Star Trek the Next Generation 1st season


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恐るべき陰謀
Conspiracy

第1シーズン 第25話
宇宙暦:41775.5

宇宙艦隊上層部の一部の士官が画策しているというクーデターの計画を暴くため、ピカードは地球に向かう。


恐るべき陰謀-あらすじ-


「宇宙戦士への道」のラストでクイン提督がピカードに打ち明けた艦隊上層部の問題を扱ったエピソード。
ライカーが夕食にマゴット(壷に入った芋虫のようなもの)を食べるシーンに注目。マゴットを食べるシーンは他の番組にもあるが、あれ程どろどろになっているのも(食欲がなくなりそうなのも)めずらしい。

BLOOPER
ライカーが"Mr.La Forge,ahead wapr six"と言うと、ラフォージが"Aye,sir,full impulse"と復唱するシーンがある。


監督:Cliff Bole
Cast
クイン提督: Ward Costello
デクスター・レミック少佐: Robert Schenkkan
セバー提督:Henry Darrow
エロン提督:Ray Reinhardt
ウォーカー・キール艦長:Jonathan Farewell
リックス艦長:Michael Berryman
タイラ・スコット艦長:Ursaline Bryant




恐るべき陰謀


エンタープライズは海洋惑星パシフィカに向かっていた。休暇を前にして乗員たちにも和んだ雰囲気が広がっている。ジョーディはデイタに笑い話を聞かせるが、デイタにはその面白味が理解できず、また、なぜ乗員たちが休暇を楽しみにしているのかも理解できないでいた。

自室で休んでいたピカードは、突然、コード47、艦隊非常時通信が入ったと連絡を受ける。ビューワーに映し出されたのは、彼の旧友のウォーカー・キール大佐だった。キールの表情は緊張し、宇宙艦隊に危機が迫っているとピカードに告げた。そしてこれからダイダリックスBで落ち合おうと言い、ピカードの問いかけには一切答えないまま交信を打ち切ってしまった。

ピカードは艦をダイダリックスBに向けるよう命じた。しかし、その目的も説明されず、一切の記録も残すなと命じられたライカーはピカードの真意を理解できない。

ダイダリックスBの軌道にはすでに三隻の艦が待機中で、また惑星表面には三人の生命反応が観測された。ピカードは単独で転送降下していった。

鉱山の入り口に入っていったピカードの前にキールと、銃を構えたスコット、リックスが現れた。キールはピカードにいくつか質問し、やってきたのがピカード本人だと確認する。ようやくピカードが本物であることを確信すると、傍らの二人に銃をおろさ、無礼を詫びた。三人はピカードに対し、宇宙艦隊司令部に異変が起こっていると説明しはじめる。最近司令部から無秩序な命令が発せられるようになり、死亡者も出始めている。そして昔からの友人と会っても、記憶を失ってしまったかのように話しが噛み合わなくなってきているという。ピカードには三人の話を信じることができず、質問しようとすると、三人は「答えることはできないが、今は信じてくれ」と厳しい表情で言った。ウォーカーはホレーシォ号でも副長以下の様子がおかしいとこぼす。ピカードは納得のいかないまま、エンタープライズに戻っていった。

ピカードはダイダリックスBで聞かされた話についてトロイに相談する。トロイはキールのほうが陰謀をめぐらせているのではないかと尋ねると、ピカードは「旧友を信じている」と答えた。しかし彼は、確固たる証拠がないまま、部下には報告するわけにはいかないと考えていた。

ピカードはパシフィカへ向かうよう命じる一方、デイタに過去の艦隊の記録を調査し、おかしな命令が出された様子はないか調査するよう命じた。

エンタープライズの進路前方に不審な物体が発見され、やがて、それはキールの指揮していたホレーシォ号の破片であることが明らかになる。誰が艦を破壊したのだろうか?ピカードは呆然とビューワーを見つめた。

観察ラウンジ。キールの話を確信したピカードは、ライカーにこれまでの経緯を説明するが、ライカーには信じられない。また、デイタは過去の艦隊記録からおかしな点を発見し、ピカードたちに報告する。最近、頻繁に人事異動があり、何者かが艦隊の重要部門を掌握しようとしている可能性があった。

エンタープライズは事件の真相を確かめるため、セクター001、地球へ帰還した。なんの前触れもなく、艦隊司令部から通信が入る。ビューワーにはサバー提督、エロン提督、そしてあの、クイン提督が映し出された。

三人の提督から「なぜ任務の途中で戻ってきた?」と尋ねられたピカードは「直接あって説明する」と返答する。クイン提督の部下だったレミック少佐が影から現れ、サバー提督に話し掛け、通信は一時、中断された。一見なにもおかしいところはなさそうだが、トロイは提督たちが何か隠していると感じていた。通信が再開されると、ピカードは夕食会に招待された。またクイン提督はエンタープライズへやってくるという。

クイン提督が自室でなにかの準備をしている。机の上の小さなケースを明けると中には小さな蠍のような虫が入っていた。提督はそのケースを持ち、エンタープライズへ向かう。

転送されたクイン提督を出迎えたピカードとライカー。ピカードは以前、提督が打ち明けた司令部での陰謀について尋ねると、提督は「気のせいだった」と否定する。提督もおかしくなってしまったのだろうか?地球への降下を目前に控えたピカードは、ライカーに提督から目を離さぬように命じた。

司令部に転送されたピカードは二人の提督、レミック少佐の出迎えを受ける。司令部の中に人気のないことを指摘すると、彼らは「今夜は特別だ」と答えた。

クイン提督の部屋を訪れたライカーは、提督に「ある生命体」を見せたいといわれる。ライカーが科学主任を呼ばなくてはと言うと、提督はいきなり彼に襲い掛かってきた。老人とは思えない怪力で、ライカーはなんとか保安部員を呼ぶものの、倒されてしまう。

そのころ司令部ではピカードが提督たちを乾杯していた。二人の提督はホレーシォ号のことをキール艦長のミスだと決め付けていた。

ウォーフ、ジョーディがクイン提督の部屋へ入ると、ライカーが気絶していた。ジョーディはビバリーを呼ぼうとするが、提督に殴り倒されてしまう。さらに提督はウォーフを挑発し、応戦してきたウォーフまでも倒してしまう。そこへ現れたビバリーがフェーザーを数発浴びせ、ようやく提督は床に崩れ落ちた。提督は医療部に運ばれ、精密検査を受けた。彼の首には刺のような突起があり、生き物のように動いていた。

一方、ピカードは提督たちから夕食会の行われる部屋にくるよう呼び出された。ピカードはライカーを呼び許可を得た上で、エンタープライズと交信、ビバリーからクイン提督が寄生生物に寄生されていたことを聞かされる。この生物を除去することはできないらしい。ビバリーからフェーザーを持っていくようアドバイスされるが、提督との夕食会に武器を持っていくわけにはいかない。ピカードはライカーへの伝言を頼むと、交信を終え、夕食会の席へと向かった。

提督たちの待ち構える部屋へ入ると、壷のような容器に入った食事を勧められる。なかには生きた芋虫のような生物がうごめいていた。提督たちはそれを平気で食べはじめる。ピカードがよろめくように部屋を出ていこうとするが、ライカーが部屋に入ってきた。ほっとするピカード。だが、彼は「どこへも逃がさん」と言ってピカードを部屋の中へ押しもどす。彼の首にはえらのような傷が!ライカーも寄生されてしまったのだろうか?当初の予定ではビバリーをねらうはずだったのだが、予定が狂い、ライカーに寄生したらしい。そこへスコット大佐も入ってきた。彼女もまた寄生されていた。

ライカーたちは席につき、「お前ももうじき我々の仲間になる」とピカードにいう。だが、虫を食べようとしたライカーは、いきなりフェーザーを提督に向けて発射する。ピカードも隙をついてフェーザーを奪い、提督たちを倒していく。エロン提督は廊下に逃げ出すが、ピカードたちに撃ち倒される。提督の口からは、蠍のような生物が這い出し、ある部屋に逃げ込んでいった。

ピカードたちが虫を追っていくと、レミック少佐が椅子に座っていた。逃げた虫はレミック少佐の体をはいあがり、口の中へ入っていった。追いつめられた少佐は「誤解するな。共存することができるはずだ」と叫ぶが、ピカードたちは彼の頭を打ち抜く。少佐の体の中には無数の寄生生物と、その母体らしき生物がうごめいていた。改めてフェーザーを発射する二人。

ピカードたちはエンタープライズに戻った。クイン提督に寄生した生物はすでに姿を消し、提督は回復していた。レミック少佐に寄生していた母体が殺されたためらしい。おそらく艦隊に広がっていた寄生生物も死滅するだろう。艦隊は救われたが、異星人の目的は依然として謎のままだった。

デイタがレミック少佐が宇宙に向けて発進していた信号を解析した。それは「招集」、つまり、地球へ来いとのメッセージだった。




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