佐倉市立美術館 体感する美術2002  耳をひらいて Open your earss

野村誠 「しょうぎ作曲」展 ワークショップ2日め(2002年7月28日)

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野村誠「しょうぎ作曲」展ワークショップ2日めは、コンサート。
昨日作曲した、できたてほやほやの曲をお客様に聴いていただきました。
本日のステージは、佐倉市立美術館内のいろいろな場所。
演奏する人も聴く人も、移動しながら楽しむ「さすらい系」コンサートとなりました。
その後、ハイビジョンホールのステージで
鍵盤ハーモニカ合奏団・
P−ブロッによる、楽しく、激しく、ワイルドで、かわいく、斬新で、心地よい演奏が行われました。

「緑色のガラスをぬけて」(エントランスホール)
  
演奏:野村誠 しばてつ 鈴木潤 吉森信 林加奈 片岡祐介


P−ブロッによるオープニングセレモニー。
ギャラリーがぐるりと取り囲む中、左右3人ずつに分かれ、向き合って座ったP−ブロッのメンバー。
6台の鍵ハモの音が、あたかもキャッチボールをするように行き来し、重なりあって、
パイプオルガンを思わせる、荘厳な響きが生まれました。

「中国のペンギン」(エントランスホール)
  


この曲のエンディングは、ペンギンくんが勤めました。
ネジ巻きで動く彼が、じぃじぃーじぃーーいぃ、と止まったところで終了。拍手喝さいでした。

「真夏のスナフキン」(1Fロビー)
  


作曲の日と演奏の日で、メンバーの入れ替わりが一番激しいグループでしたが
そんなハンディをまったく感じさせない仕上がりでした。
「スナフキン」が奏でる郷愁を帯びたメロディが心にしみます。

「ミックス・ミュージック"和"が燃えている〜」(3F展示室出口)
  


階段をステージに演奏。
しかし、狭いところにじっとしていられないのか、加奈ちゃん展示室にも突入して大暴れ。
オカリナを武器に、ケータイの着メロと戦うシーンもあって、ギャラリーは大喜びです。

「宇宙のたんこぶ」(4Fハイビジョンホール)
  


大画面のハイビジョン映像を見るためのホールで、照明も薄暗く外の音もまったく入ってこない場所。
そうかこのハイビジョンホールは、宇宙が、どこかにおでこをぶつけたせいで出来たたんこぶ空間だったのか・・・。
しかし、曲名誕生の真相は、リズム感の悪いある美術教師(参加者A先生)が、
カウベルを叩くリズムを忘れないための秘策だったそうです。(ウ、チュウ、ノ、タ、ン、コ、ブ)

P−ブロッ演奏会 (4Fハイビジョンホール)
 
演奏:野村誠 しばてつ 鈴木潤 吉森信 林加奈 片岡祐介
 曲目:いかにしてカレー all blues 三つの断章 笑点 中近東のコアラリス FとI


↑「いかにしてカレー」では、演奏するメンバーも初めて見る絵楽譜(林加奈さん作)を、野村さんが指揮。
指揮棒が指し示す絵を読んでの演奏です。


6台の鍵盤ハーモニカが作り上げる演奏は、温かくてどこか懐かしく、そして驚くほど斬新なものでした。