Travel Report
私の長距離出張のことについてです。

#07:九州潜入ルポ4
−2003年4月14日−
じょた君バスに乗る
 ボクはローカルバスマニアかもしれないので、地方都市のバスに乗るのが好きです。自宅近辺では、レインボーバスだったかの白井行きがオススメかもしれません。 さて、宮崎空港でちゃんぽんを食すと、お楽しみのバスタイムです。湯煙の向こうには、南国浪漫が広がっています。そのバスではありません。ただの妄想です。 この高速バスがいい感じでやってきてくれれば、帰りにぎゃふんといわずにすんだわけですが、往路からすでにぎゃふんといわせられてしまったのです。

じょた君おおいに歩く
 高速のインターの真下に停まるから。というのは、宮崎空港のバス案内所みたいなところのおっさんの言葉でした。確かに真下だったかもしれませんが、 もともとインターの構造が頭に入っていない僕にとっては、真下でも真横でもあまり変わりは無くって、平野部のため盛土の向こうは見えないし、さぁ、 どうやって目的の場所にたどり着こう、という状況でした。時計を見ると、まだ約束の時間まで50分以上あります。目的地はインターのすぐそばですから時間が余りますが、 資料に目を通して待っていればいいのだと殊勝な心がけだったのです。ボクは、雰囲気から方向を決定すると、歩き出しました。高速の下の道をてくてくと歩きました。 一車線の細道は、ずっと向こうまで続いていまして、このどこかに横道があるはずでした。でも、歩けども、歩けども、横道が見つかりません。 何度か、むむ!ここは!と思われる場所にやってきましたが違いました。牛乳工場の旗に惑わされ、高速道路を越えた向こう側に建物を発見して落胆したり、 犬にほえられたり、うぐいすのまねをしてみたりして、結局30分くらいさまよって、ようやく入り口発見。余裕を持って到着しといてよかった。

歩くんです
 さて、一気に帰りです。ボクは、同じ会社の人に車でバス停まで送ってもらいました。そこには、なぜかタクシーのおっちゃんがたむろしていました。 そのとき、ボクは一抹の不安が脳裏をよぎりました。と、いうのも、案内されたバス停は、来るときと違う場所だったからなんです。そして、予感は的中しました。 そこは空港行きのバス停ではありませんでした。振り向くと、ボクを送ってくれた社員の車は、すでにはるか彼方のオリオン座の方向にありました。 ボクは、1万で空港まで送ってくれるというタクシーの運ちゃんを後にして、またてくてくと歩きました。

ローカルバスは好きですが
 ボクは、来た時のバス停の向かい側という、ごく自然あたりまえのバス停にやってきました。タクシーの運ちゃんも、ここが空港行きであると言っていました。 そうでしょう。普通は最初にここへ来るべきだったのです。ボクは、あちこちに電話連絡すると、22分だかのバスを待ちました。 雀なんとか行き、というバスがやってくるようでしたが、ボクはその雀がどこなのかはちょっと分かりませんでした。しかし、まぁ、一般的に言って、 行きと帰りのバス停は向かい合わせの配置でOKでしょう。バスは1分以内の誤差でやってきました。さすがは空港行きのバスです。 でも、なんだか来るときと違って、すごくローカルっぽい車体でした。そして、乗り込んだ瞬間、やっぱりこれは違うのではないか、と思いました。 思ったけれど、降りれない雰囲気だったのです。そのバスの車内には、部活でくたびれた地元の民、高校生っぽい女の子が無防備に横たわっているといいますか、 その、まぁ、身を投げ出しておりました。あっちもこっちもそっちもどっちもです。スクールバス?ボクは、ちょっとうろたえて、どれにしようか、じゃなくって、 どこに座ろうかと迷っておりました。狼狽するボクを無視してバスは行きます。そう、そこの交差点を右に曲がれば空港方面です。でも、バスは直進していきます。 見知らぬ土地へ向かって。

また歩くんです
 結局ボクは、そのどローカルなバスを慌てて降りると、もと来た方向に歩いていきました。また、歩くのです。ローカル地方は、足がないと本当に不便でありますなぁ。 もう、大分暗くなってきていました。駅なんてはるかかなたのイスカ*ダルですから、とりあえずバス停に向かって歩きました。 でも、実際問題これからバス停に戻っても、次のバスがいつくるか分からないし、それに乗ったところで、最終フライトに間に合うかどうか、 というか、またトラップにはまる可能性もあるわけでして、どうにもこうにも、にっちもさっちも、だめだこりゃでした。で、結局タクシーを呼びました。空港まで9770円。 ちょっと高いけれど、ばたばた歩きまわるくらいなら最初からタクシーにすればよかったなぁ。今日の一言。ローカル方面へ出向く際には、充分に事前調査をしておくことです。 それと、お金を余分に持っていきましょう。オチが無い?落ちない落ちない。

ジェット気流
 追記っぽく:ジェット気流恐るべし。行きと帰りで30分も時間が違う。帰りのほうがずっと早いんです。行きが対地速度800キロ弱ですから、 帰りは音速近く出ていたのでしょうか。ゆれましたよ。
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