ライカー・ビバリー・デイタがメローナIV号星の植民計画を手伝っていた。ライカーはさっそく植民者の一人、カルメンを口説いている。突然轟音が響き渡り、空を見上げると巨大で透明な樹のような物体が空を覆っていた。ライカーたちは近くの洞窟に避難を開始する。だが、その途中、転んだ老人を助けようとしたカルメンが、ライカーも目の前で殺されてしまった。
植民地に異常が発生したことに気付いたエンタープライズはメローナIV号星に急ぐ。一方、ようやく洞窟に逃げ込んだライカー達はフェーザーで岩を崩し、入り口を塞ぐ。身を護るための行動だが、やがて洞窟の空気がなくなってしまうことは容易に想像できた。エンタープライズと交信しようとしたライカーはそれが不可能であることを知る。岩に含まれている成分が障害となっているらしい。水晶体は攻撃を続けているらしく、洞窟にも衝撃が伝わってくる。
エンタープライズは速度をワープ9に上げた。だがそれでもあと六時間はかかる。
洞窟の空気はいよいよ薄くなり、すでに意識を失うものが出はじめた。その時、入り口の方から大きな音が聞こえてきた。フェーザーを構えたライカーとデイタが入り口をうかがっていると、岩が崩れ落ちる。ようやくウォーフたちが助けにきたのだった。外に出たライカーは地上に何も残っていないのを見て立ちすくむ。
水晶体の調査を命じられたエンタープライズに専門家のカイラ・マー博士がやってきた。彼女はオミクロン・セータの出身で生涯を水晶体の研究にささげて来た。今回はじめて生存者と話ができるとはりきっている。
観察ラウンジで博士を加え、今後の方針が話し合われた。博士はデイタを調査班に加えるのを渋り、ピカードたちになだめられる。トロイは彼女がオミクロン・セータに水晶体を呼び込んだロアに対する憎しみをデイタに転嫁しているようだとピカードに報告する。
調査班が、惑星上の洞窟に派遣された。博士はデイタが一緒にいたためにライカーや植民者が助かったのでは?とデイタを責める。彼女はデイタが水晶体を呼んだという疑いを捨てきれないようだ。そしてオミクロン・セータを襲った水晶体に息子を殺されたとデイタに告げる。
エンタープライズに持ち帰られたサンプルが分析され、水晶体の痕跡を突き止める方法が見つけられそうだ。ターボリフトの中でデイタがオミクロン・セータの植民者の記憶をすべて記録していると言うと、博士のデイタに向ける目が優しくなる。
サンプルから導かれた方法を用いて、水晶体の追跡が開始された。博士が水晶体を破壊するのに必要な火力を報告するとピカードは「使わずに済めはいいのだが」とつぶやく。それを聞いた博士は顔色を変え、「あいつを殺すんじゃないの?」と食って掛かる。ピカードは「水晶体と平和的にコンタクトし、必要としているものがあれば与えたい」と説明する。そしてピカードは水晶体との交信方法を探しているデイタを補佐するよう彼女に頼む。
ギターを弾いているデイタのところへ博士がやってきた。デイタは水晶体との交信に重力波が使えそうだと説明する。博士はデイタに息子の記録があるか尋ね、息子の日記が彼女への愛でいっぱいだと聞かされると顔をほころばせる。
貨物船カリスコ号から水晶体に襲われていると緊急通信が入る。通信はすぐ途切れ、エンタープライズが救助に急ぐが、生存者は全く見つからなかった。
博士はデイタに息子の最後が気になって仕方がないと打ち明ける。
ライカーは艦長室を訪れ、ピカードに水晶体を破壊すべきだと詰め寄る。ピカードに感情的になっていないかと言われると、子供ではないとはき捨てるように言い残し、部屋を出ていく。
デイタと博士が水晶体との通信の最終準備を行っている。デイタは博士の頼みで彼女の息子の日記を息子の声で読んで聞かせる。それを聞いた彼女は涙を流す。
エンタープライズは水晶体に接近しつつあった。重力波を発生させると、それに気付いた水晶体がエンタープライズの眼前に姿をあらわした。博士は「美しい」と見とれている。
デイタたちが完成させた通信システムは成功で、水晶体の方からも返事らしき信号が返ってきた。博士はもっと試してみようと言い、重力波の周波数を変える。突然、水晶体が共振をはじめる。ピカードは周波数を元に戻すよう彼女に命じるが、博士は従わない。そして微笑みながら「あなたのためにやったのよ、レイミー」とデイタに言う。コンピューターはロックされており、デイタやジョーディの努力もむなしく、水晶体は破壊された。
デイタは部屋まで博士を連れて行く。博士は満足そうで、デイタに息子の声で「ありがとう、おかあさん」と言ってくれと頼む。だが、デイタは悲しい目をして「彼は喜んでおられないでしょう。息子さんは科学者としてのあなたを尊敬していたのです。そう、悲しんでいると思います」と彼女に告げる。