Star Trek the Next Generation 4th season


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ファイナル・ミッション 新たなる旅立ち
Final Mission

第4シーズン 第83話
宇宙暦:44307.3

ウェスリーはスターフリートアカデミーへ入学することを許可された。ピカードは彼をペンタラスV号星での任務に連れていくが、シャトルの故障で二人は何もすんでいない月へ不時着し、ピカードは瀕死の重傷を負ってしまう。

ファイナル・ミッション 新たなる旅立ち-あらすじ-


極限状態におかれた人間がどう行動するのか?


ピカードがウェスリーに紹介する「カール・ゴッチ」という人物は「悲しみのアカデミー卒業式」に登場する。

監督: Corey Allen
Cast
ダーゴ:Nick Tate
ソンジ議長: Kim Hamilton
テス・アレンビー少尉: Mary Kohnet



ファイナル・ミッション 新たなる旅立ち


ピカードはペンタラスV号星で起った紛争調停を行うためシャトルで向かうことになっている。
ブリッジ。ウェスリーが息を切らしながらブリッジに現れた。「実験の片づけのために遅れてしまった」と言い訳するウェスリーに、ピカードは「そんなことではアカデミーではやっていけないぞ」と諭す。とうとうアカデミーの入学許可を得たのだった。ピカードはウェスリーに最後の任務としてペンタラスV号星へ同行するよう命じた。
ガバランV号星からの救難信号が入った。ビューワーに現れたソンジ議長は、所属不明の艦船が惑星軌道上に留まり続けている影響で地表の放射能レベルが上昇していると訴える。艦船からの応答はなく、ガバランV号星は武力を放棄しているため救助を求めてきたのだ。近くに他の艦船がいないため、エンタープライズはガバランV号星に向かわざるをえなくなってしまった。
シャトルベイ。ピカードたちをペンタラスV号星まで送るシャトルが到着し、ジョーディたちのチェックを受けている。見るからにポンコツだが機能的には問題無いらしい。
ピカードたちの乗るシャトルが発進し、エンタープライズはへ向かう。
シャトル。「ピカードは"やわ"そうだが大丈夫か?」とダーゴ艦長に言われたウェスは反論する。突然、左側のスラスターが吹っ飛んでしまい、シャトルは制御不能に陥ってしまった。

シャトルの通信機能も使用不能になり、エンタープライズにもペンタラスV号星にも連絡が取れない。ペンタラスIII号星の月に不時着した。地表は非常に高温であたり一面砂漠に覆われていた。そしてシャトルには非常用の食料はおろか水もない。ピカードたちは途方に暮れる。
軌道上には船籍不明の小型貨物艦が漂流していた。大昔の船で積み荷は放射性廃棄物だった。ライカーはソンジ議長に通信を入れ、貨物船を処分すると約束した。ライカーたちが対処法を話し合っていると、ペンタラスV号星からピカードたちがまだ当直していないと連絡が入る。だがエンタープライズもここを離れる訳にもいかない。貨物船はガバラン星系の太陽へ突入させることになり、小型スラスターの取付けが開始された。
ピカードたちはシャトルの側に目印を置き、山を目指して歩きはじめた。予想されたとおり、暑さは厳しい。ダーゴはふらふらと地面にへたり込んでしまう。ウェスリーが彼を助け起こし、「ピカード艦長はやわだと思いますか?」と言う。ダーゴはピカードたちの目を盗み、隠し持っていたボトルから一口飲み、歩きはじめた。
しばらくするとウェスリーが立ち止まった。トリコーダーでスキャンしていたところ、近くから人工的なものと思われる規則的なEM波が観測されたのだ。もしかしたら生命体がいるのかもしれない。だが三人は先に進むしかなかった。
ようやく三人は洞窟にたどり着いた。入り口付近には水分は無いようだ。また外から観測されていたEM波がパターンを変えていた。服を脱ごうとしたダーゴはうっかりボトルを落としてしまい、ピカードたちに取り上げられてしまっう。彼が飲んでいたのは医療用の薬品だった。三人は水を求めて洞窟の奥に進みはじめた。
エンタープライズ。貨物船に取付けられた小型スラスターが点火された。その直後、貨物船の外壁が剥がれてしまう。老朽化しすぎてスラスターの力に耐えられなかったのだ。
洞窟の中に噴水があった。しかしフォース・フィールドが張られていて近寄ることが出来ない。ピカードたちの制止を無視したダーゴはフェーザー銃でフォース・フィールドを打ち抜こうとする。噴水からのEM波が次第に上昇し、光線のようなものが発射された。光線は洞窟の中を飛び回り、岸壁を崩していく。そしてウェスリーをかぼおうとしたピカードが下敷きになってしまった。
ピカードは骨折をしてしまい身動きが出来ない。ウェスは「応急手当をしたから大丈夫だ」と説明するが、ダーガは「もう助からない。こんなくたばりぞこないは放っておけ」といまいましげに言う。彼の言うとおりピカードは内出血もしていた。ダーゴが側を離れていくと、ピカードはウェスリーに「もう助かりそうも無い。これからは一人でダーゴとやりやっていけ」と励ました。
エンタープライズはトラクタービームで貨物船の牽引を行っていたが、放射能の影響は次第に強まっていく。放射能を中和する薬剤が艦内に噴霧されたが、それも長くは持ちそうもない。艦の速度を上げようとしても今度はトラクタービームの出力が足らない。ライカーは出力を上げるため補助リアクターを接続する準備を命じた。これは危険な賭けでもあった。
ダーゴは自分の持っていたフェーザーを指差す。ウェスが手に取ると、それは透明な繭のようなものに覆われていた。噴水から発射された光線が銃をセレニウム・ファイバーで覆ってしまったのだ。ウェスは噴水に近寄るとEM波が強まり、遠ざかると弱まることに気づく。ウェスが「EM波と周波数をあわせることが出来れば防御システムを破れるかも」というとダーゴは「フェーザーを囮にしよう」と言い出す。ウェスが止めると彼は「ピカードを助けたいんだろう?並みの男ならとっくに死んでいるはずだ」と怒鳴り、「言われた通りにやれ」と言いながらウェスから遠ざかっていった。
ダーゴが岩棚の上からフェーザーを発射した。ウェスは岩の上に発射状態のフェーザーを置き、物陰に隠れる。噴水から光線が発射され、ウェスの置いたフェーザーを襲う。ダーゴは周波数を変えながらフェーザーを打ち続けるが、フォース・フィールドは破れない。そればかりか光線はダーゴを直撃してしまった。ダーゴの悲鳴が止み、ウェスが物陰から出てみると、ダーゴはセレニウム・ファイバーに包まれ、死んでいた。
エンタープライズ。艦内の放射能レベルが致死レベルに達するまであと一分しかない。小惑星帯に突入する直前に補助リアクターが接続され、エンタープライズは全速で貨物船を牽引する。致死レベルあと10秒というところで小惑星帯を抜け、貨物船は切り離された。 ウェスは寒がるピカードの側に岩を置き、フェーザーで暖める。ピカードは半ば意識を失いかけていた。ウェスは二人が共に過ごした時間の思い出を語りる。そしてピカードの手を握り締め、「いままで頑張ってきたのは艦長の誇れる部下になろうとおもっていたからだ。僕が艦長を守ってみせます」と誓った。

エンタープライズはペンタラス星系でピカードたちのシャトルを捜索、シャトルの破片を発見する。ライカーはそこから一番近い月へ向かうよう命じた。

洞窟の中ではピカードがうわ言をつぶやいている。すでに自分がどんな状況にいるのかすらわからなくなっている。ウェスが噴水の分析を終え、立ち上がろうとするとピカードは彼を呼び止め、「アカデミーに行ったら私の尊敬しているカール・ゴッチに会え」とアドバイスする。彼は教師ではなく、地上作業員らしい。そして「君がうらやましい。君には無限の可能性がある。水を手に入れて生き延びなさい」と微笑んだ。ウェスが立ち上がるとピカードは「ウェスリー、君はいつだって私のほこりだった」と言った。 ウェスリーは噴水に向けてフェーザーを発射した。光線がとび出し、ウェスリーに襲い掛かろうとする。ウェスは必死にトリコーダーを調整する。光線はウェスの体を通り抜け、フォース・フィールドにぶつかった。フォース・フィールドは消え去り、ウェスは水を汲む。ピカードの元に戻ったウェスはピカードに呼びかけ、水を与えた。

気を失っていたウェスはビバリーに呼びかけられ、我に戻る。ウォーフたちも一緒に来ている。シャトルの側に残した目印が役になったらしい。担架に乗せられたピカードは「そんな汚い制服でアカデミーに行くなよ」と笑う。ウェスも「艦長こそ」と笑いかえし、二人は固い握手を交わしたまま、洞窟を出た。




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