Star Trek the Next Generation 5th season


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謎のタマリアン星人
Darmok

第5シーズン 第102話
宇宙暦:45047.2

タマリアン星人とのコンタクトが始まった。お互いの言葉はまったく通じず、ピカードが困り果てていると、彼とタマリアン船の艦長は恐ろしい怪物のいる惑星へ転送されてしまう

謎のタマリアン星人-あらすじ-


ターマの子供達は、協力し困難に立ち向かうなかで言葉の溝を埋めようとする。テレグラのダーモックとジラッド。広げた拳 ...... 広げた腕 ...... 壁が崩れ落ちる時。彼が倒れると悲嘆の涙にくれたギルガメッシュはこう言った。「冒険の日々も苦難の日々も共に過した友よ、永遠なれ」。

ロビン・レフラーがジョーディの助手として登場。パトリック・ステュワートの熱演が見られる。

Paul Winfieldは彼の演じたタマリアン星人が死んでしまい、以後のエピソードに登場しないことを残念がっている。ちなみに今回の撮影前に彼が受け取った脚本には、タマリア語のセリフと、それを英語に直したたものが書かれていた。そのため、セリフを覚える前にまず英語で内容を把握しなくてはならなかったと彼は語っている。彼の素晴らしい。演技はファンの間でも好評だった。

監督:Winrich Kolbe
Cast
ダッサン艦長:Paul Winfield
タマリアン船の士官:Richard Allen
ロビン・レフラー:Ashley Judd


謎のタマリアン星人


 エンタープライズはエル・アドレル星系に向かっていた。最近タマリアン人が連邦に接触を求めてきているためだ。この種族とは以前にも接触はあったのだが、言葉が通じないため外交は成立していなかった。
 タマリアン人の艦長ダッサンとの交信が始まった。予想通りまったく意思の疎通ができず、ピカードは困り果てる。少なくとも敵意は感じられない、とカウンセラーのトロイはいう。
 何故かダッサン艦長と彼の副官が口論をはじめた。艦長が「テレグラのダーモック」と言うと、副官は恭しく頭をさげ、次の瞬間、ピカードとダッサン艦長はエル・アドレル星へ転送されてしまう。ライカーが慌てて転送・回収しようとするが、タマリアン艦が妨害し、ピカードの信号をロックできない。

 惑星上では、二本のナイフを掲げたダッサンがピカードの前に立ちはだかっていた。

 「テレグラのダーモックとジラード。」こう言いながら近づいてきたダッサンはナイフを一本投げてよこす。ピカードが戦う意志が無いことを示そうとナイフを投げ返すと、ダッサンは「壁は崩れ落ちた」と言い残し、去って行ってしまった。
 ライカー達はタマリアン人の真意を図りかねていた。副官と交信しても言葉が通じないため埒があかない。まず彼らの言葉を分析する必要があった。
 惑星上は夜を迎え、焚き火をおこしたダッサンが寝る準備をしている。ピカードが少し離れた場所で寒そうにしていると、彼は「テンバ、広げた腕」といって火を投げてよこす。ピカードは「テンバ」が「歓迎」を意味することに気付き、火を拾い上げる。それを見たダッサンは満足そうに笑う。

 ジョーディの分析ではタマリアン艦が惑星上空に張っている素粒子分散フィールドを破ればピカードを回収可能とわかる。準備が開始された。
 朝になりピカードが目を覚ますとダッサンの姿が見当たらない。ピカードはダッサンが寝ていた焚き火付近を調べ、艦長日誌らしきものを見つける。そこへ慌てた様子のダッサンが戻ってきた。彼はピカードにナイフを渡そうとするが、ピカードは受け取ろうとしない。その時、何者かの咆哮が聞こえてきた。ダッサンは「ダーモックとジラード」とつぶやく。
 共通の敵らしき存在が近づいていることを知ったピカードはようやくナイフを受け取る。エンタープライズでも謎の生命体の接近はセンサーに感知され、ライカーはピカードの転送を強行するよう命じる。

 ピカードたちに咆哮の主がさらに近づいてくるが、その姿はみえない。ダッサンはピカードに何かを伝えようとするが、ピカードには理解できない。
 怪物がピカードに襲いかかろうとする直前、ダッサンは「拳をひらいた」と言った。その言葉からピカードはタマリアン人の言語が比喩でイメージを伝えるものだと気付く。二人が喜んでいると、姿をあらわした怪物がピカードを弾き飛ばす。そして怪物は、ダッサンに襲いかかる。ピカードは起き上がりダッサンを助けに行こうとするが、エンタープライズからの転送ビームに包まれてしまう。身動きができないまま「やめろ」と怒鳴るピカードの目の前で、ダッサンはめったうちにされてしまった。

 結局ピカードを回収することはできなかった。ライカーたちはタマリアン艦の素粒子フィールド発生装置を破壊するため、フェーザー砲の準備に取り掛かる。また、ピカードとダッサンの交信を分析していたデイタとトロイは、タマリアン人が比喩を用いて相手に意志を伝えることを突き止めた。だが、その比喩が何を喩えているのか分からなければ言葉の意味までは理解できない。

 惑星に再び夜が訪れた。瀕死のダッサンとピカードが焚き火を囲んで話している。ピカードは「ダーモックとジラード」がちょうど今の二人と同じよう状況だったこと、ダッサンがピカードと二人で怪物に立ち向かい、友情を築こうとしていたことを理解する。ピカードはお返しに地球の神話の中からギルガメッシュのことを話して聞かせる。ダッサンは満足そうに聞き入っていたが、ピカードの話が終わると、息を引き取ってしまう。

 エンタープライズはタマリアン艦を攻撃、フィールド装置の破壊に成功し、再び現れた怪物がピカードに襲いかかろうとする瞬間、彼を転送する。タマリアン艦からの攻撃が始まった。エンタープライズの武器はまったく通用せず、あと一回攻撃を受ければ大破というところまでダメージを負ってしまう。その時、ブリッジにピカードが現れた。ピカードはタマリアン艦の副官に通信を入れ、タマリアン語で話し掛ける。驚いた表情の副官は攻撃を止めさせ、ピカードの言葉に聞き入る。ピカードはダッサンの死を告げ、艦長日誌を返す。形見のナイフはピカードの手に残された。

 タマリアン艦は去って行った。意志の疎通が可能になったのかはまだわからないが、少なくとも彼らは敵ではなかった。艦長室でピカードはナイフを手に星々をみつめる。




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