1996年2月29日〜3月7日(8日間) |
情熱のスペイン・アンダルシアの旅はツアーで行きました。シーズン的に卒業旅行の学生も居て、最少催行人数20名のところたしか50人近くの団体旅行でした。観光バスで補助席まで人で埋まったのは、私にとってこの時が最初で最後でした。 この旅行は東京のお客さんが一旦羽田から関空に来て、そこから全員で関空から飛び立つという面倒な旅で東京人に囲まれた旅でした。 |
マドリッド |
関空からロンドン経由でまず最初に降りたった街はスペインの首都マドリッド。観光はまずマドリッド市内を巡ることから始まりました。まずは左の写真のスペイン王宮。広大な敷地にどっしりと立つこの建物にはなんと2800もの部屋があるそうです。掃除が大変ではないのだろうか。右は街の目抜き通りであるグラン・ビア通り沿いにあるスペイン広場。ここにはセルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の登場人物ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像があり、それを背後から見下ろす形で作者のセルバンテスの像が建っているという、マドリッドでも有名な広場なのです。私たちを含め多くの観光客がしきりにシャッターを押していました。 |
マドリッド | トレド | |
左は、マドリッド市内を移動中のバスから見た街並みです。首都で人口も多いはずなのに、道路の幅はゆとりがあり、ごちゃごちゃした感じがしませんでした。そういうところがヨーロッパの街の良いところですね。 | マドリッド郊外の中世のまちトレドです。ここは6世紀から16世紀の間首都とされた場所で、周囲を城壁で囲んだ古都です。中央の建物はアルカサールと呼ばれるかつての要塞です。 |
トレド | トレド | |
トレドにあるカテドラル。荘厳な雰囲気のあるスペイン・カトリックの総本山です。空に向かってそびえ立つ大きな建造物は高さ45メートルに及んでいます。内部には22の礼拝堂があり、また聖器室にはエル・グレコやゴヤの作品が展示されているそうです。エル・グレコはこの街に見せられて住みついたといいます。 | 街の城壁が、夕日に照らされオレンジ色に見えます。城壁の内部は石畳の道路に、細い路地、とここだけ時代が違うような空気が流れていました。中世にタイムスリップしたつもりで、のんびり街を散策するのも良いと思います。 |
グラナダ |
アンダルシア地方のグラナダの小高い丘の上にある、アルハンブラ宮殿です。アルハンブラとはアラビヤ語で「赤い城」と意味し、宮殿にアラブの芸術が繰り広げられています。写真はアルハンブラ宮殿の内部です。 とても手の込んだ細かい細工を施してあり、よく見るとアラビア文字が書かれている部分もありました。かつてヨーロッパにまで勢力を伸ばしていた頃のイスラムの支配の名残ですね。私は個人的にこのアラベスク模様や細かいタイルの装飾がかなり気に入っています。偶像崇拝をタブーとしたイスラムの芸術は、細かい装飾という形で信仰を表現したのでしょう。 |
グラナダ |
左は宮殿内の「ライオンの中庭」と呼ばれる庭園で、その中央に12頭のライオンが円周上に並んでいる噴水があります。実物を見ると、ライオンというより、犬というようなかわいらしい感じがしました。右は夏の離宮の中にある庭園ヘネラリフェ。庭園の中央に細長い池が作られていて、そこにたくさんの噴水を配した趣のある庭園です。 |