Star Trek the Next Generation 1st season


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン 第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン Boldly Go...


前のエピソード<- ->次のエピソード


悲しみの星に消えたターシャ
Skin of Evil

第1シーズン 第23話
宇宙暦:41601.3

シャトルがバグラIV号星に不時着した。そして、救出班をあざけり笑うサディスティックな怪物にトロイが捕まってしまう。


悲しみの星に消えたターシャ-あらすじ-


印刷インクのような黒い油状の液体で覆われたアーマスという怪物にライカーとディアナが捕まり、ターシャが殺されてしまう。一方、エンタープライズ内では機関部主任のレナルド・リンチがエンジンを作動させるために素手でダイリチウム・クリスタルを並べ変えようとしていた。ジョーディがウォーフとブリッジに登場。

突然、このような( 退屈な! )エピソードになったのは、ターシャの役柄があまり重要ではないことに不満を持ったデニス・クロスビーがロッデンベリーに番組を下ろして欲しいと頼んだためらしい。その他にもいろいろ噂はあるのだが......


監督:Joseph L. Scanlan
Cast
アーマス:Mart McChesney(声はRon Gans)
ロナルド・リンチ少佐:Walker Boone




悲しみの星に消えたターシャ


エンタープライズはゼトラプス星域を航行中、予定では一時間半後にここで会議に出席したトロイのシャトルを回収することになっている。ワープ・エンジンのダイリチウム結晶を交換中で、通常エンジンで航行していた。ウォーフとターシャは三日後に備えた武道大会の話をしている。ウォーフはターシャの優勝に賭けたようだ。

シャトルからの救難信号が受信された。しかしワープ・エンジンの使えないエンタープライズは救助に向かうことが出来ない。シャトルからついに惑星レグラII号星の重力に捕らえられてしまったと連絡が入った。

シャトルは惑星に墜落したと予想された。ピカードの命令でダイリチウム結晶は検査されないままワープエンジンに戻され、エンタープライズはワープ航法でレグラII号星へ急いだ。

しかし惑星に接近してもシャトルから応答はなく、惑星上には生命反応も観測されない。軌道上に乗ると、ようやくシャトルの残骸と生命反応が観測された。「奇妙だな。」ピカードは顔をしかめる。

レグラII号星にライカー、ターシャ、デイタ、ビバリーが転送された。惑星は砂漠に覆われ、シャトルの近くには黒いタールのような物質が水溜まりを作っている。ライカーたちが迂回しようとすると、

タールのような物体も行く手を遮るように動きだした。ピカードは音声をモニターするよう命じる。トリコーダーで調べた結果、無機質であることは間違いない。デイタが「これはおそらく生命体でしょう」とピカードに報告した時、その物体が大きく動き、そして「ご名答、アンドロイド君」と話しはじめた。思わず身構えるライカーたち。タールのような物体はうめき声をあげ、人型のような姿に変形しはじめた。

その物体はアルマスと名乗った。ライカーが「シャトルの中に傷ついた仲間がいる。近づかせてくれ」と頼むと、アルマスは「傷つかせておけ」と答え、道を開けようとしない。「あきらめろ」と繰り返すアルマスの傍らを通り抜けようとしたターシャは、アルマスの手から放たれた何かに弾き飛ばされてしまう。ライカーたちがフェーザーで攻撃するが、効果はない。ターシャは死亡してしまった。ピカードは四人を回収する。

医療室に運び込まれたターシャ。ターシャの頬には奇妙な模様がついていた。ビバリーは必死に彼女を蘇生しようとするが、生き返らせることはできなかった。神経系へのダメージが致命的だったのだ。

惑星ではアルマスがシャトルを包み込んでいた。中では意識を回復したトロイがエンタープライズに通信を入れようとしている。だが、コミュニケーターからの応答はない。アルマスがトロイに語り掛けてきた。アルマスはターシャを殺したことを伝え、その理由がわかるかと尋ねてきた。トロイが答えたとおり、理由など無かった。アルマスは「楽しめると思ったが、まったく楽しめなかった」とトロイに言う。「絶対に屈服しない」と言うトロイにアルマスは「意地でも屈服させてやる」とアルマスは告げた。

観察ラウンジ。上級士官たちがターシャの死について話している。ピカードは皆を黙らせ、トロイたちの救出方法を検討しはじめた。ウォーフはターシャに代わって保安部長に任命された。アルマスは自由にバリアを張ることができ、こちらからの攻撃は通用しそうも無さそうだ。突破口を見つけるため、ジョーディを加えた上陸班が再び送り込まれることになった。ライカーはウォーフにも声を掛けるが、彼は「戦闘の必要はなさそうだ。艦に残るのが得策でしょう」と言い、上陸班には加わらなかった。

あいかわらずアルマスはシャトルを覆っていた。アルマスにはライカーたちがトロイを助けに来たことが意外なようだ。アルマスの心を読んだトロイは、「アルマスが仲間に捨てられ、ここに取り残されたのではないか」と指摘する。アルマスはシャトルから離れ、ライカーたちの方へ移動しはじめた。

エンタープライズではアルマスの周りに張られた障害バリアが一定ではなく、変動していることに気づいていた。

アルマスは再び、上半身だけ人型になった。ライカーたちはトロイの治療をさせてくれと頼むが、コミュニケーターで話すことしか許してくれない。ビバリーがトロイと交信するが、埒が明かない。ライカーたちは人を弄ぶなと抗議する。ビバリーがアルマスのことを「あれ」と呼のを聞いたアルマスは怒り出し、トリコーダーを、そしてジョーディのバイザーを弾き飛ばす。ジョーディがバイザーを探そうと地面を這い回る姿を楽しむアルマス。だがデイタがジョーディに手を貸そうとする姿に不快感を覚えたのか、再びシャトルのほうへ向かっていった。

アルマスは「さみしいそうね」とトロイに指摘される。アルマスは自分は別の生命体が排出した醜い部分から作り出され、その後捨てられたと告白する。トロイが同情するとアルマスは怒り出し、上陸班の方へ向かっていった。

アルマスはいきなりライカーの足を見えない力で捕まえ、自分のタールのような体に引きずり込もうとする。「助けたら殺すぞ」といわれ、デイタはライカーを助けることが出来なかった。デイタはライカーが捕まったことをピカードに連絡し、ピカードは三人を回収しようとする。だがアルマスが「もしここから逃げ出したらトロイも含めた全員を殺す」と警告してきた。

エンタープライズ。アルマスのエネルギー値を分析した結果、なぜかトロイと話している時にはエネルギーレベルが低下していることが判明した。ピカードはトロイと話すため、惑星へ降下することを決心した。

ライカーの苦しみを感じ取ったトロイは苦しみ、彼を助けるようアルマスに懇願する。トロイは身代わりになるから彼を助けてとアルマスに訴える。ピカードが来たことに気づいたアルマスはピカードの方へ近づいていった。デイタの分析ではライカーは生きているようだ。ピカードがトロイに会いたいと告げると、アルマスは「何かすればな」と答えた。そしてデイタの手にフェーザーを持たせ、デイタを操りはじめた。デイタは「自分の意志で殺すのではないのだから、殺したことにはならない」とアルマスに言う。アルマスはビバリーに「殺される恐怖を感じるか?もし誰かが死ななければならないとしたら誰を選ぶか?」と質問する。「自分を選ぶ」と彼女が答えると、今度はデイタに自分を狙わせる。「気分はどうだ?」と聞かれたデイタが「複雑だ」と答えると、アルマスはデイタの手からフェーザーを弾き飛ばした。デイタは「サディスティックな存在だ。壊滅されるべきだ」と言い、アルマスに近づいて行こうとする。ピカードはデイタを制止し、「交渉は終わりだ。お前に付き合っている暇はない」と言い捨て立ち去ろうとする。アルマスはピカードを呼び止め、「それなら仲間と会わせてやろう」と言うとタール上の物質に包まれたライカーを開放した。

ライカーに異常はないようだ。ピカードは他にもあわせてくれと要求するが、アルマスは応じない。ピカードはライカーたちを艦に転送させる。アルマスはピカードにこの星から脱出したいと要求する。ピカードが「仲間に会うのが先だ」と答えると、アルマスはピカードをシャトルにテレポートさせた。

シャトルを操縦していた士官は重傷だが生きているようだ。ピカードはアルマスの裏をかいて脱出できそうだとトロイに話す。トロイはアルマスが捨てられたこと、障害バリアのエネルギー値が下がるのはアルマスが怒りを自分にぶつけているからではないかとピカードに説明する。ピカードはあるアイデアを思い付いたようだ。

ピカードはアルマスが捨てられたことを指摘し、さらに長年孤独に耐えてきたなんて偉いじゃないかとおだてる。侮辱するなと怒り出すアルマスに、ピカードは「自分を偽るのはよせ」と続ける。

エンタープライズではアルマスのエネルギーが下がった瞬間に見計らってピカードたちを回収しようとしていた。

自分こそが「悪」だと主張するアルマス。ピカードは「本当の悪とはお前に服従することだ。そんなことはできない」と言う。怒ったアルマスが「ならば二人とも殺す」と言い返すと、ピカードは「では、そうするがいい。お前は死ぬことも出来ずにこの星でずっと暮らしていくことになるな」と指摘する。アルマスはますます怒り、どうしていいかわからなくなってしまったようだ。エンタープライズではアルマスのエネルギー値が転送可能値まで下がったことを確認、トロイを、そしてピカードを転送・回収した。

ホロデッキで上級士官が集まり、ターシャの追悼式が行われた。ピカードの弔辞の後、ターシャの遺言が再生された。彼女は死を予期していたのだろうか?ターシャのホログラムは友人たち一人一人にメッセージを贈り、そして消えた。皆が去った後、デイタはピカードに喪失感を感じるのはおかしいことかと尋ねる。ピカードは「それが普通だよ」と答え、ホロデッキから出ていった。




前のエピソード<- ->次のエピソード


Star Trek the Next Generation 1st season


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン 第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン Boldly Go...