4thアルバムです。
Qlair唯一のベストアルバムにして,最後のアルバムです。
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Palette
(1993.9.22,Ki/oon Sony Records)
[KSC2 62]
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デビュー曲「瞳いっぱいの夏」から,9曲目の
「SUMMER LOVER大作戦」に至るまで
「SPRING LOVER大作戦」以外のシングルといくつかの
カップリング,アルバムからは「約束」を,一気に聴かせます。
ラストにボーナストラック「HAPPY BIRTHDAY」まで付いて,実に
お得で,これからの飛躍も感じさせます。 なのに,最後なんです…。
1.瞳いっぱいの夏
(作詞:西尾佐栄子/作曲:木戸やすひろ/編曲:西平 彰)
最初はここでもデビュー曲です。不朽の一曲なのです。
2.恋のメダリスト
(作詞:西尾佐栄子/作曲:松本俊明/編曲:西平 彰)
デビュー曲のカップリングですが,本アルバムに収録されているのは,
再録音されたものです。デビューの頃と比べて,声の大人っぽさや
歌の表現力の向上が感じられますね。じっくり聞き比べたい一曲です。
3.お願い 神さま
(作詞:芹沢 類/作曲:広谷順子/編曲:門倉 聡)
2ndシングルです。
この順番は,オーソドックスな,”ベスト”らしい構成ですね。
4.約束
(作詞:西尾佐栄子/作曲:山口美央子/編曲:門倉 聡)
1stアルバム収録曲です。
彼女たちはこの曲をとても好きだったんでしょうね。
アルバムからは,この一曲だけ入れています。
(「お願い神さま」の後に入るこの曲順も,1stアルバムと同様ですね)
5.さよならのチャイム
(作詞:西尾佐栄子/作曲:山口美央子/編曲:新川 博)
3rdシングルです。「約束」のあとの
並びで聴くと,よりぐっときます。
6.眩しくて
(作詞:工藤順子/作曲:山口美央子/編曲:新川 博)
4thシングルです。続けて聴いていると,もうたまりません。
1〜6曲目まではかっちりと一定のテーマで綴られているのが
わかりますね。
ああ,彼女たちが守り,守られてきた世界の何と希有なことよ…。
7.秋の貝殻
(作詞:工藤順子/作曲:山口美央子/編曲:山川恵津子)
5thシングルです。連続して聴くと,やっぱりここで
路線が微妙に変わっていっているなぁ,Qlairたちも大人の階段を
のぼっていたのだなぁ,と感じます。
8.お引っ越し
(作詞:芹沢 類/作曲:広谷順子/編曲:門倉 聡)
このアルバムには収録されていない6thシングル「SPRING LOVER
大作戦」の,カップリング曲です。
そりゃあSPRING,SUMMERと連続して入ってたらちょっと
戸惑うかもしれませんものね。カップリングにしといたんでしょうかね。
(って,そんな簡単な決め方ではないですよね)
9.SUMMER LOVER大作戦
(作詞:西尾佐栄子/作曲:木戸やすひろ/編曲:窪田晴男)
最後のシングル,7thシングルです。
この曲を聴いてファンになり,本アルバムを購入された方も
多かったのでは。
10.HAPPY BIRTHDAY (ボーナストラック)
(作詞:芹沢 類/作曲:吉川みき/編曲:山川恵津子)
澄んだ,とても澄んだ歌声に美しい旋律。なのにポップ。素晴らしい音楽
スタッフに支えられて,Qlairは存在していたんだなぁ,とつくづく思います。
誕生日を迎える人みんなに,彼女たち3人からの祝福の曲です。
…,
一緒に歩いている彼(=私たち)は,ほんとうは12時になってほしくは
ないんじゃないだろうか…。
ただ星の坂道をいっしょに歩いていたかったんだ…。
そうしたら,「おめでとうのキス」も,「絶対素敵ないい日」も
いつまでも夢見ていられるから…
あっさり時は過ぎていって,想い出すらあやうくなっていくものだけど,
こういう一瞬だけは,いつまでも心に留めておきたいですよね。
(ライナーノートより)
Question
1.自分を動物にたとえると?
2.好きな色は?
3.無人島へ一つだけ何かを持って行けると
したら何を持って行く?
4.好きなにおいを教えて?
5.好きな手ざわりを教えて?
6.幸せを感じるのはどんな時?
7.今,行って見たい場所は?
Sachi
1.リス 2.白・黒・水色・ベージュ 3.写真 4.お風呂(せっけんetc.)
5.タオルケット 6.おいしい物を食べてる時 7.オランダ
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Aki
1.ペンギン 2.オールドローズ・カシス色
3.辞書 4.えんぴつのけずった所
5.下くちびるを人さし指でなでると…
6.いい仲間に出会えた時 7.キャンプ |
Hiro
1.ねこ 2.白・黒・赤・青 3.大切な人
4.木(緑)とシャボン 5.バンドエイドの
つるつるした所と人のほっぺた
6.寝る時と好きな事をしてる時 7.パリ |
ライナーノートは,これこそQlairならではの,
センスの良い仕立てです。いつまでも,
そばに置いておきたいアルバムです。
「Qlairは”色”がない」などと,ともすれば言われていたユニットでした。
ここでは彼女たち自らが,豊かな色彩にその美しさを引き立たせて
います。図らずも,後世に有終の美を伝えるがごとく…。
…もっともっと聴かせてほしかったよー!
('99.2.9/'99.11.18)