猫又日記

この時期には珍しく、雪が積もるほど降った。
窓を開けてデジカメで雪景色を撮影していたら、しろが寒そうな顔をして睨んでいたから記念にパチリ。
医者へ行ってから、しろはどんどんたくましくなっている。

ここのところ、猫又のタップの先生のリサイタルやらお芝居鑑賞やらがたて続けにあり、また私生活でもちょっとバタバタしていて疲れ気味だったところへもってきて、更にとんでもなくエネルギー使いそうな「ジャンプフェスタ」なるイベントに出掛けてきた。ジャンプ愛読者でもなければ漫画やアニメのグッズが欲しかったわけでもなく（笑）、猫又ご贔屓の平田さんが声優として参加されているアニメのステージイベントがあったからに他ならない。
まあそれなりの努力をして自由席ながら何とか好位置をキープし、期待して臨んだステージイベントは……悲しくなった。
登場された姿もかなりのインパクト（苦笑）だったけど、なにより“ああいうポジション”でいるのを見るのがとてもつらかった。
なんていう意見は、あの会場の盛り上がりからすると、とんでもなく少数派なんだろうなぁ……。

地元の神社で毎年恒例の酉の市（地元では「おかめ市」という）があり、お参りがてら取材に出掛けた。
商店街は歩行者天国となり、夜店がずらりと並ぶ。神社へと続く細い参道にも両側に夜店が陣取っていて、さらに細くなったスペースは行きと帰りの参拝客で埋め尽くされていた。
神社の境内は、辺り一面熊手売りの人たちが綺麗に飾った熊手を売っていて、この不況にまけじとあちらこちらで威勢の良い三本締めが聞こえていた。
この賽銭の額じゃあ神様も割に合わないだろうなと思いながらもあれこれと沢山願掛けし（笑）、帰り際、行きの参道でとても好奇心そそられた露店で矢張り足を止めてしまった。なんのことはない、クジを引いて景品をもらうというやつ。しかし、その景品が猫又のハートに火をつけたのだった（爆！）。全部がリアルちっくな猫科の動物のぬいぐるみ（？）だったのだ。豹、黒豹、白豹、ライオン、トラといった具合。クジのシステムは単純明快、割り箸を引くだけ。引いた割り箸の先っちょに番号が書いてあり、例えば26〜50番を引いた人は豹、51〜75番を引いた人は黒豹というように番号によって何れかの動物がもらえるわけだ。１回500円。はずれクジはないので、要するに500円でどれか一匹を買うのと一緒だと思えばさして損する気分にもならず（そこが素人の浅はかさ。笑）、どれが当たるかな〜とワクワクしながらお兄さんの差し出す筒から割り箸を１本引いた。ら、なんと！「１」と書いてあるではないか！！！このクジ、実は１〜??番（忘れた）までの若い番号については、それぞれの動物の大きいやつがもらえるのだ！つまり大当たりなのだ！しかも「１」番！凄いぞ〜！ラッキ〜！わ〜い！お兄さんはちょっと不本意な表情で鐘を鳴らしつつ陳列棚の一番上の一番端にいた豹をとって手渡してくれた。
凄〜く嬉しかったけど、なんとなく、ついさっきのお参りのご利益をあっという間に使い果たしてしまったような、何とも言えない気分にかられながら、焼きトウモロコシを１本買って帰ってきたのだった。