テンフォワードでガイナンがウォーフに女性を見つけないのかと尋ねている。結婚するならクリンゴンだとウォーフが答えると探せばきっと合う女性が見つかるのにときりかえす。ブリッジからの呼び出しでウォーフが出て行った後、ガイナンが窓の外を見ると渦のようなものが見える。それをみたガイナンは顔をしかめ「まさか」とつぶやく。渦のなかから航宙船の船体が現れる。突然ブリッジの様子や乗員たちの制服が代わり、死んだはずのターシャ・ヤー大尉が現れる。ただ一人、ガイナンだけは何かが起こったことに気付いていた。渦の中から現れたのは認識番号NCC-1701C、エンタープライズだった。
エンタープライズCは二十二年前、ナレンドラIII号星の宇宙基地周辺で行方不明になったはずだった。デイタはさっきの渦は時間のループでエンタープライズCが過去からやってきたのではないかという。救出班を送ろうとするライカーをピカードは引き止め、歴史に干渉してはいけないと言う。その時エンタープライズCから救難信号が入る。ロミュラン艦からの攻撃を受け大破寸前だという。考え直したピカードは救出斑を送る決意をする。
エンタープライズCの内部はめちゃめちゃでレイチェル・ギャレット艦長以外のブリッジ・クルーは皆死亡していた。ギャレットがエンタープライズDに回収された後、カスティーヨと名乗るパイロットが発見される。生き残ったのはわずか125名だった。
真顔のガイナンがブリッジを訪れ、ピカードに話があると告げる。艦長室でガイナンは「何もかも狂っている。このままでは取り返しがつかなくなる」とピカードに警告する。そして何としてもエンタープライズCを過去に戻すよう懇願する。
医療室のレイチェルはナレンドラIII号星に向かっていたと話す。そしてエンタープライズDの医療室にいることを知らされ、驚く。この世界ではエンタープライズCがナレンドラで敗れてしまったことが原因でクリンゴンとの戦争が勃発していたのだ。
エンタープライズCではカスティーヨ大尉、ターシャたちが懸命に復旧を続けている。デイタの予測ではエンタープライズCが再び時間の渦を通って過去に戻ればロミュラン艦が待ち構えており、勝利を収める可能性は皆無らしい。これを聞いたピカードはガイナンに証拠を示せと迫る。だがガイナンは証拠はないがとにかくおかしいと繰り返すばかり。
テンフォワードにはカスティーヨとターシャが食事をしに来ていた。二人は次第に親密になっているようだ。戻ってきたガイナンはターシャを見て妙な顔をしている。ターシャは長い付き合いなのにあんな目で見られたのは初めてだとカスティーヨに言う。
ピカードは上級士官を前にガイナンの言葉を信じてエンタープライズCを過去に戻すことを告げる。クリンゴンとの戦争を避けるにはロミュランによるナレンドラ星の攻撃を食い止めるしかない。ビバリーとジョーディの「歴史が変わったらどうなるの?」「死んでしまっているかも」という会話を聞いたターシャの顔がこわばる。
エンタープライズCでは出発を前に二人のエンタープライズの艦長が話している。ピカードがエンタープライズDに戻った後、一人の残ったターシャがカスティーヨと別れの挨拶をしていると突如クリンゴン艦からの攻撃を受ける。二艦がかりで撃退するが、レイチェル・ギャレットは戦死してしまった。
エンタープライズCの艦長代理はカスティーヨが務めることになるが、過去に戻って生き延びる可能性はさらに低くなってしまった。ターシャはガイナンの元を訪れ、「ここにいるはずの人間ではない」といわれる。ターシャはピカードのところへ行きエンタープライズCへの転属を願い出る。有意義な死を迎えたいというターシャの言葉を聞いたピカードは転属を許可する。
エンタープライズCが過去に戻るべく渦に向かって発進した。そこへ3機のクリンゴン・バード・オブ・プレイが襲いかかる。エンタープライズDはエンタープライズCをかばいつつ何とか1機を撃墜させる。しかしクリンゴンの猛攻の前にライカーは戦死し、大破寸前まで追い込まれてしまう。もうだめかという瞬間、エンタープライズCは時間の渦へ姿を消した。
ガイナンからブリッジに通信が入る。「すべて正常ですか?」ピカードが「どうかしたのか?」と尋ねると彼女は「何でもありません」と答える。窓の外の渦は消え、すべてが元どおりになった。テンフォワードのガイナンはジョーディに尋ねる。「で、どんな人だったの?ヤー大尉って。」