
◆タイトル 魔歌使い(まがうたつかい)
◆制作/サイト Ray(サイト内に一部18禁内容有)
◆ジャンル 枠物語幻想ノベル
◆対象 全年齢 ※ 但し残酷・大人描写注意
◆ツール NScripter
枠物語の意味に興味があったし、ギリシャ神話等神話系は若い頃ハマっていたしで、以前から気にはなっていたんですが…
←神話知識が全くなくても支障はありません
同時に恐れていた要素があって、一寸躊躇していました
ギリシャ神話、悲劇、あの王とくりゃ、十中八九あるに違いない!
実は…私レ○プ表現が駄目なんですよ(苦笑)
「お前、ギャルゲー平気でやるじゃん」って突っ込みがきそうですが、男性向けの残酷性描写は「所詮別の生物が書いてるのだ。あの性への本能的恐怖は男には死んでも解るまいて」と割り切れるので、割と許容範囲が広いんです
「オレは男。こーゆーの好きなんだ」と言い聞かせプレイするという
それでも耐えられない時は中断するけれど、ギャルゲーの女子自体が良い意味でも悪い意味でも「こいつら女じゃないな…」的な作りが多いので、大概割り切れます
←この辺は本物女子に近い作りだったら、話が始まらないし進まないとも思うので必要だとも思ってます
けれど女性向けとなると、杯が変わるというか、一瞬拒否反応に近い感覚に陥るんです
反面、あえて女性向けでそういった場面を書くという事は重要な意味を含む場合も多いので結局は読んでしまうことも多いですが
これも結局は同じRayさん作「時函」の文体が好みだったので「大丈夫大丈夫。オレには小夜ちゃん(時函の主人公)の爆乳がついている」と勇気を奮い立たせて読みました
実際は思ったより、その描写部分はサラリとしていました(内容はすごいけど)
その後「そーよねー。女ならそっちの方が辛いよね」箇所があり、やはり意味の無いものではなかったし
この話はハッピーエンドではなく、悲劇に導くという変わった真エンド方式です
悲劇に辿りつく選択支は簡単に予想できるので、後はプレイヤーの肝っ玉次第というところでしょうか
普段なら王妃くらいの残忍さが好きですが、この場合はさすがにどんな状態になっても健気なララに泣かされます
このくらい健気でないと悲劇設定は生かされないとはいえ、うう、王様のバカ
それしてもこのサークルさんは雰囲気作りが上手いですね
魔歌使いの手だけが窓から出てくる表現、ヒヤッとします
←急に下品で失礼ですが、昔のトイレ怪談とか思い出した…怖っ
魔歌使いは歌を聴く者がいなくなれば存在意義がなく消滅すると言っていましたが、あの手もそんな感じですね
現実=存在という掴むものがなければ意味がない
そんな訳でぜひプレイヤーに続編という現実を掴ませて下さい
あそこで終わるなんて、サビでブチ切られた気分だ〜(笑)
蛇足:
ここにもちょこっと姉ショタ有り
神は私に何の罠を嵌め様としているのだ(笑)
そういや、神話にハマっていた昔は兄妹が好きだったよなー
今は姉弟の方が好きです(全くどうでもいいよ)
◇他にプレイにした さんの作品
◆時函 -Time Capsule-
別記
2009/11/19