第三次欧州遠征 〜それでも欧州へ行きました〜



3:ミラノ、そしてローマへ。

翌日朝、明らかに風景が変わっている、このミラノ行きエリプソスはスペインからフランスを通り抜け
イタリアまで入るわけだが、まぁ、見事なまでに国が変われば景色もかわるものである。

 
(左:見ればすっかりフランス、もうすぐイタリア領内 右:朝食、オレンジマーマレードっぽいのが付いたパンは中々)

朝食を食べてミラノ到着を部屋でまつ。
どうも最近、眠りにはいるのは早いんだが、浅い。寝ては起き、寝ては起き。こまったものです。

ミラノには定刻より30分ほど遅れての到着となりました。
降りてみると凄い人!バルセロナと違い車端駅ならではの混みようです。

 
(上写真左:大混雑のミラノ中央駅 右:重厚感たっぷり。歴史を感じる面構え)

ここでばったりと会社の人に遭遇(同じ電車に乗るとは聞いてはいたが)したあと
荷物を預け、ミラノの中心部まで歩く事に。天気は快晴、暑いくらいです

 
(左右:ミラノの街歩き、歩いてギャラリア方面へ)
 
(上写真左:なんだったかな・・・(笑) 右:スカラ座)

ずっと通りを歩いてスカラ座、ヴィットーリオエマヌエーレ二世のギャレリアを通り抜け
ドゥオモまで向かいます。

 
(上写真左:ギャラリア到着! 右:世界一シックなマクドナルド?チェコとどっちが上か(笑))

そして・・・そこで私を迎えてくれたのは、工事中のドゥオモでした(汗)

ドゥオモ前で写真を撮って、いよいよ上へ上がるわけですが、エレベーターと
階段で料金がだいぶ異なります・・・・と、いうわけで?がんばります(笑)

オーストリアだかどこかドイツ語圏の若者と一緒に階段をのぼる、のぼる、のぼる。
えらい疲れたけど、まあ、それだけ食べて旅行しているので、時にはこういう苦行も必要なんでしょう(笑)


  
(上写真三点左から:外観、中のステンドグラス、上から見た細部の装飾は実に見事)
 
(上写真左右:屋根の上まで着きました(笑)疲れた・・・)

登って登って、上についたらすごいね。眺めもさることながら、屋根やところどころに装飾された
その建物が歴史を感じさせましたよ。ええ。

てっぺんからミラノを一望して。
見終わってもう一度階段を降りる。今度はスイスイ。むしろ眼が回りそう(笑)
途中日本のおばちゃん連中と遭遇。「ローマどうでした?」法王崩御に伴う混乱を気にした私は
聞いてみました。すると「エライ騒ぎでしたがもうおちついてるんじゃないですかねえ」とのこと
その当時はまだあんなことになるとは思ってもいなかった・・・・

さっさと降りた後、ご飯、ご飯〜♪というわけで、どこで食べようか頭の中で思案するも
ギャラリアの中で非常にシックなカッコいいマクドナルドで食すのもひとつの手かと思いましたが
それでも私はパスタが食べたくて仕方がなかった(笑)

 
(ギャラリアにあるお店でポモドーロ。イタリアなので当然パスタは旨いけど、愛想がねえ)

というわけで、まずはギャラリアのなかで営業している日本のメニューもおいてある観光客向けのカフェで
パスタ・ポモドーロを食す。んまかったけど、値段も高いし量も・・・・。店員はちなみに日本語ダメ。
方ごとのイタリア語(挨拶と注文・会計程度しかつかえない)でなんとか済ませたが・・・・

さて、時間が無いが。あまりにもこの1品では、おなかがいっぱいにならなかったので(笑)
駅前にそういえば安そうなピッツェリアがあったよなあ・・・と記憶していたので
ちょっと早足で(笑)ミラノ中央駅へ再び歩き出す。その前に途中でスフォルチェスコ城の中庭を見ていく。
中世のお城って、まぁ、しっかり残っているんだね。

←中世のお城ってかっこいいよね。

さてさて、足もくたくたになりながらも歩き続ける私。思えばミラノで地下鉄とかの公共機関つかわなかったなあ。
いつも思うことですが、旅行中は歩く歩く。周りの人間がびっくりするくらい。俺もびっくりするもの(笑)

と、そんな話はおいといて、何とか時間に余裕を持ってミラノ中央駅近くの狙っていたお店へ。
ピッツェリアで、ピッツァが安いと思って入ったんだけど、中にはパスタとかもメニューにある。
その中で眼が留まった。カルボナーラが安い(笑)後で知ったことだが観光客向けの店はカルボナーラが
高いのだが、庶民派の店に行くと大抵カルボナーラのほうが安いようだ。びっくり。

 
(ミラノ中央駅近くのお店にてカルボナーラ。美味しい(笑))

さて、カルボナーラ好きの私としては反射神経的にカルボナーラを頼んでしまいました(笑)
すると、パンと水が(水は別注しました)そう、イタリアはパンとテーブルクロス代として
「Copert」といわれるカバーチャージがとられる事が多いのです。観光向けの所ではEU統合を機に
大分なくなっているようですが。

でも、このお店、コペルトを含めて見てもさっきのお店より2ユーロ以上安いですが(笑)

さて、気になるカルボナーラの味ですが、んまかったですよ♪
ちょっとお湯くさかったけど、パスタそのものの味がんまい。なかなかでしたよ
あまり飾り気ない盛り付けもこの店内の雰囲気ならなかなかマッチしてるし
おばちゃんの愛想もよかったし。トータルで見れば満足です。

さぁ、いよいよ時間が無い。急いで中央駅へ。
行ったところで荷物を回収。ユーロスターイタリアの発車番線を確認しようとおもったら
まだ無いでやんの(^^;;

さすがイタリア!あと30分で発車時刻なのに(笑)
というわけで、1等車乗客とメンバーシップの人のみ入れる「クラブユーロスターラウンジ」を見ようと
思ったのですが「This is Membership Only」と鼻の高い断られ方。
ムカつきましたが口論するほどの時間もないので、外へ出たら発車番線が確定していたので
即乗りました。ミラノは最後までファッション・食事・人柄。いい意味でも悪い意味でも気取った町でした。

 
(テルミニ駅行きユーロスターイタリアです)

初めてのユーロスターイタリア(以後ES)内装はフェラーリと同じ会社(レカロ?)が監修しているという
うわさどおり(?)赤いシートが印象的でした、微妙についている傾斜、凹凸は人間工学なんだそうな。

 
(奇妙な凹凸が人間工学なんだって、色合いもフェラーリっぽい?)

さて、乗り込んだ私は歩き疲れていたのでのんびり車窓でも眺めようかと思っていたのですが
私の正面にフランスへ行くはずだった若者が駅員に連れられてやってきました
何でも、パリへ行くアルテシア(TGV)と間違えて乗ってしまったとのこと。
しかもかわいそうなことにこの列車は特急のため一時間近く走った先のボローニャまで
停車しないため、事実上もうフランスへは今日はたどり着けないのである・・・・

一歩間違えば私も同じようなアクシデントに遭うかもしれないと、ちょっと考えました。

さて、その彼もボローニャで駅員につれられて下車。
その後、私はお腹はいっぱいでしたが好きなので(笑)食堂車へ行ってカプチーノを一杯。

 
(わざわざ食堂車まで行ってカプチーノを一杯(笑))

しかしイタリアのエスプレッソはどうしてこんなにうまいのか。
日本と入れ方に違いでもあるのだろうか。見た目では解らない。

ただ、日本にはない食堂車があるという時点で日本の鉄道よりは
サービスがあると思います。

 
(世界の車窓から(何回目?(笑)) ブラッドオレンジジュースで一息(一等のウエルカムドリンクだったはず・・・)

さて、そんなこんなで列車はフィレンツェで小休止したあと
専用線に入り最高時速300kmを見せ、ほぼ定刻通りにローマ・テルミニ駅へ到着しました
いよいよイタリアの首都、ローマへ初上陸です。

まずテルミニに着いて思った第一印象はミラノに比べ人が多く、また駅構内も雑然としていることだった
また、明らかにテルミニの方が身の危険を感じる。そういう種類の人間が多数いる雰囲気だった
身の危険といっても財布の危険とほぼ同義なだけですが・・・。

 
(左:テルミニ到着 右:終着駅だぜって言う感のあるコレ、なんていうんだっけ(汗))

今まで以上に身の回りのアイテムに気を配りながら駅前へ。
凄い人、人、人、そして車。法王崩御の影響があったかどうかは知る由もないが、凄い人
そして貧富の差が凄く見えた。あぶないあぶない。

とりあえず大きな荷物をホテルに預けて身軽になろうと本日のお宿「アリストン」へ。
こう見えてもなんと四つ星ホテルです☆☆☆☆

 
(左:使わなかったけど、アリストンのラウンジ、右:ホテルの外観)

でも流石はヨーロッパ、エレベーターは古いし、通路は暗いし、部屋も狭いしシャワーだけ。
とはいえその前に泊まった二つ☆より格段に綺麗なロビーやフロントの対応、部屋の清潔さは
さすがでした。とはいえ、日本の上級ホテルとは比較にならないので注意。

まずは荷物を預けて身軽になってから、とりあえず今日は夕食です。
いくつかレストランを見ましたが、とりあえず、日本語無いけど安そうな店へ。
トラットリアEVAという名前の店ですが、ふとっちょの兄弟二人でやっているよう店。
よくわからず適当に注文しましたが、美味しかったです♪ピッツァマルゲリータ♪


(左:お店の外観、右にある角がEVAの意味らしい。)

(マルゲリータ♪ デザートのティラミス、でっかい(笑))

デザートにティラミス。美味しかったです。
無愛想に見えますが意外と人なつっこい面も見せる店主。となりの商売に走ってる日本語メニュー完備の店より
ずっときさくに思えましたよ。ええ。(隣の店は入ったわけじゃないが値段がまるで違う)

さて、部屋に戻るとひさしぶりにホテルでの宿泊だからか、眠い眠い。
あっさりと眠ってしまいましたとさ。

つづく。

Copyright KazumitsuSakurai All rights reserved 2005-2011


その2へ戻る

その4へ進む

第三次欧州遠征トップへ戻る