デイタに求められ「心は揺さ振られない」と白状する。突然警報が鳴り始めた。ワープエネルギーを経由させていた第四貨物室でEPS爆発が発生してしまったのだ。ジョーディは医療班に現場に向かうよう要請し、自らも第四貨物室に向かった。

だが第四貨物室のなかでは乗員たちが何事もなかったかのように作業を続けていた。システムレベルでの故障が疑われ、チェックが行われることになった。
自室に戻ったライカーは、ビバリーにすすめられたミルクを飲みベッドに入った。翌朝、ジョーディがライカーを起こしに行くと、不機嫌そうなライカーが「今寝たところだぞ」といいながら出てきた。そしてジョーディに朝の7時だといわれ、大きなため息をついた。
機嫌の悪そうなウォーフが床屋にやってきた。モットーがいつものようにべらべら話しながらウォーフの髪にはさみを入れようとすると、ウォーフははっとしたような表情になりモットーの腕をつかんだ。そして何も言わず出ていってしまった。

ジョーディがライカーとともに第四貨物室のグリッドを調査している。デイタにコンジットの構造を調べるように頼んだジョーディはめまいを感じる。そして彼は医療室に向かった。
ビバリーが調査した結果、ジョーディのバイザーと頭部の接合部が正体不明のバクテリアの感染を起こしていていることが判明した。念のために頭部のスキャンも受けたジョーディが第四貨物室に戻ると、デイタはまだコンジットの調査を行っていなかった。ジョーディが「もう一時間半以上たっているのに」と言うと、デイタは「体内のクロノメーターでは一分十五秒しか経っていない」と怪訝そうに答える。何らかの理由でデイタ自身の時間が止まってしまったかのようだ。

ブリッジのライカーは下士官にエンタープライズの針路変更を命じるが、彼女はなぜか操作法がわからなくなってしまったと答える。代わりにライカー自身が操縦パネルを操作しようとするが、パネルに触った途端、彼自身も何かを感じ、呆然とする。
第四貨物室から亜空間素粒子の放射が観測された。そしてデイタとジョーディたちの目の前でESPメインの接合部が光りだした。 第三次亜空間集合体から放出されているテトリオン粒子が何らかの原因で出来てしまった亀裂から放出されているようだ。

ライカーはブリッジで感じた奇妙な感覚をトロイに打ち明ける。彼女の話では他にも何人か彼と同じような経験をしているようだ。 観察ラウンジに集められたジョーディ、ウォーフ、ライカーたち。彼らの話を聞くうちに、この四人は同じような感覚に襲われ、共通の夢をみているらしいことが判明した。トロイと四人はホロデッキへ行き、彼らが寝かされていたような気がするというベッドを再現する。試行錯誤の末、姿を現したのは、真っ暗な部屋に置かれた拘束ベルトや何かのアームのついた鋼鉄性の診察台だった。そして部屋の中には時計のようなカチカチという単調な音が鳴り響いていた。四人は夢ではなく、自分たちが何者かによってこの部屋に連れて行かれたことを確信する。

医療室で四人の精密検査が行われた。全員に神経麻酔剤が投与された形跡があり、テトリオン放射の残留も見られた。デイタは自分の行動をチェックし、自分でも意識しない間に艦内から出ていたことを知る。コンピューターに問い合わせた結果、現在も二名の乗員が艦に乗船していなかった。ピカードは非常体制をとるよう命じた。さらに驚くべきことが判明する。ライカーの腕が一度切り離された後、再び繋がれていたのだ。
第四貨物室のテトリオン放射はさらに激しくなっていた。その様子はまるで誰かがコントロールしているかのようだ。ジョーディはセンサーに加えた改良が原因で、その何者かの注意を引いてしまったのではないかを考えた。貨物室にはとりあえず抑制フィールドが張られることになった。

艦内から姿を消していたハグラー中尉がいつのまにか戻ってきた。ビバリーが彼の部屋に向かうと、彼は真っ青な顔をしていて、ふらふらを倒れ込んでしまった。スキャンの結果、彼の体内の血液が液体ポリマーに入れ替えられていたことがわかった。
機関室の空間の亀裂は広がりつつあり、このままでは艦を切り裂いてしまうだろう。テトリオン放射を止めるには放射源に直に過干渉パルスをぶつけるしかない。発信源を突き止めるため、ライカーは自らの体に発信装置を埋め込んだ上でわざと誘拐されるプランを提案する。発信源を突き止めたら重力子パルスを打ち込めばよい。念のため、神経麻酔剤に対する薬物を打ち、夜を待つことになった。

自室のベッドに入ったライカーは何かが起るのを待っていた。突然壁が白く光り出し、ライカーのからだは光りに向かって引きずられていった。
ライカーが連れてこられたのは研究室のような場所だった。例の診察台に寝かされたライカーのとなりには体中にチューブを付けられたレーガン少尉がいた。そして光る壁の向こうには第四貨物室で動きまわる乗員たちの姿が見える。カチカチという音は、彼を誘拐した魚のような顔をした異星人たちが出していた。
エンタープライズでは必死にライカーの発信機の信号を追っていた。貨物室の抑制フィールドはあとわずかしか持たないだろう。

ライカーは眠っている振りをしながらチャンスを待っていた。
エンタープライズ。ライカーからの信号は捕らえられたが、これ以上待つことはできない。ピカードは重力子パルスの発射を命じた。
パルスに気づいた異星人たちは、これに抵抗しようとしてさらにテトリオン放射を強めはじめた。異星人の隙をついてライカーはレーガン少尉を助け出し、光る壁の中に飛び込んだ。そして無事に第四貨物室に戻ることに成功する。ESPメインのパネルから飛び出した光の球は船外へ飛び出していった。

観察ラウンジではライカーの持ち帰ったトリコーダーのデータの分析結果が検討されていた。デイタは「単なる調査かも」と言う。しかしライカーは固い表情で「私は運が良かったに過ぎない。単なる調査以上の目的があったんです」とピカードに言った。




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