佐倉市立美術館 体感する美術2002 耳をひらいて Open your ears
風鈴プロジェクト(IFSによるワークショップ)
風鈴屋台繁盛記その9
7月6日(土) 風鈴プロジェクト@ユーカリが丘ペデストリアンデッキ
僕は杉並の阿佐ヶ谷に住んでいる。
佐倉までは電車を乗り継ぎして約2時間を要する。電車の車内ではたいてい本を読んでいるか、眠っているかしている。今日もそうしようと考えていた。
ところが、今日は落ち着いて本に目を落とすことができない。眠ろうにも目がパッチリ開いてしまう。電車が佐倉に近づくにつれどんどん鼓動が高鳴り、いてもたってもいられなくなるのだった。そう、今日は期待と不安の入り混じった風鈴屋さんの開店、第一日目である。
美術館に午前10時に集合し準備に取り掛かる。屋台をワゴンに詰め込んで目指すはユーカリが丘ペデストリアンデッキ。
風鈴屋さんは午後1時にオープン。
風が強く、屋台が持ちこたえることができるか心配だったがそれは杞憂に終わり、むしろ僕たちじしんが嵐のような慌しさでスタートする。
なんと、予想もしていなかったほどの人が開店と同時にやってきたのだ。屋台では参加者に、まずウォーミングアップの音のエクセサイズをやってもらい、お耳のクリーニングを済ませる。つづいて、絵付けの下書きをする。そうして、風鈴の絵付けにはいる。絵付けが終わったら、お茶とお菓子でも口にしながら、周囲の音環境に耳を澄ませるエクセサイズ。最後に記念写真をパチリと撮って、風鈴エクセサイズを風鈴とともに持ち帰っていただく。風鈴エクセサイズは帰宅されたのち、普段の生活世界で耳を澄ましてみようというもの。こたえていただいたエクセサイズは美術館に返送してもらい展示する。これが風鈴屋台のプログラム。
風鈴屋のアンチャンは「みなさ〜ん!」とドン・ガバチョで対応するも、なかなか参加者全員に風鈴屋台のプログラムを伝えることができない。内藤さんは受付を、谷口さん、井澤さん、内島さん、窪田さんは参加者のケアを、永山さん、山本さんは最後の記念撮影と風鈴エクセサイズの説明を担当。その役割分担が効果的に作用せず、スタッフがあっちに行ったりこっちに行ったりする場面もあって、参加者にはご迷惑をかけた。また、想定外の参加があったため席数が足りず、多くの参加者を待たせることになってしまった。多数の参加者があったことは嬉しいかぎりだが、そのぶん反省点も多く残された。
その嵐のような慌しさも午後4時ごろには落ち着き、用意していた風鈴50個はすでにはけ、受付は終了した。
参加者は、通りがかりの方、広報を見ていらした方、「風鈴プロジェクト」のチラシを見てウォーミングアップエクセサイズにこたえ、それを持参していらした方もいた。5歳くらいのこどもから、小学生、中学生、高校生、一般の方と世代を問わない参加があった。
小さなこどもさんは一心に絵の具を塗りたくって、横からお母さんが「あぁあぁあぁ〜」。
中学生はともだちとおしゃべりをしながら、マイペース。
親子連れでいらしたお父さん、お母さんはこどもさんより絵付けにハマッちゃって、横からこどもさんが「ねぇ、もういいんじゃない?」。
音のエクセサイズにも多数おこたえいただいた。風鈴を片手にペデストリアンデッキから遠くを見つめるお父さん。いま彼の耳には何がこだましているのだろう。エクセサイズの真っ最中。そんなこんなで、「風鈴プロジェクト」第一日目は終了した。慌しい一日だった。今日の反省点は改善して明日の城址公園に備える。
夜、窪田さんのお宅に泊めていただいた。あまりの歓待に涙しそうになった。また、窪田ご夫妻とたくさんお話をした。僕のような若い人間には勉強になることばかり。それと、旦那さんと交わした映画談義は忘れられない。窪田さん、どうもありがとうございました。
風鈴プロジェクト@ユーカリが丘ペデストリアンデッキの様子はこちらでもご覧いただけます。