エンタープライズはテイガスIII号星の軌道上にいる。これから連邦考古学シンポジウムが開かれることになっていた。ピカードはスピーチの準備に余念がない。しばらくトロイとスピーチについて話した後、彼は自室に戻った。ふとテーブルに目をやるとライサのホーガンが置いてある。部屋の奥からバッシュが現れた。二人は抱き合い、キスを交わす。
ピカードたちが朝食をとっているとビバリーがやってくる。ピカードは彼女と朝食の約束をしていたらしく、しどろもどろになってしまう。バッシュとビバリーはピカードを残し、艦内見学に出かける。テンフォワードではバッシュを見つけたライカーが声をかけてくるが、ビバリーからピカードの友人と聞き、少し驚いたようだ。
医療室から呼ばれたビバリーに代わってライカーがバッシュの案内役を務めることになり、ライカーは彼女をブリッジに案内する。彼女は艦長席に座り込み、にっこりする。ライカーが「魅力的だな」とつぶやくのを聞いたピカードはまんざらでもない様子。
テンフォワードでレセプションが開催された。バッシュはピカードが自分のことを乗員たちに話していないことを知ると、ピカードに「なぜ自分のことをみんなに話さないのか」と食って掛かる。かなり頭にきたらしい。
ピカードが艦長室に戻ると、Qがいた。Qは以前に助けてもらったお礼に、何か恩返ししたいとピカードに話す。そしてスピーチの手伝いでもしようか?と持ち掛けるが、ピカードは断ってしまう。
ピカードは謝るためにバッシュの部屋を訪問した。だが、彼女がテイガスIII号星の遺跡を狙っていることに気付くと、また喧嘩になってしまう。ピカードが部屋を出ていくとQが壁からひょっこり頭をのぞかせる。
自室に戻ったピカードがベッドに入るとQが現れた。Qは「女のために落ち込むなんて」と嘆くように言う。そして「あの女には気を付けろ」とピカードに警告する。ピカードが「消えろ」と怒鳴ると、Qは「仕方ないな」と言い残し、あっさりと消えてしまった。
シンポジウムが始まった。緊張した面持ちのピカードがスピーチを始めようとすると、部屋の後ろで聞いていたビバリーたちの服装が、中世ヨーロッパ風のものに変わってしまう。気が付くとピカード自身も緑色の服を着て手には弓を持っている。そして次の瞬間、ピカード達はどこかの森の中に立っていた。
ここは十二世紀の地球、シャーウッドの森だ。ピカードはすぐにQの仕業に気付く。ピカードたちが「ロビンフッド」の世界での自分たちの役割を確認していると、ガイ卿とその手下が襲いかかってくる。ピカードたちは森の中へ逃げ込んだ。
夕方になると代官の格好をしたQが馬に乗ってやってくる。マリアン、つまりバッシュが明日処刑されることになっているとQは告げた。
ノッティンガム城ではマリアンの格好をしたバッシュが自分の置かれた立場を理解できず、いらいらと歩き回っていた。そこへガイ卿が入ってきて「妻になれ」とバッシュに言う。頭にきた彼女はいきなりガイ卿を平手打ちしてしまう。だが、明日処刑されてしまうと聞かされたバッシュは態度を変え、「話し合いましょう」と持ち掛ける。
シャーウッドの森ではジョーディがぼろんぼろんと楽器をのんきに弾いている。怒ったウォーフは彼から楽器を取り上げ、木にたたきつける。弓の練習をしているトロイはデイタの胸を射てしまう。考え込んでいたピカードは一人で城に向かった。
バッシュはすっかりガイ卿に取り入ってしまった。それを見たQは顔をしかめる。バッシュが部屋に戻ると、ピカードが窓から入ってきた。だがピカードが一人でやってきたことを知ったバッシュは怒り出す。そして騒ぎを聞きつけたガイ卿たちが踏み込んできた。ピカードは逃げようとするが、バッシュはピカードの刀を奪い、ピカードは捕まってしまった。
バッシュは乳母に頼んで手紙をライカーに届けさせようとする。しかし、いきなり部屋に入ってきたQに手紙を見られてしまい、バッシュは衛兵に囚われてしまった。
夜が明け、ピカードたちの処刑が近づいてきた。処刑台に連れていかれる間も二人は言い争っている。一方、ライカーたちは城への侵入を果たしていた。ピカードの首に斧が振りおろされようとした瞬間、デイタが爆発を起した。その隙にピカードは処刑人を殴り倒し、ライカーたちも衛兵に襲いかかった。
やがてピカードはガイ卿を刺し殺し、バッシュを救った。Qが「女のせいで乗員が死んでいたかもしれないということを忘れるな」とピカードに言うと、バッシュは「愛はすべての源よ」と言い返す。
ピカードたちはエンタープライズへ戻されたが、バッシュだけはまだ戻っていない。
心配顔のピカードが艦長室に入ると、バッシュが現れ、「Qと一緒に行くことにした」と告げる。ピカードは怒って止めようとするが、「Qと私は似た者同士じゃない?」と言われ、納得する(?)。二人は別れのキスをし、バッシュは消えた。