2001年6月14日
旧東海道・蒲原-由比-興津

 日本往来東海道ウォーキング“ひとり旅”。今回は蒲原−興津コース。
 いつものパターンであるが、JR総武本線四街道駅発5時22分始発電車に飛び乗り、千葉駅で総武線快速に乗り継ぎ東京駅へ。
 JR東海みどりの窓口で日本往来東海道ウォーキングきっぷを購入し、6時35分発こだま441号名古屋行で出発し、三島に7時37分に到着。
 そこから東海道線に乗り換えて蒲原駅に着いたのが8時23分のことであった。


 東海道ウォーキングのスタート地点である蒲原駅の様子。
改札口を出るとスタンプ台のほか、パンフレットがおいてある。
ラリーマップはきっぷうりばにいる駅員さんに請求すればもらえる。

2001・6・14(木)旅行行程

 蒲原駅の改札を出て光の射す方向にある駅の入口より外の状態を見て呆然...小石をばら撒いているような音のする激しい大粒の雨。
 雨宿りしてても止みそうに無い...そりゃそうだ、今の時期は梅雨の真っ盛りであって「雨よ止め!」と呪文を唱えたところで簡単に止むのであるならこれほど都合が良い話はないし、そんな時期に訪れる私自身にも問題がある...(^^;)
 ...てなわけで、雨でコースマップがダメになることを予想できたので駅員に予備のコースマップ2冊をもらったあと、持参したレインスーツにそそくさと着替えつつ売店で買った少々熱めの缶コーヒーを口に含みながら、タバコに火をつけ雨音のする蒲原の駅前風景をながめる。
 ...でた!ひとり旅名物“たそがれモード”(^^)/
 だが、すぐ我に帰った。そんな感傷に浸っていてもしょうがなく、やっぱり道は進むに限る。
 時計を眺めると、きりが良い位置に針が差し掛かっている。
 ベンチに置いてあったザックをレインパックに包み、7kgの重さを肩に背負う。
 9時丁度にウォーキングをスタートした。

 蒲原旧街道の街並を歩いているとぽつりぽつりと古い家屋が点在している。
 さすがに江戸時代当時の家屋は残っていないと思うが、佇む古い家屋を眺めると、いかにも旧東海道を感じさせる。
 路線バスが通っている割に想像したほど車の通行量多くなく、古い家屋の撮影には少々気をつけていれば支障はない。
 耳を澄ましてみると海側の方よりかなり車の音が聞こえ、たまに高速で走行している東海道本線の電車音がアクセントを加えている感じ...この海側は国道1号富士由比バイパスで現在のメインの通りにあたり、さらにしばらく歩くと大きな高架橋、東名高速道路とクロスする。
 東名高速を過ぎY字路を左に進むと由比宿に差し掛かり、この辺から昔ながらの旧東海道風景が少々強くなると共に、当然のことながら史跡も増える事となり至る所で足を停める。
 その途中、東海道広重美術館と由比本陣記念館「御幸亭」に入る。
 広重美術館では東海道五十三次を安藤広重の版画を展示(撮影不可)御幸亭は明治天皇が小休止した離れを復元し、枯山水の庭園や良き和風をとどめる離れの建物が旅情を誘う。
 あいにくの雨ではあったが、その雨が御幸亭の雰囲気を一層演出してくれた。
 御幸亭を出発し更に西へと進むが、一向に雨は弱まるどころかますます強くなりばかり。
 やむを得ず由比駅で小休止したあと、あかりの博物館に入る。
 私設の博物館ではあるが中身はかなり充実。
 長い間のコレクションで収集した江戸時代の照明器具のほかに、ナショナル(松下電器)のマスコット人形や古いレコードなど数多く展示。
 しかもここの館長さん、本業が静岡市で電気屋さんを営んでいると言う事でこのコレクションの数に思わず納得!(^0^)
 私ひとりきりしか建物にいないということで、非常に丁寧なご説明や実演、心温まるおもてなしを受けて貴重な思い出になった。「ありがとうございました」
 そして本日の昼食のメイン倉沢屋に到着。
 なんてったって由比の名物は“桜えび”であり、その桜えびを使ったコース料理「桜えびづくし」は圧巻。
 “桜えびのかき揚げ”“桜えびの釜飯”“生桜えび”“釜揚げ桜えび”“桜えびの蒸しまんじゅう”“桜えびの酢の物”と計6品の桜えび料理はまさに「贅沢」の一言。
 食後のフルーツは地元特産の“びわ”...結構泣かせてくれる(^^)
 窓から階下に広がる太平洋を眺めなら食する桜えびは“超絶品”だ。

 

 桜えびづくしで幸福絶頂のハイテンションになったところで、いよいよ本日の難所である薩埵峠(さったとうげ)へ向かう。
 しかし峠へ上る道は激しく降り続く雨のため上からは川のように水が流れ込み、履いているウォーキングシューズが“水攻め”され、まもなく靴の中は水まみれになり一歩踏み出すたびに“キュッ・キュッ”という音を鳴らしている。
 標高が高くなるにつれて空気をさえぎる物が少なくなり、空間からは突風が容赦なく私の体にぶつかってきた。
 風に乗ってぶつかる大粒の雨がナイロン製のカメラケースを濡らして水が浸み込みそうな様子でケースをタオルでガードしデジカメを守ることで精一杯ながらも両脚は機械仕掛けのように動き続けた。
 薩埵峠展望所に着く頃にはレインスーツは汗で、靴の中は完全に浸水しつつも屋根のあるベンチに“ビバーク”した。
 風雨が強いときほど屋根つき休憩所はありがたいもので、濡れずにベンチに腰掛けることが本当に天国にいるような気分である。
 靴下を脱ぎ両腕で搾ると、バケツの水に浸していたぞうきんのように水が地面に溢れ出す。
 汗や雨で濡れた体や髪をタオルで拭きながら視線を前に瞬間、私は呆然と事となる。
 目の前が光景が真っ白なのだ。
 “ホワイトアウト”までは行かないが私の周りはガスに囲まれていて、当然身動きできない状態に陥った。

 

 しかし身動きできない事は仕方が無いと割り切り、モバイルパソコンを取り出しすかさず“モバイルラリー”の答えを送信...自画自賛をするわけではないが「なんてポジティブなんだろう?(^0^)」
 パソコンの電源を切る頃にタイミング良く霧も取れ、すばやく身支度を整え出発し薩埵峠の“脱出”という感情を抱きつつ足場のぬかるんだ峠の急な下り坂をこけぬように1歩1歩降りていく。
 ふもとの興津の町に入る頃にはどうにか風だけは止んでいた。
 もはや途中の風景をカメラに収める余裕は疲労のためほとんど無く、一向に止まぬ大粒の雨の中、興津の街を歩き続ける。
 興津駅前を過ぎ自転車屋さんでゴールの清見寺までの時間を尋ね、“安心感というアイテム”を自らの感情「ラストスパート」に足してゴールを目指す。
 10分くらい経っただろうか?道の右側に山門が現われ近づいて見ると「清見寺」と書かれている。
 ゴールした安堵感で思わず笑みを浮かべた。

 とうとう雨は止んでくれなかった。

 
 清見寺を出発したあと、ラリーマップには清水駅までのバスを勧めていたが、交通費節約とかさを差して“一般人のように”?歩くための身支度をする場所が欲しかったので、JR興津駅まで東海道線の線路沿いをひたすら歩いた。
 興津駅に着いたあとは静岡までの切符を購入し、改札をくぐったあとホームのベンチで“また”履いていた靴下を雑巾のように絞り?(^^)“一般人”の姿に着替え、横にあった自販機でコーラを買って角度45度でのどに注ぎ込む。

 意外とのどが渇いていた。

 その後東海道線に乗って静岡駅で下車し、静岡駅南口近くにある静岡ワシントンホテル(ワシントンホテルチェーンではない)チェックイン。
 この日の日程はこれで終了。

 泊まった部屋のあちこちに乾かすために服やタオルをぶら下げて、やたら生活感が滲み出ている。
 どう見ても“旅行者の部屋では無い”....(^^;)

 

本日の歩数−トータル26312歩。
       そのうちウオーキング蒲原−由比−興津コース18145歩
       コース所要時間→6時間55分

立ち寄った場所(主要部分)
JR蒲原駅、東海道広重美術館、由比本陣記念館・御幸亭、JR由比駅、
明かりの博物館、倉沢屋(昼食)、薩垂埵峠休憩所、清見寺、JR興津駅、
静岡ワシントンホテル(宿泊)

東海道広重美術館
(TEL0
543−75−4454 開館時間9時〜17時 入館料¥500−休館日月曜日、祝日の場合翌日、年末年始)

由比本陣記念館・御幸亭
(TEL
0543−75−4454 開館時間9時〜17時 入館料¥500−抹茶・菓子付 休館日月曜日、祝日の場合翌日、年末年始)
あかりの博物館

(TEL0
543−75−6824 開館時間10時〜16時、土日祝は9時〜17時 入館料¥500−
倉沢屋
(TEL0
543−75−2454 営業時間11時30分〜20時 月曜定休日 要予約)

 

関連情報リンク

JR東海・東海道ウオーキングトップページ 
http://www.jr-central.co.jp/service.nsf/frame/toukaiwalking

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