Star Trek the Next Generation 5th season


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クリンゴン帝国の危機 (後編)
Redemption, Part II

第5シーズン 第101話
宇宙暦:45020.4

ピカードは、クリンゴン帝国の内戦に干渉しようとするロミュランの企みを暴くため、包囲網を準備する

クリンゴン帝国の危機 (後編)-あらすじ-


白熱するクリンゴンのバード・オブ・プレイ同士の戦闘シーンで、カーンとウォーフは優れた戦法を披露する。一方、連邦は、姿を消したロミュランの補給船を探知するため多数の航宙船を動員しタキオン粒子の包囲網を張る。理論的にはこれである程度の効果があがるはずだった。

U.S.S.サザーランドを指揮するデイタが、ピカードの命令を無視して自分の信じる作戦を強行する。おそらく今回の出来事は彼自身を成長させる大きなステップになっただろう。

後のエピソードDS9、そして映画"Star Trek:Generations"にもデュラス一族の生き残りは登場している。

監督:David Carson
Cast
カーン:Tony todd
ガウロン:Robert O'Reilly
ルーサ:Barbara March
ベトール: Gwynyth Walsh
トラル:J.D. Cullum
シーラ:Denise Crosby
クリストファー・ホブソン:Timothy Carhart
Movar: Nicholas Kepros


クリンゴン帝国の危機 後編


 カーンのヘクタ号は二隻のバード・オブ・プレイから猛攻を受け、大破寸前。戦闘仕官はウォーフだ。カーンは太陽に突入するよう命じ、衝突ぎりぎりのところでワープ航法に入る。追ってきた二隻は太陽の炎に巻きこまれ、爆発する。
 一方、エンタープライズは第234宇宙基地に到着した。ピカードはションティー提督に宇宙艦隊を出撃させるよう要請する。彼のねらいはロミュラン側がデュラス一族に物資を送るのを妨害する事で、理論的には多数の艦艇にタキオン粒子感知装置を取り付ければ遮蔽装置で姿を隠したロミュラン艦を発見できるはずだった。ピカードの話を聞いた提督は、宇宙艦隊の出撃準備を開始するよう命じた。

 だが、出撃可能な艦艇は予想より少なく、集まったのは二十隻ちょっと。また乗員も不足しており、ライカーがU.S.S.エクスカリバーの艦長として派遣された。デイタは、なぜ経験豊富な自分が艦長として派遣されないのかピカードに抗議する。ピカードは一瞬考えた後、彼をU.S.S.サザーランドの艦長に任命した。

 とある酒場でクリンゴン人たちが殴り合いをしている。こうして敵味方隔たりなく飲み合うのがクリンゴン風のようだ。ヘクタ号の修理が終わっていないことを心配するウォーフは、カーンに笑われ少しは戦いのことを忘れろと言われる。酒場のすみで二人のやり取りを見ていたルーサとベトールは何やら企んでいる様子。

 サザーランドにデイタが到着した。副長を務めるはずのクリストファー・ホブソン少佐は、デイタに別の副長を任命してくれと頼む。デイタがその理由を尋ねると、「アンドロイドに艦長がつとまるとは思えない」と少佐は答えた。デイタは顔色を変えず、副長を変更する意志の無いことを告げる。
 こうしてエンタープライズを含めたタキオンネット部隊がロミュランとの中立地帯に向けて出発した。

 ルーサたちはロミュランからの補給物資がまだ届かないことにイライラしていた。そこへピカードの指揮する宇宙艦隊が出発したと報告が入った。ルーサたちは二十隻くらいで何ができると安心しきっているが、ロミュランの女仕官は心配そうな顔をして、ロミュラン本国へ増援を求める。

 ガウロン側はいくら攻撃してもデュラス側の勢力が衰えないことを不審がっていた。一人のクリンゴン人が「指導者が無力なせいだ」と言ってガウロンに襲いかかり、ガウロンのほうも顔を輝かせて挑戦を受けてたつ。ウォーフが止めに入るが、ガウロンは相手を刺し殺してしまった。

 タキオンネットが展開された。サザーランドではホブソン少佐がデイタに従おうとせず、張り詰めた空気が流れている。
 ロミュラン側も宇宙艦隊の張ったタキオンネットに気付いた。ルーサの所にいた女仕官は部下に「ピカードのことはまかせておけ」と言う。

 エンタープライズの前にロミュラン・ウォーバードが姿をあらわし、交信を求めてきた。ピカード達はビューワーに映しだされた女仕官を見て驚く。彼女は死んだターシャの娘、シーラと名乗り、この宙域から撤退しなければ攻撃すると警告してきた。
 エンタープライズの観察ラウンジではシーラが本当にターシャの娘か検討され、ピカードは作戦続行を命じた。上級仕官が退出した後、ガイナンがやってきた。彼女はターシャがエンタープライズCに乗っていたこと、そして彼女がロミュランの捕虜になった可能性があるとピカードに告げる。ピカードは半信半疑ながらもシーラと会うことを決意する。

 クリンゴンの酒場ではウォーフとカーンがガウロンのやり方をめぐって口論になっていた。怒ったカーンが出ていくと、何者かがウォーフに襲いかかり、倒れた彼をどこかへ連れ去ってしまう。

 エンタープライズにシーラがやってきた。ピカードと彼女は互いの作戦を完全に読んでいた。ピカードはターシャのことを尋ねる。ガイナンの言うとおり、ターシャはピカード自身によって過去のエンタープライズCに送り出され、ロミュランの捕虜となった。そしてロミュランの将軍と結婚させられ、シーラを産んだが、脱走しようとして処刑されたという。シーラはターシャを、そして連邦を憎んでいた。

 ウォーフはルーサたちの所へ連れて行かれていた。ウォーフはベトールと結婚してクリンゴン帝国を手中におさめないかと持ち掛けられる。彼が断ると、シーラからの通信が入る。ウォーフは宇宙艦隊の勢力に関して尋問されることになり、ロミュラン側に引き渡されてしまった。

 ピカードはガウロンにこれからどんな作戦が行われようとしているのか説明する。そしてガウロンからウォーフが誘拐された事を知らされる。

 ピカードはエクスカリバーのライカーにエンジントラブルを装って退却するよう命じる。わざとタキオンネットを薄くしてロミュラン側を誘いこむのが狙いだ。だが、シーラはピカードの作戦を見抜き、さらにタキオンネットを破る方法も見つけていた。彼女はアンドロイドのデイタが指揮するサザーランドを突破口に選ぶ。

 タキオンネットにロミュランの輸送船団が探知された。一方、シーラはサザーランドを中心にタキオンパルスの照射を命じる。タキオンネットが破られたことを知ったピカードはいったん退却し、ネットを張りなおすよう艦隊に命じた。
 命令を受けたサザーランドも退却を開始した。だが、データは艦長席から立ち上がり、コンピューターのコンソールをしばらく操作すると停戦を命じる。サザーランドが動かないことを知ったピカードはデイタに連絡を入れるが、返答が無い。
 デイタはホブソン少佐の抗議を無視し、タキオン粒子のスキャンを命じる。さらに亜空間の歪みを見つけると、光子魚雷の発射を命じる。「サザーランドの整備は不完全で光子魚雷を使用すれば放射漏れが発生する」とホブソンは抗議するが、デイタは動じない。なおもホブソンが抗議しようとすると、デイタは「発射だ!」と怒鳴る。

 光子魚雷はロミュラン・ウォーバードに命中した。シーラはデイタに発見されたことを悟ると退却を命じる。部下がデュラス一族には何と伝えればよいかと尋ねられると、彼女は「自力でなんとかするよう伝えなさい」と答える。

 ルーサ達はシーラが撤退したことを知らされ、愕然とする。隙をついてウォーフが暴れ出すと、彼女達はトラルを置いて、どこかへ転送されてしまった。その直後、カーンが踏み込んできてトラルを拘束した。

 デイタはピカードの元に出頭し、命令違反をわびる。ピカードは命令違反は仕方のないことで、立派だったぞと微笑みかける。

 ピカードは評議会を訪れ、ガウロンにロミュランとの衝突を報告した。ガウロンが「見せたいものがある」とピカードに言い、トラルが連れてこられた。ガウロンはウォーフにトラルを殺すように命じる。だが、ウォーフはナイフを床に投げ棄ててしまう。カーンに「なぜ殺さないのか」と聞かれたウォーフは「これは私のやり方ではない」と答える。ガウロンがカーンにトラルを殺すよう命じると、ウォーフはそれを遮り、「この子の命を私にくれると行った。私が貰いうける」と言う。
 ウォーフはピカードに任務へ復帰したいと申し出、ピカードはそれを許可する。ピカードとウォーフは評議会を立ち去った。




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