Star Trek the Next Generation 2nd season


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新たなる息吹
Up the Long Ladder

第2シーズン 第44話
宇宙暦:42823.2

エンタープライズは数百年前の移民団からの救難信号を受信した。やがて昔地球から出発した植民者の子孫である二つの種族と遭遇することになる。

新たなる息吹-あらすじ-


結局、ブロングル人(ブリンゴロイド)とマリポサ人。まったく違う生活を送る彼らは一つの種族として生きていくことになった。

「ホテルロイヤルの謎」やこのエピソードの見た後で「あまりスタートレックらしくない」と感じたのは私だけではないはず。玉石混合が第1、2シーズンの特徴でもあるのだが・・・・・・技術に頼らない生活を送る種族」と「技術に依存した種族」という設定がまるで生かされていない。ある惑星の住民がみなクローン人間だったという発想も安っぽいし、ライカーがブレンナと仲良くなるというサブ・ストーリーもなんの意味もない。

ピカードが救難信号を発信した艦船を特定するシーンに注目。S.S.マリポサに混じってS.S.URUSEIなど、日本のアニメからの艦名がいくつかある(と、Companionに書いてあるが、ビデオでは確認できなかった)。ちなみにS.S.とはじめに付くのは艦隊所属ではないことを示し、U.S.S.が宇宙艦隊所属の艦。

うーん、なんてつまらない話だ・・・・・・


監督:Winrich Kolbe
Cast
ブレンナ: Rosalyn Landor
オデール:Barrie Ingram
グレインジャー: John De Vries


新たなる息吹


エンタープライズのブリッジ。惑星の軌道に乗ろうとしているところだ。ウォーフの様子がおかしい。調子がわるいのだろうか。
ブリッジに戻ってきたピカードはライカーとともに作戦室へ向かった。ピカードは何世紀にも前に使われていた救難信号を受信し、これから発信者の救助へ向かう旨を伝えた。問題の救難信号は「ヨーロッパ連盟」という22世紀の移民団が使っていたものだったが、信号が発信されたハイカス星域には該当する移民団の記録はなかった。
二人がブリッジへ戻るとウォーフが倒れていた。

医療室へ運ばれたウォーフはポラスキーの検査を受けていた。なんでもないと強がるウォーフだが、診断は「ロパック・ウンゴア」、クリンゴン麻疹だった。子供のかかる病気にかかってしまったと知ったウォーフは自分を責めはじめる。ピカードから通信でウォーフの容体を聞かれたポラスキーは彼が断食中だったとその場を取り繕ってくれた。

作戦室を訪れたデイタは、救難信号を発信した艦船は目的地以外にの場所に到達してしまったのではないか調べることを提案する。そして案の定、S.S.マリポサという移民船が該当することが判明した。その船の乗員たちは「自然との調和」を重んじる主義の賛同者ではないかと推測された。

ウォーフは医療部を訪れ、名誉を守ってくれたお礼にクリンゴンのお茶をごちそうする。ポラスキーはクリンゴン式の飲みかたを知っていてウォーフを驚かせる。クリンゴン式のお茶の作法には死に直面する勇気が象徴されているらしい。そしてウォーフがクリンゴンの唄う愛の歌は最高だというと、ポラスキーは自分に解毒剤を打ち、お茶を飲むと、愛の歌を聞かせてくれ、とせがんだ。

エンタープライズはハイカス星域に到着、スキャンの結果、ブリングロイドという惑星が救難信号の発信源であることが判明した。フレアの活動が激しくなっている太陽の影響を避けるためか、住民たちは地下で生活しているようだ。エンタープライズからの呼びかけに対する応答はなかった。

ライカーが惑星の地下に転送・降下した。ライカーはリーダーともめていると報告するが、ピカードはすぐに住民とともにエンタープライズへ戻る命じる。ライカーはしぶしぶ「何もかも連れて」その命令に従った。
転送室。惑星から転送されてきた住民たちをみたオブライエンはぎょっとする。彼らは家畜たちも連れてきていた。
オブライエンから事態を伝えられたピカードとウォーフは転送室へ向かった。リーダーらしきダニール・オデルという男はなれなれしくピカードに話し掛けるが、ウォーフに気づくと急に口調を改める。ピカードとしても彼らが家畜を持ってくることを拒むことは出来なかった。オデールたち住民、そして家畜たちは貨物室に収容されることになった。

ピカードが転送室を出て行くと、オデールが後を追いかけていきた。彼は自分に娘がいると話し出し、さらにはお礼に娘を差し上げたいと言い出した。ピカードは当然のように断るが、彼はなかなか諦めない。ウォーフににらまれ、ようやく転送室へ戻っていった。

転送されてきたのは二百数十名。観察ラウンジでピカードたちが話していると貨物室で火災が起ったことを知らせる警報が鳴り始めた。ウォーフが貨物室へ直行、ピカードもその後を追った。
貨物室の中はすっかりオデールたちの植民地のような状態になっていた。ピカードたちが貨物室のなかをあるいて行くと、若い女性が「料理でもてなそうと思っていたのに」と激しい剣幕で怒りはじめた。どうやら彼女のおこした焚き火が警報のげんいんらしい。ライカーは一目で彼女を気に入ったらしく彼女を見つめている。ライカーの視線に気づいたその女性は「じろじろ見るんじゃないよ」ときつい口調でライカーに言う。オデールは彼女は彼の娘でブレナという名前だと紹介した。ライカーはにっこり笑って手を差し出すが、彼女は一瞬手を握っただけで、料理の支度をはじめてしまった。呆気に取られるライカーをみたピカードは「ああいう気の強い女性がいると人生が楽しくなるな」と笑い出す。

ピカードたちが出ていった後、ライカーは一人貨物室に残った。彼はブレナのところへ行く。はじめはうるさそうにしていた彼女だが、やがて硬い表情を崩し、ライカーに「足を洗える場所はないか」と聞いてきた。ライカーは待っていましたとばかりに彼女を連れ、艦内見学にでかけた。
ウォーフがブレナはクリンゴンの女性に似たタイプだとピカードを話していると後からオデールが追いかけてくる。彼は「あの植民地のそばにもう一つ植民地があることを聞いたことはないか」と言い出した。
エンタープライズはもう一つの植民地がありそうなMクラスに向かった。

ライカーとブレナは艦内見学を終え、ライカーの部屋へ戻ってきた。シャワーーがどうのこうの話していた二人だったが、結局・・・・・・
貨物室。ウォーフはオデールに呼ばれ、本物のアルコールが飲みたいと頼む。そこでウォーフはフード・ディスペンサーからクリンゴンの酒を出してあげた。それを飲んだオデールは大喜び、だがブレナが戻ってきて、怒られてしまう。余計なことをするなと叱られ反論しようとするウォーフも逆に言い負かされ、そこから逃げ出すしかなかった。
エンタープライズはもう一つのMクラスの惑星に到着した。惑星の方から通信が入り、ウィルソン・グレンジャーという名の首相が話し掛けてきた。彼は植民船、S.S.マリポサの艦長の子孫らしい。ウィルソンはエンタープライズの乗員を招待したいと申し出、それをうけ、ライカーたち上陸班が転送・降下することになった。だがディアナは「なにかを隠している」と警戒した。

ライカー、ポラスキー、ウォーフが惑星へ転送されると、厚生大臣のビクター・グレインジャーという男が出迎えに来た。彼はウィルソンにそっくりだった。ライカーたちはなにかがおかしいと気づく。あちこちに同じ顔をした人間がいるのだ。ポラスキーと話していたビクターは彼女の力が役に立つだろうと言うが、具体的なことは何も話そうとしなかった。
やがてライカーたちは首相であるウィルソン・グレインジャーのいる部屋へとおされた。ポラスキーは開口一番、「この星はクローン人間ばかりになのでしょうか」と切り出した。ウィルソンは一瞬怯んだものの、「そうだ」と答えた。

エンタープライズに呼ばれたウィルソンは観察ラウンジでピカードやポラスキーたちを前に、なぜ彼らがクローンばかりになってしまったのか説明する。S.S.マリポサが着陸する際に事故が起り、生き残ったのはわずか五名の男女だった。そして子孫を残すためにクローンを作りはじめた。そのためには性欲を持つことすら処罰されたという。彼らの問題は長年繰り返されたクローンにより遺伝子が傷つく「フェーディング現象」だった。
そしてウィルソンは新鮮なDNAを提供してくれるよう頼んできた。ピカードたちは「クローンなどではなく自然な方法を試してみるしかない」と断わる。するとウィルソンは、「それでは壊れた機械を修理してくれ」と頼んできて、ピカードは上陸班を送ることを約束した。

ポラスキーは再び惑星に降下したいと言い出した。喜ぶウィルソンだが、ポラスキーは「研究のためであって、力になることはできない」と念を押した。
ライカーとポラスキー、技術者たちが惑星マリポサへ降下した。修理はすぐに終わった。ライカーたちがウィルソンのところへ作業の終了を知らせにいくと、彼は「細胞を提供してはもらえないか」とふたたび頼んできた。二人がそれを断ると、マリポサ人たちは二人を銃で撃ち、気絶させてしまった。二人が運び出された後、ジョーディもウィルソンに部屋にやってきた。二人の居場所をウィルソンに尋ねるが当然のことながら教えてもらえず、ジョーディは二人を探すため部屋を出ていった。

マリポサの医療施設。目を開いたまま身動きしないライカーとポラスキーの腹部に何かの薬剤が注射された。

エンタープライズの医療室。ライカーとポラスキーが話しているとジョーディがやってきた。ジョーディはマリポサ人たちが嘘を付いていることに気付いていた。ライカーたちは何が起ったのか気づいていなかった。ポラスキーはあわてて自分たちの体を調べる。やはり、細胞が盗まれていた。
あわててポラスキーたちがマリポサのクローン製造室へ向かうと、クローン製造機のなかにはポラスキーとライカーのクローンが寝かせてていた。ライカーは製造機のふたを開けるとフェーザーを発射し、分子レベルまで分解してしまった。その時、ウィルソンたちマリポサ人が入ってきた。ウィルソンは「何をするんだ」と怒鳴る。ライカーは「泥棒にそんなことを言われる覚えはない」と怒鳴り返すが、ウィルソンに「私たちの運命を決定する権利があるのか」と言われると反論することは出来なかった。

作戦室。ポラスキーは、マリポサ人の人種としての寿命はあと二、三世代だろうと報告する。細胞を分け与えるのではなく、根本的な解決法を見つけなくてはならない。ピカードが「ブリンゴロイド人」とつぶやいた。名案だと喜ぶトロイたち。
観察ラウンジ。ピカードはブリンゴロイド人の代表ウィリソンとマリポサ人のオデールを呼び、計画を説明する。「俺達も勉強するさ」というオデールと「人種が違う」と頑なウィルソン。結局、双方はピカードの申し出を受けるしかなかった。もっともマリポサ人の女性と結婚しなければならないと知ったオデールは大喜びだったが......

その後、ウィルソンは貨物室のブリンゴロイド人のところへ案内された。のどかな、原始的な生活ぶりをみたウィルソンはなかば呆然としている。ピカードのところへ「勝手に決めるなんて」とおかんむりのブレナがやってきた。ピカードが「君のように強い女性がリーダーとして必要だ」とおだてると、機嫌をなおす。彼女はウィルソンがマリポサ人たちのリーダーであることを確かめると、未来の夫を獲得すべく、彼のところへ近寄っていった。




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