カーナビ装着記 その2 ランクル、プリメーラ移植
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ランクルへ移植 05年7月、C230ワゴンの売却に伴い、ナビをランクルへ移植することにしました。 6年もたつとナビ界もだいぶ様変わりしていて、 機能的には普通の機種でしかなくなっているが、使う上で大きな問題はない。 どっちかって言うと、故障や寿命の方が心配。 多少地図が古いので地図更新ディスクを買う場合はその費用は最低限掛かる。 さらに、専門業者に頼むと工賃も発生してしまう。そうすると安い新品と変わらなくなってくる。 つまり、最低限の出費でナビを付けられることのメリットを考えたらここはまたDIYでしょう!! 取り外し まず、ベンツC230ワゴンからの取り外し。 はっきり言って、仮設置のまま6年経ったようなものなので、配線外しはラクだったかも。 一番大変だったのはスタンドと、特にロッドアンテナの糊剥がし。 再利用を考えると壊さないように丁寧にしなければならない。 糸楊枝のでかい版のようなステッカー剥がしセットは非常に有効だった。 いろいろ試した結果、糊剥がし剤は所詮糊剥がしにしか使えない。 それでも、きれいに取るには2時間ほど掛かってしまったが・・・ 下準備 前回設置時、次のクルマに付け替えることなんて想定してなかったので配線もカットしまくり状態。 設置場所、配線、部品の検討からスタート。 本体は助手席下に、チューナーユニットとビーコンユニットは助手席足下に置くことにした。 前回取付時にも使用した用品、パーツの残り、ギボシ、圧着コネクタなどを用意する。 ランドクルーザー80の中期型まではオーディオ取り外しは非常にめんどくさい。 ハンドル周りの大きなパネルを外さないといけないのだが、そのためにはエアコンはじめ、 スイッチ類のコネクタをすべて外さなければならない。出来ればしたくない作業だ。 前回参考にしたソニーの配線図のページや各HPを参考にしてみると、 助手席グローブボックス裏からすべて配線できそうだと分かったので その方法でやってみることにした。 作業開始 まずは内装剥がし。 カーペットをめくり、助手席ステップを外し、グローブボックスと隣のスピーカーも外した。 スピーカーのすぐ裏に付いているのが純正スーパーライブサウンドシステムのアンプである。 そこに接続されているコネクタの配線にバックアップ電源とアクセサリー電源を圧着してみる。 グローブボックス裏は魑魅魍魎である。 なんでクルマはでかいのに、こんなに狭くごちゃごちゃしてるのかな?と思いつつ、 グローブボックスを外したところから上をのぞくとエンジンコントロールユニットがある。 ソニーのページを参考にこれかな?と思うところに車速信号線をくっつけてみた。 バックランプ配線はテールライトユニット近くから。 イルミ配線は個人的にはスモールライト連動機能を使わないので省略。 サイドブレーキ配線はもちろんアース。 GPSアンテナとビーコンアンテナは運転席前に適当に置いた。 ロッドアンテナはルーフに付けた。 ここで一旦動作チェック。 適当にアースだけつないでキーを回してみると、おお!ついたついた!! しかも、以前の設定もちゃんと保存されている。コレは助かる。 なんだ結構楽勝じゃん!!と思ってキーを抜いたが画面が消えない??? ありゃ?これはバックアップとアクセサリーが間違ってるようだ。 後で、車速も間違っていたことが判明。 ソニーのページは後期型しか載ってないので細部で結構違っていると言うことのようだ。 これからの方は一般のHPか、ディーラーなどで配線図を手に入れることをお勧めします。 悪戦苦闘 「生兵法は大けがの元」「急がば回れ」 いや〜、昔の人はよく言ったもんだ・・・ ここからが真の苦闘の始まりだった。取付工賃が高いのも納得。 いろいろ配線を試していると、今度はナビや純正オーディオが点滅しだした。 コレは一体どういうこと?明らかに配線が間違っているんだろうと言うことで試行錯誤。 ナビも動いたりTVだけになったりする。 動いたときにナビの画面を見るとACC電圧がちょっと低い。 そこで、アクセサリー電源はシガーライターからとることに変更し、それは解決した。 アースポイントも変更してみる。 なんてやってるうちに、オーディオの電源が入らなくなってしまった。 ありゃりゃ・・・どこかが断線か、ヒューズか、接触不良か・・・・ 一旦、ナビの配線を外してみても動かない。 でも、CDチェンジャーは数秒なら動く。電気が来てないわけではないらしい。 中途半端に動かれると、素人的にはかえって原因が分かりづらい。 結果、ナビとTVはつくが音楽なしという状態になった。ちょっと困るなあ。 一回オーディオも点検してみるしかないと思い、ダッシュパネルはずしを実行。 先にも書いたが、非常に面倒。30分くらいかかる。 何度も開けるのはいやなので、ついでにヘッドユニット交換も実施することにした。 仕事車のプリメーラで使用していたソニー製1DINデッキとCDプレーヤーだ。 純正の12枚CDチェンジャーも最近は調子よかったし、 スイッチ一つで次のディスクに替えられるというチェンジャーならではの良さもあるが、 ディスク交換はテールゲートを開けないと出来ないし、 筐体がでかい割にはCD12枚分しか入らないので、荷物室拡大のため今回撤去決定。 ここはメモリーオーディオと、手元で交換できる1枚がけCDの組み合わせにすることにした。 これなら、超コンパクトかつ音飛びとも無縁でCD数百枚分持ち運び可能!! とにかく、ハーネスを買ってきた。 お店に行くと、ライブサウンド車は不可みたいなことが書いてあるが実は全く問題ない。 ライブサウンド用20pコネクタ以外にちゃんと、普通用10p+6pコネクタが配線されている。 これらの違いはライブサウンド用はアンプが別体だということ、 純正ウーファーを鳴らすのには加工がいる場合があるということだけだ。 普通の後付デッキはアンプ内蔵なので普通の方ににつなぐだけで特に問題ないはず。 純正アンプは干渉するので最低コネクタを外さなければならないが、不要なので丸ごと撤去した。 2万円以上もするライブサウンド車専用アダプターも 売ってることは売ってるがあまり必要とは思えない。 そもそも、このシステムはスピーカー数はやたら多くて9個もあるが、 如何せん一つ一つがしょぼく、アンプ出力もお寒い限り。はっきり言って大したシステムではない。 で、とりあえず接続してみる。 「し〜ん・・・」 え?マジ?? これはやはり電気がちゃんと来てないとしか思えない。 どこかで接触不良か何かだと思うがテスターもないし、 一つ一つ確認していくことは私のスキルでは不可能。 考えた結果、バッテリーから直配線しかないと思い、 バルクヘッドを通してバッテリーへつないでみた。 大変そうだからやりたくなかったけど、背に腹は替えられない。 と思ったら思ったよりはラクにできた。 つないでみると、おお、動いた!! やはり常時電源が来てなかったらしい。 根本原因が解決してないのはどうかと思うが、私だけではどうしようもないので放置。 ほんとにいいのかな〜??? よしよし、もう動けばなんだっていい。という気分だったので、これで取付することに。 まず、純正デッキに付いているステーを外さなければならないが、 なんだってあんなキツく締めてあるんだ? そういえば、以前もネジ山ナメそうになったことがあったっけ? なんとか外して移植し、新デッキを収めようとするがまたスペースの奥行きが狭い。 コネクタ類をちょっと整理し、押し込むと収まったので一気に固定。 一応終了? ナビもオーディオも正常に動作しているようなので、念のため最後に作業を残しておいた チェンジャー撤去を行うと、カーペット下から6円見つかる。ちょっとうれしい(?) 内装戻しに入る。配線を隠しながら、外した内装はすべて元通りに。 気持ち音質もアップした気がする。 「いや〜、終わった終わった・・・」 と思っていると、あれ? よく見ると、純正時計が点滅している。 「にゃにい・・・今度は時計かよ・・・」 しかも、室内灯がつかないことも判明。よく聞くと、キー抜き忘れ防止チャイムも鳴ってない。 半ドア防止灯も点いてない。元からだったかな?でもこれはやや危険か? すべてをチェックしたわけではないがミラーのリトラクタブルも動かない。 ミラーの角度調節は出来るのになんでリトラクタブル機能だけ死んでるの? 電気系は訳わからん・・・ 今回の作業全体を通しての教訓としては 初めからケチらず横着せずに、もっと下調べをきちんとして ちゃんとバラしてハーネスなど使い、正しい場所から配線すれば このような事態は避けられたであろうことは容易に想像できる。 無意味に既存配線を傷つけたりイジったりすることもなかったはずだ。 はっきり言って、もう疲れた。 時計はナビとオーディオにもついてるから不要なのでどうでもいい。 ミラーも滅多に動かす物ではないからまあ、いい。 室内灯は適当な懐中電灯かなんかで代用しよう・・・ などと、勝手に納得して今回の作業は一応終了とした。 一抹の不安を残して・・・ で、後日(05年11月) ETC追加取付工事を施工。勿論、DIY。 はっきり言ってナビを付けられるのだから全く問題はない。 電源もすでに取り出してある物から分岐するだけ。 ナビ取り付け時の室内灯その他故障の件、 チェックはそのときもすぐしていたはずなんだが、原因はやはり単なるヒューズ切れだった。 なんのことはない、4ヶ月も無意味に時を過ごしてしまった。 今は普通に室内灯も点く。時計も作動し、キー抜き忘れチャイムも鳴る。 ミラーリトラクタブルもOK。 ヒューズ一つでいろいろ止まっちゃうのね。 何はともあれ、あ〜 よかったよかった・・・ プリメーラへ再移植 06年3月、ランドクルーザーの売却に伴い、 ナビを営業車のプリメーラへ再移植することにしました。 1年を待たずして再移植とは・・・ ともあれ、これで営業車にもナビがやっと付く! 取り外し まず、ランクルから取り外し。 はっきり言って、慣れたもの。 今回はきれいに糊を剥がす必要もなかったので超簡単。 と言っても、例によってダッシュパネル外しはちょっと大変だったけど・・・ 下準備 またまた設置場所、配線、部品の検討からスタート。 本体はインダッシュ空きスペースに、 チューナーユニットとビーコンユニットは運転席下に置くことにした。 前回取付時にも使用した用品、パーツの残り、ギボシ、圧着コネクタなどを用意する。 以前参考にしたソニーの配線図のページは06年5月いっぱいで終了。 と言うより、アゼスト(クラリオン)のサイトの方が個人的にはわかりやすかった。 作業開始 今のナビは配線が少なくなっているが手持ちのは古いので仕方がない。 古いクルマはナビのことは全く考慮されてないので、車速が取りにくい場所なのかなあ? さておき、シフトレバー周りを撤去するとエンジンコントロールユニットがある。 アゼストのページを参考にこれかな?と思うところに車速信号線をくっつけてみた。 バックランプ配線はテールライトユニット近くからだが、あとまわし。 イルミ配線は個人的にはスモールライト連動機能を使わないので省略。 サイドブレーキ配線はもちろんアース。 GPSアンテナとビーコンアンテナは運転席前に適当に置いた。 ロッドアンテナはリヤシート後方の仮置き。 ここで一旦動作チェック。 適当にアースだけつないでキーを回してみると・・・ 悪戦苦闘 あれ? またテレビしか付かない。ランクルの時の悪夢がよみがえる。 しかも、ウインカーが点かない!! これじゃ危なくて運転できないじゃん。 またしてもルームランプのヒューズが飛んでいた。 ううむ。車速が間違ってるのかな? はっきり言って車速なんてつながなくてもナビは動く。 とりあえず車速コードを外し、ヒューズを付けなおして動作チェックすると・・・ 動いた! 完璧じゃん!! と思っていたら、1日後またまた室内灯が消灯・・・ ナビ起動せず、テレビ専用機状態に逆戻り。 ヒューズがまた逝ってしまいました。 どこかでショートしてるのかなあ・・・ よくよくチェックしてみると、バックアップ電源の分岐が一部露出し、 車両側金属部分に触れてショートしていたことが判明。 ううん、まったく簡単には行かせてくれないなあ。 いずれにせよ、簡単に復旧。どうってことなくて良かった。 ってことは、車速はやっぱり繋ごうかな?やぶ蛇だからやめようかな? 一応終了? 考えてみればポータブルナビは初めからバックも車速もつながなくても ちゃんと機能するようになっているではないか。 それと同じでトンネルや立体はかなり怪しいがまあ、実用上は問題ないレベルであろう。 実際問題、このナビはもう充分寿命を全うしていると思われる。 余生を過ごすには過ぎた待遇かも・・・ ということで、07年のプリメーラ廃車とともに廃棄処分としました。 |
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