バークレーがビバリーと劇を演じている。台詞もろくに言えず、ウォーフやデイタは顔をしかめている。劇が終り、トロイたちが拍手をするとデイタは「稚拙な演技なのにどうして拍手するのです?」とライカーに尋ねる。観客が出ていった後、トロイはバークレーをねぎらい、「もっと自信をもちなさい」とアドバイスする。
エンタープライズはアーカス情報基地の調査を開始した。基地はなんらかの理由で動力が切れてしまっているようだ。基地の近くに探査機のような物体が浮遊しているのが発見された。ジョーディとバークレーがシャトルで接近、スキャンしていると、突然、探査機から閃光が発せられ、シャトルのコンピューターが故障してしまう。そして、バークレーは気を失って床に倒れてしまった。
バークレー達は医療室に転送され、精密検査を受けるが、特に異常はない。ただバークレーの態度がやけに大きくなり、ビバリーは首をひねる。
探査機がエンタープライズに向かって動き始めた。エンタープライズが反転、回避しようとすると探査機が後を追ってくる。フェーザーで攻撃しても効果が無い。ワープ航法に移っても、探査機はぴったりとついてくる。勝手に防御スクリーンの強度をあげたバークレーは、ブリッジに連絡し、光子魚雷を発射するよう提言する。光子魚雷が発射され、探査機は破壊された。
エンタープライズはアーカス基地に戻り、修理に取り掛かることになった。観察ラウンジでジョーディが作業手順を説明していると、バークレーがもっと良い方法があると言い出した。
再びバークレーがビバリー相手に劇をしている。先ほどとは打って変わり、素晴らしい演技で、ビバリーも思わず涙を流す
。
テンフォワードでバークレーが一人で修理の方法を検討しているとトロイがやってくる。彼女に「変わったわね」っと言われ、「自信が持てるようになったんです」と答えるバークレー。彼はトロイをデートに誘う。
次の朝、機関部のミーティングにバークレーが現れない。ジョーディはホロデッキへ行くと、彼はアインシュタインと議論していた。ジョーディはバークレーに精密検査を受けるよう勧める。
検査の結果、バークレーの脳は非常に活発化し、ビバリーは彼が世界で一番進歩した存在かもしれないと言う。
上級仕官はバークレーの扱いをどうすればいいのか話し合っていた。結局危険がないならそのままにしておこうということになった。
アーカス基地のリアクターに異常が発生した。機関部で計器の操作をしていたバークレーは「もっと早いインターフェイスを探さなくては」と言い残し、機関部を飛び出していく。バークレーはホロデッキに駆け込むと自分の脳を直接コンピューターに接続するインターフェイスを作るよう命じた。
基地は爆発寸前になり、エンタープライズは退避しようとするが、コンピューターが反応しない。一瞬の後、コンピューターのコントロールが回復すると、アーカス基地の機能は正常に戻っていた。ピカードがコンピューターに何が起こったのか尋ねると、答えたのはバークレーだった。
ピカードはホロデッキに向かい、バークレーにコンピューターから離れるよう命じるが、バークレーはもうコンピューターから切り離すことは不可能だと答える。
デイタの提案で、エンジンのコントロールをブリッジにバイパスすることになった。ジョーディが配管チューブに入り、作業を始めようとするとバークレーが話し掛けてきた。バークレーは「すべて人類のためだ」と言い、ジョーディがその真意を尋ねると、彼は「ワープ航法では到達できないところへ連れていく」と答えた。
エンタープライズの前に亜空間の歪みが出現し、どんどん大きくなっていく。ピカードは「止めろ」とバークレーに命じるが、帰ってきた答えは「やめるつもりはない」だった。
トロイはホロデッキに向かい、バークレーのやっていることは皆を恐がらせているだけだと訴える。だがバークレーは「僕を信じてくれ」と繰り返すばかり。
ジョーディがいよいよ回路をバイパスしようとすると、すでにバークレーが回路を切断してしまった後だった。そして、エンタープライズは亜空間の歪みに向かって進み始めた。
ピカードはホロデッキに保安部員を送り、バークレーを切断しようとする。しかしバークレーはフォースフィールドを張り、保安部員を近づけようとしない。
エンタープライズは亜空間の歪みに突入した。そして、しばらくするとエンタープライズは三万光年も離れた銀河の中心に来ていた。
突然ブリッジに大きな顔が現れる。敵意はないようだ。ピカードが話し掛けると、ブリッジに現れたバークレーが説明をはじめた。バークレーはエンタープライズをここへ連れてくるためにサイセリア人に改造されたという。彼らは宇宙を探索して異星人と知識を交換している。ただ自分で宇宙を旅するのではなく、相手を連れてくるということだった。
テンフォワードで元に戻ったバークレーがトロイとジョーディに慰められている。「結局行き着くのはこれなんですね」としょんぼりしているバークレーはトロイからデートに誘われる。二人で出ていこうとすると、バークレーが3Dチェスをやっているテーブルに近づいて行き駒を動かす。トロイが「チェスをやるなんて知らなかったわ」と言うとバークレーは「僕もです」と肩をすくめる。