プロレス3大国(独断)は日本、アメリカ、そしてメキシコです。メキシコではスペイン語が使われているため、メキシコ発祥の技は必然的にスペイン語で名付けられることになります。意味もわからずに「トペ・コン・ヒーロ」などと叫んでみたり、ましてや「エルボー・スイシーダ」などと英語と西語を混ぜてしまうのもどうかと思うわけです。そこで、ここではプロレスを観る上でのたしなみとして、知っておきたいスペイン語を学習歴わずか2年の初級者がメキシコなんて行ったこともないくせに、不遜にも解説したいと思います。おまけにわたくしルチャに精通している訳ではございません。もっと言っちゃうと、とりたててルチャが好きな訳ではなかったりします(ぉぃ・・・)。ですからスペイン語に詳しい方、メキシコにルチャ留学経験がある方、「お前、そこ間違ってるだろ。恥ずかしくねえのか!?」という点がございましたらぜひ御指導のほどを。 ところにより文法的考察がくどい点があるような気がしてはいるのですが、どうぞ御容赦下さいませ。元々は文学部行って語学やりたかったんスよぅ。スペイン語を全く知らない人が読んで理解出来るのか、書いててかなり不安になっているので、感想をお聞かせいただけると有り難いです。無断転載は厳禁也り(すげー偉そう・・・)。 単語の詳細は基本的に『シカゴ大学西英辞典(第4版)』に基づいており、日本語にする前に英語でワンクッションおいているため、そこで若干の意味・ニュアンスの差異が生じている可能性があることをご了承下さい。技名に関しては『週刊ゴング』に準拠(?)。また、流智美氏の『これでわかった!プロレス技 上・下半身編』(1995年 ベースボールマガジン社)に感化されています。 スペイン語検定5・6級(最下級!)を取得しました!('99.12.20) ご覧の環境で以下の文字(á,í,ú,é,ó,ñ,Á,Í,Ú,É,Ó,Ñ,¿,¡)は正しくスペイン語で表示されていますでしょうか。Windows + IE5.5 および Macintosh + IE5で確認しています。自分自身がMac + NN4.7の組合せを使わなくなりましたので不対応になりました(といっても文字化けするだけですけど)。ねすけ6以上でご覧下さい。 また、フレームを好まない方、スタイルシートに対応していない環境でご覧の方はこちらの 非フレーム版でご覧下さい。いま非フレームでご覧の方はこちらで フレーム版になります。 TEXT [必修編]普通にプロレスをたしなむ際に遭遇するであろう、知名度の高そうな語。 DICTIONARY 索引(日本語版)/INDICE(スペイン語版) 本文は気侭に書いた順で並んでいますので、 ReyRey大人気記念、つーことで。何故今まで飼い殺していたのかと小一時間問い詰めたいくらいなわけです。 * 619(しっくすわんないん) WWEで大プッシュ大ブレイクのレイレイことレイ・ミステリオ(Jr.は消失)ですが、ブッカーTにしても、どうも定番ムーブを一つ決めてそれを定着させる事がWWEにおけるスター養成ギプスって感じです。レイ・ミステリオの場合はこの619。これはレイ・ミステリオの出身地サン・ディエゴ(San Diego、アッシジの聖ディエゴの名に由来だとか)の市街局番だそうです。sanはsantoと同義ですが、男性固有名詞の前に付くときはsanになります(厳密にはToとDoではじまる固有男性名詞以外の前に付くとき)。 * llave(じゃーべ) ウルティモドラゴン校長のT2Pプロジェクトで初めて聞いたこの言葉。ルチャの関節技のことらしいですね。単語自体は鍵の意。英訳すると、key。そして鍵をかけることは英語でlockというわけで、そうすると非常に分かりやすいですね。フェイス・ロックやアンクル・ロック、スコーピオン・デス・ロックなどのロックです。柔道の固め技などもジャーベと言うそうです。 * canek(カネック) メキシカンといえば空中殺法、というイメージが強いですが、昔からパワーファイターとして活躍して来た(らしい)エル・カネック。ついに2001年末、総合格闘技(DEEP)に登場。最初にその報を見た時にはオイオイ・・と思ったものでしたが見事に勝利を飾ったようで。スイマセン私は一度も動いているカネックを見たことがないのです。 そしてさらに申し訳ないことにカネックの意味が分かりません。綴りはcanekで間違いないと思うんですけど、そんな単語見つからないです。canecoで酔っぱらった、という形容詞がありますが、これ? でもカネックって『盗賊仮面』なんですよねえ、キャッチコピーが。うーんわかりません。ゴメンナサイ。 例) エル・カネック * vuelo(ぶえろ) 飛翔。飛ぶこと、フライト(flight)。あとはパンツ(ズボンのことね)の裾のフレアーとか。ブエロ・デ・アギラも説明しにくい技ですねえ・・・ ひねりを加えたノータッチトペ。もしくはノータッチトペから空中でケブラーダに移行。そんな感じでしょうか。 例) ブエロ・デ・アギラ * águila(あぎら) 鷲。イーグル。関係ありませんが鷹と鷲の違いってご存知ですか? 例) ミステル・アギラ、ブエロ・デ・アギラ 追記(2002.02.01) うわー怒られそう、画像勝手に使って(^^; (l. to r.) Hawk Warrior, George Hines f.k.a. The Eagle * gigante(ひがんて) ヒガンテという音からは想像しにくいでしょうが、綴りで一目瞭然、ジャイアント、の意味。スペイン語では g の発音は「ハ行」なのです。 蝶野が連れてきた大巨人二人を見てヒガンテを思い出しました。ヒガンテってビッグ・ショーに比べて迫力なかったなあ。ブレーンクローもあんまり説得力なかったし。怪物扱いされるのが好きじゃなかったみたいですね。椅子にのっての毒霧で破れたムタ戦がベストマッチでしたな。で、そういえば大巨人二人の片っぽ、ジャイアント・シルバは元WWFのオディティーズで、EMLLにいた選手とのことですが・・・、誰?どんなの?オディティーズって!!? シルバ本人が後楽園でのmcで「ヒガンテ・シルバ」って名乗ってました。 例) エル・ヒガンテ * tijera(てぃへら) いい加減に新規更新しないと毎日微妙に途絶えない訪問者の皆様に申し訳ないですね・・・ 鋏。はさみ。ボディシザーズ、ヘッドシザーズホイップの「シザーズ」です。飛びつきヘッドシザーズホイップを総称でティヘラというのかな。レイ・ミステリオJr.とかがやるような、形容し難いムーブを思い描いていただければ。ってそれでいいのでしょうか、説明。 * martinete(まるてぃねーて) パイルドライバー、杭打ちハンマー。あとは銃の劇鉄とか、鳥のゴイサギとか、フラメンコ(flamenco)の無伴奏で歌われるカンテ(cante)の一つとか。まあパイルドライバーの一言で済む話ですが、特にツームストンパイルドライバー(thumbstone piledriver)のことを指します。メヒコでは禁じ手っぽいです。まあパイルドライバーって本当の「殺人技」ですからね・・・ じゃあ所謂パイルドライバーのことは何と言うか、という話ですが、昔確かゴングに「メディオ・マルティネーテ」って書いてあった気がします。でもネットで調べると medio martinete はショルダーバスターのことみたいです。その辺はよくわかりません(゚∞゚)ので勘弁してください。 以下続々近日登場!?(あくまで予定・・・) アンヘリート、カタプルテ、カサス、サルト、シコデリコ、トルニーヨ、ネグロ、ブファドーラ、ペスカリート、マルティネーテ、モルタル、レイナ、レベルサ 叱責、罵倒はこちらまで → emeraldsword@lycos.jp
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