SUBARU LEGACY6 B4 RS30 (4AT) 2002年2月

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RS25と代わり映えしませんね(^_^;

    やっぱり出ました,6気筒のレガシィ
ランカスター6の試乗記にツーリングワゴンの6気筒が出ればなぁ…と書きましたが,B4とツーリングワゴンの6気筒版がほんとうに出ました。名づけて“LEGACY6”とか。どこかの雑誌がランカスター6のシャコタン仕様を造る企画を進めていましたが,可哀相に,これで無意味になってしましましたね。

    220PS/29.5kg-mだそうですが…
試乗した日は冬の雨。いつものスバル・ディーラー前の国道の交通量が多かったせいで(この頃,この書き方ばっかり(T_T)なかなかフルスロットルを踏めません。前が空いた!と加速に移ったら隣り車線から割り込まれて…思ったほど速くないな,これは…というのが正直な感想。3g6気筒のトルクの出方ってこんなものなの? 最大トルクこそ29.5kg-mもあるものの,その発生回転数は4,400rpm。うちの250T-Vは24.0kg-mを2,800rpmで発生するのですが,低速域からの加速の立ち上がりは大差ないような気がします。結局90km/hまで加速しましたが,そんなにパワフルには感じませんでした。

   改善された発進トルク
ランカスター6に試乗した時は発進時の出足が唐突で,トルコンのセッティングで極低速域のトルクの細さをごまかしている印象がありましたが,1年半経ってしっかりと改善されていました。自然にアクセルを踏んで発進する限り,助手席に座ったセールスさんの首が前後するなんていう,(ランカスター6の時のような)悲惨な状況にはなりませんでした。アイドリングではほとんどエンジン音が聞こえず,セレクターやペダルへの振動も全くありません。加速時にはシュゥ―――ン…(苦しい擬音語)という,スバルの水平対向らしからぬ音がします。音量そのものは,4,000rpmあたりまでに限れば250T-Vの方が小さいかもしれませんが,これはこれで,なかなか気持のいい音です。

   コーナリングと乗り心地
重量がターボのRSKと同じに収まったせいか,ちょっとしたワインディングでも鼻面が重いというような違和感はありません。1.5トン近い車ですから,例えばインプレッサWRXに比べて特にキビキビとはしていないものの,低速コーナーをかなりのペースで抜けても,車体をもてあます感じではありません。足回りは例によって215/45R17という超扁平タイヤにビルシュタインのダンパー(フロント倒立式)という組み合わせ。サスのセッティングは専用だそうですが,そのサスのせいか,タイヤ(Bridgestone POTENZA RE040)のせいなのか,路面の凹凸をけっこうゴツゴツと拾います。スバルの45タイヤ装着車の中で,乗り心地が一番悪いというのはどうしたことか…

    パワステの妙な重さ
気になったのがパワーステアリング。B4のRS25と違って,現行のRSKやGT‐B E-tuneUと同じ“新型エンジン回転数感応式”だそうですが,妙なフリクションを感じました。重いというより,固いという表現の方があっている変てこりんな抵抗感です。マイナーチェンジ前の250T-V(BH9C)のパワステの異様な(^0^)?軽さ(しかも今の時期はスタッドレス装着でさらに軽い)に慣れてしまったせいばかりではないと思いますね。そのせいで,コーナーがあまり楽しくないという哀れな結果になってしまいました。ひょっとしたら個体差かもしれませんが。

スバル車の試乗で辛口のコメントはもしかしたら初めてかも。でも6気筒エンジンの発進トルクが改善されたように,そしてRS25GT‐B E-tuneUのパワステが改良されたように,今後LEGACY6にも手が入っていくことでしょう。次の買い替えの時には,BIだかBJだかのLEGACY6が候補に上がってくるかもしれません。その時にはターボモデルやRS25のようなスポーツシフト(できれば5速の)がついていると面白いですね。