今回もまた、兄猫一家と共に地元の神社のおかめ市(酉の市)へ行った。 先ずは参拝を済ませた後、例によってお馴染の風景である沢山の出店の屋台をひやかしながら歩く。 色々な屋台がある中で、食べ物に焦点を当ててみると、たこ焼き、お好み焼き等々定番のものに加え、今年はチヂミ等のアジアンな食べ物の屋台も幾つか見かけた。 定番といえば、やきそばもその代名詞。沢山あるやきそばの屋台の中で、写真の屋台のおじさん、というかおじいちゃん(笑)は、手つきといい客あしらいといいメチャメチャ味のあるおじいちゃんだった。 おばちゃん2人が待っている次に猫又たちが並んでいたら、人が人を呼ぶのだろう、次々にお客さんが並びだした。その恐らく予期せぬプチ渋滞ぶりに、おじいちゃんパニックである(笑)。おじいちゃんのやきそばは、やきそばの上に目玉焼きを一つ乗せるのだけど、その目玉焼き用のサークルに卵を割り入れたら、勢い余って黄身が潰れちゃったり、透明のプラ容器にヘラでやきそばを入れる際に、半分こぼれて出ちゃったり、大奮闘。 すると、隣の屋台の兄ちゃんが、そのプチ渋滞のお客の列が自分の屋台の前まで及んでいるのが迷惑らしく(というより自分の屋台にはお客が一人もいないのに、隣のおじいちゃんのところが渋滞してるのが気に入らなかったに違いない。)、一応自分よりテキヤ歴の遥かに長いおじいちゃんをさん付けで呼びながらも、「そっちに並ばせなきゃ駄目だよ!」と叱り口調で言った。お客の列の具合など気にする余裕など無いおじいちゃんは、慌てて「お客さん、こっちに並んで」と列の向きを変えさせた。 そんな場面を見せられてしまってはもう、お客の心は暗黙のままに一致団結! 隣の兄ちゃんに敵意ムンムンのオーラを発しつつ全員がおじいちゃんの味方となって、お客自らやきそばを入れる袋と割り箸を準備し、おじいちゃんに加勢した(笑)。 帰宅してから食べたおじいちゃんのやきそばの味は、極上! とは言えないところがまたお祭りらしくていい(爆!)。 もう一人、毎年見かける味のある屋台のおじいちゃんがいる。その話は、また来年……。
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