ここのところ、しろの具合が良くない。 食べ物の喉の通りも良くないみたいだし、目も鼻もひどい状態が続いていた。 元々野良とはいえ、いくら何でも可愛そうだと、5日に医者へ連れて行った。大騒動なり。(笑) 以前あった猫用のキャリーはもう無いし、適当な入れ物も見当たらないし、仕方が無いのでそのまま抱いて車に乗せた。乗るまでは大人しくしていたものの、エンジンをかけた瞬間から戦々恐々となり、走り出したらもうもがくように車の中を逃げ惑い、恐怖のピークに達したと思われる鳴き声をあげながら、後ろの座席の奥のほう(猫又の車はハッチバックで、その一番奥の三角スペースの部分)にへばりついてしまった。病院に到着し、逃げ出さないよう病院の中まで運ぶのに車の中で格闘すること数分、ようやくむんずと捕まえて無事病院内へ、そして診察台へと乗せることに成功した。 先生によると、しろは15、6歳の老猫とのこと。カルテの生年月日欄に「推定昭和62〜63年」と書いていた。びっくりした!家の周りをうろちょろしていた時は、小さくて病的に痩せていて、家族中皆てっきり子猫だと思っていたのだ。じゃあそろそろ寿命ですかと聞くと、そうだねぇという返事。そうだったのか〜! 診察の結果、矢張り喉が一番の病因で、喉の両脇に癌ではないが潰瘍ができていて腫れているとのこと。口をカパッと空けて見せてくれた。猫は、他のどの部分の痛みよりも喉をやられると一番痛いのだそうだ。先生は「喉の痛みに比べたら注射なんかね〜」と、暗に飼い主を責めているようにも聞こえる台詞を吐きながら、首根っことお尻に注射を2本ぶちかました。それを痛がらないしろがまた嫌味だ。悪かったね!早く連れてこないで! 薬が20日分処方された。以前、別の猫を別の病院に連れて行ったとき、注射1本で9,000円請求されたことがあり、注射2本に20日分の薬って一体いくら請求されるんだ…とかなりドキドキしていたら、4,500円と聞いて、なんて良心的な病院なんだ〜!と感動してしまった。 帰りは何故か大人しく車に乗っていた。 つづく…。
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