練習場


 
2000年6月30日   東戸塚練習場


 大遅刻をして到着は11時45分頃、選手達はトップとサテライトに別れボール回しをしていた。トップの選手はおなじみの、輪の中に2人の鬼を入れたもの。能活はけっこう中に入ることが多く、ムキになってボールを止めている。青と白の練習着、髪は例によってオールバック。このボール回しの最後に、ちょっとしたハプニングがあった。オニになったユーリッチが岡山の足を削る形になってしまったのだ。ムキになるのは良いけれど、そんなことで怪我をさせないで欲しい。幸いすぐに復帰。古賀選手だけが別メニューでずっとランニングをしていた。

 12時10分頃から、コートを3分の1使って9対9のミニゲーム。選手はレギュラーとそれ以外に別れているわけではなく、18人を等分に分けているようだ。ビブス組が能活・小村・ユーリッチ・上野・永山・安藤・永井・柳・エジミウソン。ビブス無し組みが榎本・松田・波戸・岡山・三浦・遠藤・原田・中村・外池。目に付いたのは安藤が左に、松田が前の方に居たことだろうか。

 いつものように能活は声が良く出ている。(自分の抜けた練習を外から見て、なんて静かなんだろうと彼は思ったらしい)「マークきっちり」「ボールにつられちゃダメ!」「ナイス!ヨシ」チャンスで後ろに戻すパスを出した安藤には「安ちゃん、シュート!」そして自身は大声で「オッケー」と告げながら、積極的に前に出てキャッチやパンチング。PK?のようなものも止めていた。途中、榎本が競り合いで接触して、相手キーパーが鏑木に代わる。榎本はそのまま練習を引き上げた。(この場ではたいしたことはないように見えたが、のちの情報によると鼻を骨折したとか)そして最後に柳の技ありシュートが決まると「よっし!」とガッツポーズの能活。どんな練習でも勝敗がある時は、いつでも本気なのだろう。15分足らずでミニゲームは終了した。

 このあとダッシュを何本かして、半分以上の選手は練習を終える。能活はマリノスに来て間もない安藤に、なにくれとなく声を掛けているようだ。その後はシュート練習。出したパスをポストになった外池・エジ・柳に落としてもらい、シュート。参加したのは俊輔・三浦・原田など。足で出したボールは何とかワクに行くが、胸でトラップして落としたボールは浮いていて打ちにくいのか、なかなかワクに行かない。中でも俊輔の調子が今ひとつ。悔しがって能活がやるような“エアキック”をしていた。能活は、スタッフにハイボールを蹴ってもらって、キャッチング。キックは最初ボールがあちこちに行ってしまって「ダメだあ」と嘆いていたが、最後の何球かはいつものドンピシャのボール。コーチに「グラシャス!」とお礼を言って引き上げていった。

 今日最後まで残っていたのは俊輔。鏑木を相手にドリブルからシュートを打っている。徹底的にポストとバーに嫌われていた。こういうときの方が本番では入るのだと、元選手がどこかで書いていたが。引き上げていった能活は、グラウンドから降りたところで記者に掴まっている。8人ばかり居るようだ。カメラも1台。怪我上がりである彼個人の取材か、開幕戦に完敗したマリノスが第2節を迎えるに当たっての取材か。多分そのどちらの意味もあるのだろう。明日清水に完勝して大きな記事にしてもらって欲しい。

練習場見学:2000年   5月25日  6月22日  6月30日  01年2月28日 

 


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