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2014年06月
2014年05月

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■ 鉢の底(シンプル版) カテゴリ:男性・一般向 投稿日:06月01日(日) 00:31



ぱんけーき

◆タイトル 鉢の底(シンプル版)
◆制作/サイト ぱんけーき
◆ジャンル 現代ホラーノベルゲーム
◆対象  15禁
◆ツール Nscripter


1950年代半ば。春。少女誘拐事件が起きた。

事件は犯人から身代金を要求する手紙が、
少女の母親の元に送りつけられたことで発覚。

母親はすぐに警察へ連絡。
手紙に指示されていた通り、○○県の主要駅に身代金を持参。
警察も勿論その場に何人も待機し、その場の空気は張り詰めていた。

しかし、手紙による指定の場所に犯人は現れず、
以降一切の連絡はなく、完全に消息を絶った。
こうして犯人は捕まらないまま二年が経ち、また春が訪れた。そして。

――新たなる少女が再び、消息を絶った。

〜サイト内ストーリー紹介文引用


拉致された少女が、犯人=他人に初めて優しくされ一種の好意を抱くが、彼は以前同じように関係した自分に良く似た少女(今は頭部分のみ。それが鉢の底に…)と完璧な世界を作り上げており、段々羨ましくなった少女は…

概要だけを追って読み進めていると、似た心理症例あったな…とも思うんですが▽


虐待・暴力等の加害者に刃向かうと、肉体的にも心理的にも更に酷い状態に追い込まれ、耐えられなくなる状態を避ける為、相手に迎合しようとする心理症例(なんとかシンドロームといったと思う)
嫌な対象に害されているのではなく、自分もその加害者に好意を持っていて、好きな対象に好意でされていると思い込もうとする(自己欺瞞状態に逃げ込む)精神防衛本能だとか

この少女は最初こそいきなり拉致され、何されるかわからない恐怖に陥りますが、後は自分からそういった風に見つめて欲しい嫉妬や願望に変化する訳ですから、一寸違いますか
そもそも物語なのだから、犯人も少女もそれぞれの世界観で動いているだけなのでしょうね

変質・犯罪行動もあまりに究極まで達すると一種の「美学」になって、良い悪い以前に我々のような凡人は彼らの美学にそぐわない愚鈍な存在でしかないのねー、しか言えなくなってしまいますが、このお話もそんな感じ
犯人と鉢の底に沈む少女の世界、その世界に入りたい(とって変わりたい)少女の心理世界、さらにもう一周り外にその世界を見ている我々
解るような、解らないような、そもそも中の人たちにはこちらの感想なんてどうでも良いだろう、閉鎖的完全世界
好奇心で垣間見ちゃったこちらは悪酔いしちまったぜ…フラフラ

様子といい、発売元といい、きっとトンでもない味なんだろうと予想できていたのに好奇心で飲んでしまい、予想以上だった某清涼飲料水を思い出した
←普段はチキンハートなくせに、どうでもいいとこでトライ精神を出す
あ、言っとくけど、褒めてるんですよ!
鬱々系やホラー作品は読者の気分を落としてこそ良品ですもの
もうしっかり気持ち悪くさせて頂きました……上手いなあ…うええ

シェア版もあるそうですが、私はフリー版だけでもうお腹一杯
読破後は脱兎の如くシャットダウン(笑)

ぱんけーきさんの病み系作品の定評は方々から漏れ聞いてはいましたが、どのタイプの病み系なのか解らなくて(ホラー&ヤンデレでも好きなものと耐えられないものがあるので)今までロリコンH作品しかプレイした事がなかったんですが、いやはや百聞は一見に…色々と、ええホント色々と(笑)すごいです!
ぱんけーきというサークル名の通り、ホットケーキでもクレープでもない、微妙な材料配分と焼き加減です
また勇気を溜めたら他の病み作品をDLして読みたいと思います


◇他にプレイにしたぱんけーきさんの作品
◆えすえす!・からふる
私はロリコンですが男性向けロリコンとも違うので、どうしても主人公(男)に「ごらぁ!」の気分は拭えませんが、それをいっちゃあ創作全般始まりませんね。ごめんなさい

2009/12/4



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