クリンゴン評議会の総裁に指名されたガウロンの就任式に出席するため、エンタープライズはクリンゴン本星へ向かっていた。ピカードは「政治的配慮から我慢しているのだろうが、そろそろ汚名をそそいではどうか」とウォーフに忠告する。
突然、エンタープライズにクリンゴンのヘビークルーサー、ボータスがエンタープライズに接近してきた。ガウロンは、クリンゴンに内戦の危機が迫っているとピカードに告げる。
エンタープライズに乗船したガウロンの話によれば、デュラスの遺族が勢力を集め、一族の中心であるルーサとベトールという名前の姉妹がすでに軍の大半を掌握し、評議会を乗っ取ろうとしているということだった。ガウロンはピカードに調停役として自分の安全を保証するよう頼む。
ウォーフは、ボータス号に戻ろうとするガウロンに「話をしたい」と言うが、「裏切り者と話すことなどない」と言われてしまう。だが、ウォーフは「本当はデュラスの父親が裏切り、キトマー基地を壊滅に追いやった。議会の名誉を守るため、仕方なく汚名を甘んじた」と話しつづける。評議会もすでにデュラス側に手を貸していることを知り驚ってガウロンは驚く。ウォーフは父親の名誉を回復してくれと頼むが、ガウロンは「一度諦めたのに、なぜ今更そんなことを」と断る。
ホロデッキでウォーフがフェーザーの射撃練習をしているとガイナンが入ってきて、一緒に練習をはじめる。彼女の腕が自分より上であることを知り驚くウォーフ。アレキサンダーの話になり、ガイナンに「あなたの息子だから、自分らしい生き方を見つけるでしょうね」といわれ、ウォーフは微笑む。ウォーフはピカードに休暇を申し出た。
ウォーフは弟のカーンの指揮するクリンゴン艦を訪れた。カーンはガウロンを殺し、新体制を樹立しようとしていて、ウォーフに力を貸さないか、と持ち掛ける。ウォーフはそれを断り、家長としてガウロン側につくよう命じる。
ピカードはクリンゴン星に降り、調停人として就任式に出席した。ピカードがガウロンを総裁に指名し、総裁のガウンを彼にかけようとしていると、デュラスの息子、トラルが現れた。そして就任式は中断された。
ルーサとベトールがロミュラン人と話している。ピカードはデュラス一族にとって邪魔なのは明らかで、部屋の奥にいたロミュランの女仕官は「いずれ消えてもらうわ」と言う。
ウォーフはカーンからすでに数個艦隊を掌握したと報告される。エンタープライズに戻ったウォーフは「キトマーの虐殺」の際の艦隊記録を引き出すようデイタに頼む。それを知ったピカードはウォーフを艦長室に呼び出す。
ピカードは艦隊の記録を利用するなど公私混同だ、と釘を差した上で、「私も自分を抑えるのに苦労している」とウォーフに話す。そして、「キトマーの虐殺」の際の資料を一般に公開することを約束する。
ルーサたちに呼び出され、ピカードはクリンゴン星に向かった。彼女達は「もしガウロンを推せば、連邦とクリンゴンの同盟は解消されるだろう」と脅迫する。ピカードは「それはロミュランの戦術だな」と言い残し、部屋を出てる。
就任式が再開され、ピカードはガウロンを総裁に指名する。だが、トラルが異議を申し立てると、デュラス側の議員、つまりほとんどの議員がトラルと共に退席してしまった。
ウォーフはガウロンに四個艦隊の提供を申し出、その見返りとして父の名誉の回復を要求するが、ガウロンはそれを拒否し、連邦の力を貸せと言う。
ガウロンのボータス号に突然二隻のウォーバードが襲いかかった。
エンタープライズはボータス号からの救難信号を受信するが、ピカードは戦闘宙域からの離脱を命じる。
ボータスでは死んだ戦闘仕官の代わりにウォーフが武器をコントロールしていた。ウォーフの機転で一隻は撃破するものの、残った一隻に攻撃され、大破寸前まで追いつめられてしまう。そこへカーンのヘクタ号が現れ、残りの一隻は退却していった。
ガウロンは就任式を強行し、総裁の座についた。そしてピカードたちの見守る中、ウォーフは名誉を回復させられる。
エンタープライズを訪れたガウロンはピカードに連邦の助力を求める。ウォーフも腐敗したデュラス一族を倒すことは連邦のためになると訴えるが、ピカードはそれを断ってしまう。ピカードはウォーフに休暇を終わらせ、任務に戻るよう命じる。ウォーフは「それなら仕方ありません」といって除隊を申し出る。
ウォーフが自室で退艦準備をしているとピカードが入ってくる。ウォーフは「私は人間にはなれない。クリンゴンの魂が今、私に戦えと訴えている」とピカードに言う。ピカードはウォーフのことを誇りに思っていると答える。
乗員が通路に整列し見守る中、ウォーフはクリンゴン艦へ転送されていった。
ルーサたちの元へ、エンタープライズがクリンゴン星から離脱したと情報が入った。「やっぱり、あいつは腰抜けだ」とトラルが喜んでいると、ロミュランの女仕官が「人間を甘く見てはいけない」と釘を差す。「忘れた頃に現れる敵は恐いものよ」と言う彼女は、死んだターシャにそっくりだった。