槍ヶ岳登山記 その2 2日目 頂上へ
山小屋の夜は早いが朝も早い。
夕食17時、消灯20時30分、朝食は5時だ。
山では万一に備えるためにも何でも早めがいいに決まっている。
昨日は、水平距離では3分の2以上の約14キロ歩いたが、
標高はわずか300m程しか登っていない。
2日目だけで残り約1400m登らなければならない。


5時50分出発。
槍沢テント場を越えて、大曲りへ。
段々傾斜が増してくる。
雪もたくさん残っていた。
アイゼンも持ってないのに
雪渓歩きにをすることになってしまった。
ここまで雪があるとは驚き。


天狗原分岐
キツイ登りが延々続く。
ここから天狗原方面に行けば、
池に写り込んだ「逆さ槍」で有名な
氷河公園に行ける。
槍沢カールに入り、
グリーンバンドへ上がると・・・
ついに肉眼で槍を確認。
きついガレ場だが、元気100倍!
   

坊主岩小屋
なんでも、最初に槍に登頂した坊さんが
ここに籠もっていたそうな・・・
殺生ヒュッテ分岐
ここまで来ればもう一息。
といいたいところだが、
最後のジグザク登りは長く、
目の前の目的地になかなか着かない。
   

9時40分、槍ヶ岳山荘到着。
コースタイム4時間20分の予定を30分短縮。
休憩も考えればもっと速かったことになる。
今日はここに泊まる。
受付を済ませ、荷物を置いて山頂へアタック!
山頂へは見ての通り
急峻な岩登りをしなければならない。
ものすごい高度感。
槍ヶ岳は全般に易しいルートだが、
ここだけは別。といっても、
気を付ければどうってことはない。
最後の2連梯子をクリアすれば・・・
   

10時30分、ついに槍の穂先を極めた。
残念ながら雲がかかって風景は
全く見えなかったが、その代わり空いていた。
高度感から来る恐怖も軽減されていたと思う。
なにしろ、ここの山頂は狭いからね・・・
下りは子どもの場合、リーチが短いので
多少苦労するかも。
小屋に戻ってとりあえず祝杯をあげる私。
やったぜ!
昨日に続き午前中で今日の予定終了。
ちょっと退屈だが仕方ない。
ここ槍ヶ岳山荘は、個室や、
焼きたてパンの販売もある、
日本でも屈指の山小屋だ。


その3 3日目につづく

                           2005年8月8日作成



戻る

コーナートップへ

その3へ