エンタープライズはスリーネ小惑星地帯の調査に向かっていた。このごろ研究室にとじこもりがちだったデイタに呼ばれたウェスリーたちはラボに向かう。そこで彼らがみたものはデイタを「パパ」と呼ぶアンドロイドだった。
ラル(ヒンズー語で「愛すべきもの」)という名のアンドロイドはデイタが自分のポジトロニックブレインを神経伝送(ニューロトランスファー)で移植したものということだった。デイタの行動は艦内でも大きな波紋を呼び、ピカードは大いに気を揉む。当のデイタは種族の保存は本能だといって大して気にしていない。
ラルがホロデッキで外見を選ぶことになった。幾つか候補が残るが自分から地球人の少女の姿を選ぶ。そしてデイタ・ラル親子は様々なことを学習しはじめる。
宇宙艦隊からピカードにラルの教育を艦隊司令部が引き受けるという内容の通信が入る。ピカードはラルはデイタにとっては子供なのだと反論するが聞き入れられない。
ウェスリーが提案でデイタはラルを学校に通わせる。成績はいいのだが子供たちの中にとけ込めない。デイタはビバリーにそのことを説明しアドバイスを求める。彼女は「時間が経てば解決するし、まずは一人ではないことを教えてあげて」とデイタに言う。
エンタープライズにハッフェル提督がやってきてラルの教育状態を評価することになった。
最終段階の神経伝送が終わったラルはテンフォワードで人間性の観察を行うことになった。が、ガイナンと話していると、突然砕けた口調になり驚くデイタ。ラルにはデイタ以上の言語中枢を備わっているらしい。
ピカードに呼び出され提督の評価次第によってはラルは艦隊本部に引き取られると聞いたデイタは最初から優れた親などいないと反論する。
ラルがテンフォワードで恋人たちを観察しているとライカーがやってくる。ラルはいきなり彼の胸倉をつかむとキスをしてしまう。そこにやってきたデイタに怒られたライカーは慌ててテンフォワードから出て行く。部屋に戻ったラルは感情がないのにどうして人間に近づこうとするのかとデイタに尋ねる。デイタは努力することが重要なんだと教える。
ハッフェルがエンタープライズに到着するが、はじめからラルを引き取るつもりらしい。そしてテンフォワードで働くラルを見ると怒り出し、彼女と面接をすると言い出す。口答えするラルの態度に提督はさらに高圧的になってしまう。ラルはエンタープライズにデイタとともに残りたいと言う。
面接を終えたラルはふらふらとトロイに部屋へ向かう。ラルはデイタには無い感情、恐怖を感じていた。
今度はデイタが提督と話している。デイタは「自分の子供を手放せといわれてもそれはできない。一人前になるまで見守るのが親の務めだ」というが提督はラルを強制的に連れて行こうとする。ピカードがそれに反論しているとトロイから至急ラボにくるよう連絡が入る。
ラボに行くとぐったりとしたラルが居た。感情が抑えきれなくなり神経回路に異常が起きたらしい。デイタと提督が二人掛りで修理しようとするが、もはや手遅れだった。提督は自分の強引さが間違いだったことをやっと認める。
「パパを愛している」と言うラルに「パパにもわかればいいのに」とデイタは答える。そして、ラルは動作を停止した。