Star Trek the Next Generation 4th season


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勇者の名の下に
Reunion

第4シーズン 第81話
宇宙暦:44246.3

死にかけているクリンゴンの指導者クンペックはピカードに自分に毒を盛ったのは二人の後継者候補のうちどちらなのか確かめるよう頼む。そしてウォーフは彼の妻と再会する。

勇者の名の下に-あらすじ-


ウォーフの妻、ケイラー大使が息子のアレキサンダーを連れてくる。不幸なことに彼女はデュラスに殺されてしまう。そしてウォーフは復讐を宣言し、デュラスを殺す。
ケイラーは初めから死ぬ運命にあったと制作サイドは語っている。彼女の死、そしてアレキサンダーの存在が「ウォーフ」というキャラクターを一層魅力的なものにしていく。
監督: Jonathan Frakes
Cast
クンペック:Charles Cooper
ケイラー:Suzie Plakson
アレキサンダー:Jon Steuer
デュラス:Patrick Massett
ガウロン:Robert O'Reilly


勇者の名の下に


エンタープライズはガンマ・アリグロン星系で重力異常の調査を行っている。ピカードが探査機の発射を命じた直後、クリンゴンのヘビー・クルーザーが遮蔽装置を解いて姿を現した。ビューワーに現れたのはクリンゴンと人間のハーフ、ケイラー大使だった。転送室まで大使を迎えに行くよう命じられたウォーフはしぶるが、ピカードに一喝される。転送されて来たケイラー大使は、クリンゴンの少年を連れていた。
 アレキサンダーという名前の少年を託児所に預けた二人はターボリフトに乗り込んだ。ケイラーは「なにか聞きたそうな顔をしているわね」とウォーフに言うが、彼は先にリフトから降りてしまう。一人残されたケイラーは「アレキサンダーに父親はいないとでも言えというの?」とつぶやく。

 観察ラウンジ。ケイラーは「クリンゴン帝国に内戦の危機が迫っている。クリンゴン評議会の次期総督の座をめぐって二つの勢力が争い、総裁のクンペックが辛うじて内戦の勃発を抑えている」と説明する。そしてピカードはクンペックと会うよう言われる。
 ピカードはヘビークルーザーに転送され、クンペックとの対面を果たした。クンペックはピカードに仲裁を頼むが、ピカードは断る。「ガウロンとデュラスのどちらかが自分に毒を盛った。どちらが犯人なのか確かめて欲しい」とクンペックは続ける。二人はすでにこちらに向かっているという。ピカードが頼みを聞き入れると、クンペックは死んだ。

 ウォーフとケイラーがアレキサンダーのことで言い争っている。ウォーフはなぜ子供のことを知らせなかったのかと怒る。そしてキトマーの虐殺のことで不名誉を被った自分に子供を認めることはできないとケイラーに言う。ケイラーに「本当は何が起こったのか」と尋ねられ、ウォーフが答えようとするが、ピカードからのブリッジにくるよう呼び出される。
 ブリッジのビューワーには二隻のバード・オブ・プレイが映し出されていた。ピカードは一次間後にクンペックの船で儀式を行う、とガウロンとデュラスに伝える。「デュラスは裏切り者のウォーフは連れてくるな」とピカードに言う。

 ウォーフは「デュラスは総裁にふさわしくない」とピカードに言う。本来ならウォーフでは無く、デュラスの方が裏切り者なのだ。だが、ピカードはクリンゴンの掟に従うしかないと答える。また、ウォーフは「毒殺」という殺し方はクリンゴン人らしくないとピカードに報告する。
 クンペックの船で儀式が始まった。ピカードはデュラスたちにクンペックの死を告げる。突然、艦内に爆発が起こった。
 数時間、ウォーフは爆発に関する調査結果を聞くため、ケイラーの部屋を訪れた。ケイラーはウォーフを求め、二人は愛を交わしはじめるが、ウォーフは突然身を引いてしまう。ケイラーは「もしもアレキサンダーの父親になれないのなら、せめて友達になってあげて」とウォーフに言う。

 爆発の原因はいまだ不明。ピカードはケイラーに時間稼ぎをするためのアドバイスを求める。そしてケイラーは、二人の後継者候補にある儀式を行うことを宣言する。その儀式は個人の戦績や業績を身近ら列挙して行くもので、あまりにも時間がかかるため、ずっと省略されていたものだった。二人は怒り出すが、本来行われる儀式なので、拒否することはできなかった。
 ガウロンはケイラーを丸め込み、儀式を有利に進めようとするが、彼女に断られてしまう。
 機関部ではジョーディたちが爆発の原因となったのはロミュランのものであることを突き止めていた。知らせを聞いたピカードは不安になる。ウォーフはデュラスが犯人だと決め付けるが、ケイラーに反論され、黙り込む。

 ピカードはガウロンとデュラスを呼び、ロミュラン製の爆発物が発見されたと告げた。二人は、これを確かめるため、それぞれの船に戻っていった。
 ケイラーはなぜウォーフがあれほどまでにデュラスを嫌うのか、また、キトマー基地で何が起こったのか調べはじめていた。デュラスはケイラーがデータベースにアクセスしていることを知ると、部下に彼女が何を調べているのか探るよう命じた。
 やがてケイラーは、デュラスが隠していたこと、つまり、彼の父親もキトマー基地にいたことを突き止める。彼女は今回の事件の犯人もデュラスだと確信した。

 一方、ビバリーは爆発物がデュラスの護衛の体に埋めこまれていたことを突き止めた。
 ウォーフはアレキサンダーを連れ、ケイラーの部屋に向かう。ドアを開けると、ウォーフの目に血しぶきが飛び込んできた。「ガウロンか?」とウォーフが尋ねると、ケイラーは否定する。「デュラス!」ウォーフは叫ぶ。ケイラーは息子をウォーフの手に預けると息を引き取った。
 ビバリーがケイラーの部屋についた時、すでにウォーフの姿はなかった。
 ウォーフはバトラスを持ち、単身デュラスの船に乗り込んだ。そして妻の復讐を宣言する。剣をとったデュラスとウォーフは激しく打ち合う。デュラスは「お前の無実を証明できる唯一の人間を殺せば、お前は永遠に裏切り者だぞ」と言うが、ウォーフは攻撃の手をゆるめようとしない。

 ライカーやデイタたちもウォーフの後を追ってデュラスの艦へやって来くるが、遅すぎた。ウォーフはデュラスの胸にバトラスを振り降ろす。

 ピカードはウォーフの勝手な行動を叱る。デュラスの死は爆発物の件もあり、不問に付された。ピカードが「そろそろ真実を明かしてはどうだ」とウォーフにすすめると、彼は「我々兄弟が直接真実を明かす日がくるでしょう」と答えた。
 部屋に戻ったウォーフはアレキサンダーに今後は自分の養父母の元で生活するように言う。そしてアレキサンダーに「お父さんなの?」と尋ねられ、ウォーフはためらいがちに肯いた。




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