Star Trek the Next Generation 1st season


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時のはざまに
We'll Always Have Paris

第1シーズン 第24話
宇宙暦:41697.9

時間を操作する実験で別の次元にはまり込んでしまった科学者がエンタープライズに救出される。彼の妻はピカードの昔の恋人だった。


時のはざまに-あらすじ-


ピカードの青年時代のほろ苦い恋が語られる。Michelle Phillipsの名演技はファンを魅了し、事実、このエピソードの放映後たくさんのファンレターが送られた。


Quote:"Put a stitch in time and perhaps save more than nine" -Picard


監督:Robert Becker
Cast
デニス・マンハイム:Michelle Phillips (Mama's & the Papa'sのママ, Knott's Landing)
ポール・マンハイム博士:Rod Loomis
ガブリエラ:Isabel Lorca
ハーバート転送主任:Lance Spellerberg




時のはざまに


エンタープライズはサロナVIII星に向かって航行中、そこで休暇をとることになっていた。ピカードは中尉とフェンシングを楽しんでいる。勝負がつき、ピカードの腕前に驚く中尉。だが、二人は一瞬ではあるが同じ事が繰り返されたことに気づく。ブリッジに問い合わせると、ライカーも「現実が反復される」感覚を感じていた。

ピカードはブリッジに向かった。他の乗員たちも同じような感覚に襲われていた。だがこれがただのデジャビュではない証拠に、コンピューターにも同様の記録が残っていた。

救難信号が受信された。送信者はポール・マンハイム博士、彼は十五年前に時間に関する研究を行っている際に消息を絶った。さっきの出来事と、博士からの救難信号には何か関係がありそうだ。エンタープライズは博士が救難信号の中で言っていた座標へ向かった。

ペゴス・マイナー星系までしばらくかかりそうだ。マンハイム博士は時間と重力の関係を行っていた。ピカードはパリの大学時代に彼に授業を受けていたが、あまり反りが合わなかったと言う。トロイはブリッジから出て行こうとするピカードを呼び止め、わだかまりを持ったままでいるのはよくないと忠告した。

ピカードはフェンシングの後片づけをした後、制服に着替えホロデッキに向かった。22年前の4月9日の午後3時、パリのカフェ・デ・ザルティストを再現するようコンピューターに指示し、中へ入っていった。ピカードはこの店で恋人と待ち合わせをしていたが、すっぽかしてしまったとウェイターに打ち明ける。ピカードが席に座ると、近くの若いガブリエルという女が待ちぼうけていた。ピカードは彼女に「君くらいの年齢の男は自分の将来に不安を持つものだ」と言い、ホロデッキから出ていった。

ブリッジに戻ったピカードはライカーから周囲の宙域の星や惑星でも同じ現象が起きていたと観測されたと報告を受ける。エンタープライズは救難メッセージの指定した座標に到着したが、そこには何も無かった。博士は別の座標をしてきた。エンタープライズはバンダー恒星系へ向かった。

エンタープライズは博士の指定した小惑星バンダーIV号星の軌道にはいった。惑星上にエネルギー変動が観測され、ピカードは通信を試みる。すると女性が応じてきた。彼女は博士の妻らしく、博士は何かの発作で倒れてしまったという。ピカードはエネルギーシールドを彼女にはずさせ、博士と彼女を回収した。

博士は医療室に連れて行かれ、ビバリーの治療を受けている。様子を見に来たピカードは、博士の妻を見て息を飲む。彼女は「やっぱりあなただったのね」と言い、ピカードも「久しぶり」と応じた。ピカードはライカーたちに彼女、ジャニス・マンハイムを紹介した。

彼女の話では、他の研究員は「二週間前」の事故で全員死亡したらしい。そして博士は他の次元を開き、時間を操作しようとしていたらしい。また研究自体は完成間近だったようだ。ピカードが調査班を送りたいというと彼女は研究室には安全装置があるために入れないと答えた。ビバリーが報告にくると、彼女はピカードの頬にキスをして出ていった。

「友達なんだ」とピカードが説明すると「それはわかっているわ」と強い口調でビバリーは答える。博士の体は神経系がかなりやられていて二、三日しか持たないという。その原因は分からない。

ピカードとライカー、デイタはターボ・リフトでブリッジに向かった。時間のひずみはかなり遠くの宙域でも起きているらしい。扉が開くと、そこにはピカードたちがいた。ターボ・リフトに乗る前に交わした会話を外の三人もしている。別の時間流が同じ空間で同時に進行しているようだ。

惑星を調べた結果では何も分からなかった。ただ、第一研究室から莫大なエネルギーが発生していた。実際に行ってみないことには解決法が見つからない。デイタ、ライカー、ウォーフが惑星へ転送された。だが、転送の途中でロックが解除されてしまい、うまく実体化できない。

転送の障害はなにかのエネルギーのようだ。ライカーとデイタ、少し遅れてウォーフもエンタープライズに回収された。

しばらくしてマンハイム博士が意識を回復した。「また現れたぞ」と博士はうめく。「別の時間で自分の分身を見た。どちらが本当の自分なんだがわからない」とうわ言のように話し続ける。彼は時間の波に囚われ、翻弄されていた。

ピカードが医療室にやってきた。博士はもっと事態はひどくなると言う。ピカードが惑星の外でも異常な時間流が発生していると告げると、博士は驚き、事態を収拾するには惑星の動力源を切らなくてはならないと説明した。それにはまず研究室の安全装置を切らなくてはならないが、その方法を説明している途中で博士が苦しみ出しみだした。

観察ラウンジ。デイタの分析によれば「他の次元への窓」と閉じるのは、時間のひずみが発生するのと同じタイミングでなければならない。そして、それに失敗すれば、他の時間流がこの時間流に流れ込み、もはや修復することは出来なくなってしまうだろう。ジャニスが入ってきてピカードと話がしたいという。デイタたちが出て行くと、彼女は「決着をつけましょう」とピカードにいった。ピカードが「約束をすっぽかしたのは恐かったからだ」と答えても、彼女は納得しない。彼女はあのカフェ・テラスで一日中待っていたという。ピカードは、もしあの日約束通りに会っていれば自分の決心が揺らいでしまうのではないかと恐れていたと彼女に説明する。だが彼女の方はピカードの考えていたとを昔から理解していた。微笑みあうピカードとジャニス。

博士はビバリーの力ではどうすることもできない。トロイがビバリーにピカードのことを尋ねると、ビバリーは「亡霊、昔の思い出相手では勝ち目は無いわ」と答え、向こうにいってしまった。

意識を回復した博士はピカードを呼んだ。そして安全装置を解くコードが正しい保証はできないこと、そしてもし自分が死んだらジャニスを頼むとピカードに告げた。「もっと彼女の相手をしてあげれば・・・・・・」と涙ぐむ博士。ピカードは「私も若い頃そう思った」と言い残すと部屋から出ていった。

ピカードから惑星への上陸を命じられたデイタは「消耗品ですから」と答える。ピカードはそれを否定し、信頼しているからこそ頼めるのだと言い直す。

デイタが転送された。彼が研究室の入り口に近づくと、安全装置が起動し、デイタに攻撃を加えてきた。デイタは装置を破壊し、中へ入っていく。研究室の内部は実験の影響だろうか、空間が歪んでいた。

中にあったエネルギー変換装置によれば、次に時間のひずみがおこるのは一分三十秒後。理論的には開いた次元の窓に反物質を投げ込めばいいらしい。デイタは反物質を持ち、装置の前にたった。しかしカウントダウンが始まった時、研究室の中に三人のデイタが現れた。どのデイタがカウントダウンに従えばいいのか?本当の時間流にいる自分だと真ん中にいたデイタが言う。そして反物質を放すと三人のデイタは一人になり、次元の窓は閉じられた。

博士も健康体にもどった。博士とジャニスは手を取り合って喜ぶ。博士は「別の世界を見てきた。研究を続ける」とジャニスにいう。ジャニスも「研究室に戻る」とピカードに言う。「もう一人にさせない」と博士が言うと、ジャニスは「一人ぼっちだったことなんてないわ」と笑い、二人は抱き合った。その様子を見たピカードは医療室から出ていった。

トロイに連れられジャニスはホロデッキに向かった。再現されているのは、あのときのパリ、ピカードが待っていた。「きちんとさよならを言いたかった」とピカードは言う。二人は別れを交わし、乾杯する。ジャニスは「パリをありがとう」と言うと、出ていった。

エンタープライズはサロナVIII号星へ向かった。




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