Star Trek the Next Generation 4th season


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悪夢のホログラム
Future Imperfect

第4シーズン 第82話
宇宙暦:44286.5

上陸任務で事故に巻き込まれたライカーが医療部で目を覚ますと年をとったドクタークラッシャーがいた。彼女の説明によれば彼はウイルス感染のため長期間昏睡状態にあり、そのため十六年間の記憶がないのだと説明する。

悪夢のホログラム-あらすじ-


異星人の少年は父親をライカーの中に求めていた。

ライカーの空想した世界は、このエピソードの後も生きつづけている。コミュニケーター・バッジ(連邦のマークに横ストライプの入ったもの)は第7シーズンの「無限のパラレルワールド」で再び登場する。

ライカーに現実をさとられまいとするシーンで、昔の様子を記録した映像がでてくるが、その中で「盗まれたエンタープライズ」のミヌエットが登場する。


監督: Les Landau
Cast
ジャン=リュック(イーサン):Chris Demetral
ミヌエット:Carolyn Demetral
Tomalak:Andreas Katsulas
Barash:Chris Demetral


悪夢のホログラム


 エンタープライズはロミュランとの中立地帯近くのオナイアス星系で調査を行っていた。
 テンフォワードでライカーの誕生パーティが開かれている。ピカードとデイタがパーティに向かおうとしていると、アルファ・オナイアスIII号星からの亜空間信号が観測された。ロミュランの秘密基地の存在を疑ったピカードはパーティーを中断させ、ライカーに上陸班を指揮するよう命じた。
 上陸班は惑星の地下に転送された。突然有毒ガスが発生し、ライカーはエンタープライズに回収を要請するが、転送中トラブルが発生してしまう。

 ライカーは医療室のベッドで目を覚ました。だが、ビバリーの様子がいつもと違う。髪型も違うし、白髪が混ざっている。そして彼女に艦長と呼ばれ、混乱するライカー。ライカーは十六年前、アルファ・オナイアスIII号星でウィルスに感染し、それが原因で記憶を一部失ってしまったと、ビバリーは説明する。そして数年前からライカーはエンタープライズの艦長になっていた。
 ブリッジに向かうライカーは乗員の中にフェレンギ人やクリンゴン人の女性がいることを知り驚く。副長はデイタで、ジョーディもバイザーをしていない。

 突然、エンタープライズの前にロミュラン・ウォーバードが現れた。だが、ビューワーに現れたのは提督になったピカードで、傍らにはトロイが立っていた。
 エンタープライズにピカードたちがやってきた。これから自分がロミュランとの和平会議に出席することになっていると聞かされたライカーはびっくりする。大破したロミュラン艦を救助したことがきっかけとなり、ロミュラン帝国と連邦の仲が急速に改善されてきたとピカードは説明する。
 ライカーが自室に戻ると、少年がライカーのトロンボーンをふいている。彼の名前はジャン=リュック。ライカーの息子のようだ。そして彼の母親の名前はミン。彼女は数年前、シャトルの事故で死亡したという。

 ロミュランの大使がエンタープライズにやってきた。大使の名前はトモロク、ピカード艦長の時代に何度も出会った男だ。ライカーは驚きを隠そうとせず、トロイに「数年前のことよ」とたしなめられる。トモロクは「23宇宙基地に到着次第交渉をはじめよう」とライカーに告げる。
 トモロクと別れた後、ライカーは「なぜ重要な拠点である第23宇宙基地の座標を教えるのか」とピカードに質問する。ピカードは「ここ数年で情勢は大きく変わった」と笑う。
 部屋に戻ったライカーは家族記録の映像を再生した。だが、妻の顔を見たライカーの顔がこわばる。「ミン」とは「ミヌエット」、バイナリー星人がホロデッキで創り出したホロ映像の女性だった。

 ブリッジに向かったライカーはデイタやジョーディに次々と質問する。ライカーが予想したとおり、答えが返ってくるまでに一瞬の間がある。ライカーは「茶番は終りしろ」と怒鳴る。
 「お望み通り」とトモロクが言うと、エンタープライズのブリッジは消え去り、ライカーはロミュランのホロデッキの中にいた。いままで見ていたのは、ニューロ・スキャナーでライカーの頭の中から読み取った情報で構成されたホロ映像だった。トモロクの狙いは第23宇宙基地の場所を聞き出すことだったらしい。息子ジャン=リュックだけはライカーの頭の中にはなく、モデルが必要だった。モデルになったイーサンという名前の少年が連れてこられた。

 その後、ライカーとイーサンは一室に拘禁された。二人は脱走プランを練りはじめる。だが、ライカーはイーサンがトモロクのことを「大使」と呼ぶことに気付く。イーサンはホロ映像の中でトモロクが大使だったことを知っているはずはない。ライカーがイーサンを問い詰めると、部屋は消えた。また、ホロ映像だ。すべて、このイーサンという少年が仕組んだことだったのだ。
 少年は、母星が異星人に侵略された際、母親の手でこの惑星へ隠まわれたと説明する。だが、異星人に見つかった母親は殺されてしまい、それ以来、ニューロ・スキャナーが彼を守り、必要なものを与えてきたのだった。「ずっと誰かと会いたいと思っていた。楽しんでもらえると思っていたのに。ごめんなさい。」イーサンがライカーに謝ると、ライカーは笑いながら「一緒に行こう。もうここにいる必要も、一人でいる必要もない」と答える。

 イーサンの体が光に包まれた。光が消えると、イーサンは本来の姿に戻っていた。そして、「本当の名前はバラッシュというんだ」と弱々しい声で言う。ライカーは「いつでも私にとってはジャン=リュックだ」と微笑みかける。二人はエンタープライズに回収された。




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