パソコンとADSLの設定は誰にでも簡単です
Windows XP搭載のデスクトップ・パソコン(ソニーの17型VAIO PCV-HX51B7)に買い換えると共に 
ダイアルアップ接続をフレッツADSL接続に変えました。 このページは 新しく購入したパソコンの諸設定
(インターネットや電子メールなど)とADSL開通後の諸設定について 業者や友人など他人の助け(具体的
には出張・訪問サポート)を得ずに 自分だけでやれるか試みた結果の開示です。 

パソコンの諸設定は2回に分け ダイアルアップ接続に必要な諸設定を先ず終え 問題ないことを確認した
上で ADSL接続に必要な諸設定をしました。 業者の出張サポートに委ねずともパソコンとADSLの設定は
今では誰でも自分で簡単にやれることを アホな私自らが試み立証しました。

1. NECパソコン・PC9821からPC/AT互換機(DOS/V)への切り替え

私が初めてパソコンを購入したのは Windows95発売直後の1996年1月で PC/AT互換機(DOS/V)では
ないNECのPC-9821シリーズ機でした。 Windows95発売を契機に 日本でもDOS/Vパソコンが標準となり
つつあった時期に 何故PC-9821シリーズを選んだのか 今から考えると愚かな判断でしたが 当時の
PC-9821パソコンは未だ「国民機」的な存在で圧倒的なシェアを誇っていました。

NECは 1997年9月にPC/AT互換機「PC98-NXシリーズ」を発表し 独自設計路線を捨て PC/AT互換
パソコンメーカーに転換しました。 NECは転換しても 私自身はPC-9821(非DOS/V機)を使い続けたので
色々と不都合が生じていました。 我慢して使っていましたが 新しく買ったデジタルカメラを接続するUSB
端子がパソコン側に無いことが分かり 8年半振りにパソコンを買い替えざるを得なくなりました。 
プリンターも買い替えると共に ダイアルアップ接続をやめ ブロードバンド技術として急速に普及している
NTT東日本のフレッツADSLを利用することにしました。

2. 面倒な諸設定を自分だけでやれるのか?

技術革新が急速に進む中で なぜ8年半も買い替えずに 古いパソコンを我慢して使い続けたのか 
不思議に思われるかも知れません。 その理由は 以下の面倒な諸設定・諸作業を他人の力を借りずに 
自分だけでやれるか 自信を持てなかったからです。

       1) 新パソコンの諸設定(インターネット・電子メール接続など)
       2) 新プリンター接続に伴う諸設定
       3) 私個人のホームページ更新を新パソコンで行なう諸設定
       4) フレッツADSLの申し込みと開通後の諸設定
       5) ADSLモデムとパソコン2台をLANケーブルで接続する屋内配線工事の申し込み

今まで私は こうしたことを他人の助け(出張・訪問サポート)を借りてやってきましたが パソコンを買い
換えるなら 上記の如き広範囲で面倒な諸設定・諸作業を自分の力だけでやるつもりでしたので 自信なく
買い替えに踏み切れませんでした。 NECのPC-9821をDOS/Vパソコンに切り替えても 私個人の
ホームページ更新を今までと同様に問題なく行なえるのか Windows95用のホームページビルダー3.0は
Windows XP搭載パソコンでも機能するのか と言った心配が色々とあったからです。 新しいデジカメの
接続トラブルがtriggerとなり 遂に買い換えることになりました。   

3. 新パソコンの諸設定とカスタマーサポートサービス

Windows95搭載のパソコンが現れた当初は パソコンの諸設定を個人でやるのは難しく 業者やパソコンに
詳しい友人の出張・訪問サポートを得るのが一般的でしたが 最近ではパソコンの普及に伴い パソコンに
詳しくない人でも簡単に設定できるウィザード(パソコン画面の指示どうりに入力していけば設定できる
プログラム)や取扱説明書(マニュアル)が完備しています。

パソコン操作に詳しくない私ですが ソニー作成の取扱説明書とパソコン画面のウィザードを使い ダイアル
アップでインターネットに接続させる諸設定を簡単にやれました。 アホな私でもやれたということは インター
ネットの接続設定を 出張・訪問サポートに委ねず 今では誰でも自分で簡単にできるということです。

電子メール「Outlook Express」の設定も 同様に 簡単にやれましたが 私の場合は特殊ケースとして 
チョットしたトラブルがありました。 BIGLOBEから正式通知のあったメールサーバー名(POP SMTPとも)
を入力したところ エラーメッセージが出てしまいました。 BIGLOBEカスタマーサポートに問い合わせた
ところ 2003年9月にメールシステムが変更され メールサーバー名も変わったが BIGLOBEホームページ
上に告知しただけで 個々人へのメール案内が無かったので誤入力したものと判明しました。 告知を改めて
読んだところ 「メール設定を変更しなくてもメール送受信はできる」という説明になっていましたが 
新パソコンではメールサーバー名の設定変更が必要とのことでした。

新プリンター(キャノン PIXUS 560i)の諸設定も 取扱説明書とプリンタードライバーのインストールで問題
なくできました。 インクタンクを逆に取り付けぬよう注意すべきです。

使っていたトレンドマイクロ社のウィルスバスター(2002年版)を新パソコンにインストールしたところ 
アップデート出来なくなりました。 トレンドマイクロ社に問い合わせ 2004年版をインターネットから無料で
ダウンロードし解決できました。 

私個人のホームページを新パソコンで更新できるようにする作業・設定について かなり心配しましたが 
問題なく出来ました。 Windows95用IBMホームページビルダー3.0はWindows XPでも問題なく機能します。
PC9821のフロッピーディスクに私のホームページ・ファイルコピーをとり 新パソコンにファイルを移しました
が 互換性のないパソコン間でも特に問題ありませんでした。

パソコン各メーカーやプロバイダーは カスターマーサポート体制を最近ではかなり充実させており 上手く
設定できない場合には カスタマーサポートに電話または電子メールで問い合わせることにより ほとんどの
問題は解決できます。

4. 初期設定(標準設定)の変更

新たに購入したパソコンは 初期設定(標準設定)のままだと使い難くいので 初期設定を以下の如く変えた
方が良いと思います。

(1) Outlook Expressでは 電子メールで送信するメッセージの初期設定が「HTML形式」となっています。
相手側が正しく受けとれる為に初期設定を「テキスト形式」に変更しておくことが望ましく Outlook Express
画面から「ツール」→「オプション」→「送信」→「テキスト形式選択」の如く操作します。

(2)初期設定が 「ウィルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない」となっており Word
などで作成した文章を電子メールの添付ファイルとして送信しても 「安全でないためメールからのアクセス
を削除」などのメッセージが表示され 開けません。 「ツール」→「オプション」→「セキュリティー」→
「ウィルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしないチェックボックス□内のv印を外す」
の如き操作が必要です。

(3) 初期設定では 17インチ画面(ディスプレイ)の解像度が1280x1024ピクセルズと高いので 画面の
項目が小さくなり見難くなっています。 画面の解像度を高いままに設定した状態で デスクトップを
右クリックし  「画面のプロパティー」→「設定」→「詳細設定」→「DPI設定(D)」の如く操作し 初期設定の
DPIを96から120に変えると見易くなります(パソコンにより数字は異なりますが)。 画面の解像度を低く
変更する方法もありますが DPI設定を高く変更する方が 私には効果的でした。

(4) ウィンドウズXPは平成16年9月から updateすると サービスパック2(SP2)がインストールされます。
SP2にはセキュリティーの強化として ファイアーウォール機能があり トレンドマイクロ社のウィルスバスター
2004を使っている方は ファイアーウォール機能が重複することになるので どちらかの機能を無効に設定
する必要があります。

(5) 迷惑メールを回避する手段として OutlookExpressでは 迷惑メールを選択した上で メニューから
「メッセージ」→「送信者を禁止する」の如く操作することにより 次回以降 同じ送信者からのメールは
自動的に削除され届かなくなります。 トレンドマイクロ社のウィルスバスター2004を使われている方なら
更に便利な機能として 迷惑メールを自動的に「迷惑メール」という別フォルダーに仕分ける機能があり
ます。

(6) デジタルカメラで撮影した写真をパソコンでアルバムの如く整理・管理するのに Winodows XPでは
「エクスプローラ」という付属ソフトが機能し便利です。 「マイドキュメンツ」の中に「マイピクチュア」という
画像用のフォルダーが用意されており 撮影した写真フォルダーを「マイピクチャー」というフォルダーに
フォルダー名「撮影日+撮影場所」で保存します。  「マイピクチャ」フォルダを開き 「表示」メニューの中から
「写真」を選択・設定し アルバム管理をできます。

5. フレッツADSLの申し込み内容


NTT東日本のブロードバンドには Bフレッツ(光ファイバー)とフレッツ・ADSLの2コースがあります。 
どちらにすべきかは難しい判断ですが NTTの月額基本料金を比較すると Bフレッツ\4515 フレッツ・ADSL
\2888の如く Bフレッツの方がADSLより月額で\1627高く ADSLのスピードで私には充分なので 
フレッツ・ADSLにしました。

フレッツADSLのサービスが提供されているエリア(地域)かどうかは NTT東日本のホームページ上で
電話番号を入力して分かります。 提供サービスはADSL下り伝送速度により40Mbps〜1.5Mbpsの各種
タイプが用意されていますが NTT収容ビルから自宅までの距離等による伝送損失(デシベル)に適した
タイプを選ぶ必要があり 私の場合が33デシベルあったので 12Mbpsタイプを申し込みました。

「フレッツADSL」ではなく「ヤフーBB」にすべきかも 検討しましたが 私の場合は 私個人のホームページ
URLを変えたくなく 家内・娘を含む3人のパソコンでADSLとダイアルアップの両方を使う為に BIGLOBE
経由で「BIGLOBE使いほうだいコース」+「フレッツADSL]」オプションという対応コースを選択しました。
IP電話サービスは「フレッツADSL契約者」と「ヤフーBB契約者」間のIP電話が無料にならないので 申し込み
ませんでした。

ADSLモデムとパソコン2台(私と家内用)を接続する方法として 無線LAN又はLANケーブルの方法があり
ますが LANケーブルによる接続を選び ルータータイプADSLモデムである Web Caster 630M
(キャンペーン価格\8400)を購入しました。 ADSLモデムには3タイプ(ルーターorブリッジor USB)あり
ルータータイプのADSLモデムとパソコンの接続にはLANケーブル(ストレートタイプ)を用意します。

6. ADSL開通後のパソコン諸設定

NTTのADSL開通工事(屋外工事)が完了後に ADSLモデムと付属品(スプリッタ 電源アダプタ 
LANケーブル 電話機コード等)を取扱説明書にある如く 電話機 ADSL回線 パソコンなどに接続
します。

ADSLモデムには5ランプの表示があります。 PWRランプは電源アダプタの電源コンセント差込みが正常
なら緑色に点灯します。 ADSLランプはNTTとモデム間の接続が正常なら緑色に(点滅でなく)点灯します。
LANランプはモデムとパソコン間の接続が正常なら緑色に(点滅でなく)点灯します。 DATAランプはデータ
の送受信中に緑色ランプが点灯するもので 点灯しなくても異常ではありません。 以上の4ランプの点灯は
先ず問題ない筈です。 問題は残るPPPランプの点灯で モデムとパソコンとプロバイダー間の接続設定が
正常でないと緑色に(点滅でなく)点灯しません。

モデムとパソコンとプロバイダ(私の場合はBIGLOBE)間の接続に必要なパソコン設定は ADSLモデム
(WebCaster630M)取扱説明書だけで充分であり フレッツADSL設定ガイド(NTT作成でCR-ROM付)と
BIGLOBEスタートガイド・ブロードバンド接続編(BIGLOBE作成でCR-ROM付)は不要です。 この3つに
ある説明内容は異なるので どれを使うべきか混乱しましたが NTTに確認したところ パソコン設定には
ADSLモデム(WebCaster630M)取扱説明書のみを利用するようにとのことでした。

ADSLモデム取扱説明書に従い 先ず ADSLモデムとパソコン間の接続設定をパソコン上で行なったところ
問題なく終わりました。 次にインターネット(eメールを含む)への接続設定を行なったところ 取扱説明書
の不備もあり PPPランプの点灯に手間どりました。 設定時に留意すべき点は以下です。

   1) 管理者パスワードの初期設定は任意で決める(通常はuserと入れる)
   2) 「Websetupに接続」という画面では ユーザー名(U)とパスワードの両方に
      管理者パスワードを入れる。 
   3) 「接続先の設定」という画面では 「接続先名」に任意の名前(私の場合はBIGLOBE) 
      「接続先ユーザー名」にプロバイダーからのユーザーID@プロバイダーのドメイン名
      「接続パスワード」にプロバイダーの(本)接続パスワード をそれぞれ入れる。

取扱説明書には上記2)の説明が抜けていたので戸惑いました。 PPPランプがどうしても緑色に点灯しない
なら パソコンの設定内容に誤りがあります。 その場合には奥の手として モデムにあるINITスイッチを
押しADSLモデムを初期化(工場出荷状態に戻す)した上で NTT通信機器取扱い相談センタ
(0120-970413)に電話すれば インターネットへの接続手順を具体的に教えて貰えます。 ADSLモデムを
初期化した上で問い合わせるのが 正しく設定するポイントです。

7. まとめ(結論)

まとめとして パソコンの諸設定は(ADSL接続に伴う諸設定を含め) 業者や友人など他人の助け(具体的
には出張・訪問サポート)なしに 誰でも自分の力だけで簡単にやれます。 このことを立証する為に 
私自身で試みた結果を開示したのが このページです。

最近ではパソコンの普及に伴い パソコンに詳しくない人でも簡単に設定できるウィザード(パソコン画面の
指示どうりに入力していけば設定できるプログラム)や取扱説明書(マニュアル)が完備しています。 
設定できず困ったら メーカーやNTTのカスタマーサポートセンターに電話すれば 懇切丁寧に解決策を教え
て貰えます。 パソコンはPersonal Computerという名の如く 家庭電化製品のように自分で使いこなすべき
であり 業者や知人を頼らずに設定を自分でやることが 使いこなす第一歩になると思います。 設定スラ
自分で出来ないなら 使いこなすことなど 到底おぼつきません。

パソコンの設定を業者の出張サポートに依頼すると 費用はいくらかご存知ですか?

パソコンの配達 初期設定 インターネット/Eメール/プリンター設定を行なう出張サポート料は \12800です
(私がパソコンを購入したケーズデンキの出前サービス)。 ADSLモデムとパソコンの接続・設定は \12600
です(NTTブロードバンド出張サポート)。

業者に出張サポート料を払えば 面倒な設定を全てやって貰えるので 自分でやるより業者に委ねた方が
簡単・確実で良いという考えもあると思いますが それではいつまでたってもパソコンを自在に使いこなせ
ません。 

今回  新しく購入したパソコンの諸設定を自分でやれたということは 私にとって画期的なことであり 今後
のパソコン操作に少し自信を持てるようになりました。 パソコンの設定を業者に委ねるか自分でやるか 
判断に迷っている方も多いと思いますが このページの結論として 先ず自分でやってみることを 私は
強く勧めます。 Nothing ventured, nothing gained  という英語の諺を思い出してください。

最後に 不要となった古いパソコンの廃棄方法について述べます。 パソコンの回収とリサイクルは 法律に
基づき 2003年9月からメーカーに義務付けられています。 私の場合 自主回収義務のあるNECに問い合わ
せたところ パソコン本体+ディスプレイの回収料は \7000 とのことでした。 

私の住む浦安市役所に問い合わせたところ 「燃やせないゴミ」として浦安市が無料で引き取り処分する
ということでしたので 私は迷うことなく 処分をNECではなく浦安市にお願いしました。 パソコンの回収を
義務付けるリサイクル法がありながら 「燃やせないゴミ」としてリサイクルせずに浦安市が廃棄処分できる
のは 私には好都合でしたが 不可解ですネ。

パソコンを廃棄(回収リサイクルを含む)または譲渡する際に留意すべき点が一つあります。 ハードディスク
に記録されたデータは 削除したり ハードディスクを再フォーマットしても 消えたように見えるだけで 特殊
なソフトウェアを使えば読み取ることができるので ハードディスクに記録されたデータが流出し 悪用される
恐れがあります。 また ハードディスク上のソフトウェア(OS、アプリケーションソフトなど)を削除することなく
パソコンを譲渡すると、ソフトウェアライセンス使用許諾契約に抵触する恐れもあります。 

対応策は 専用ソフトウェアあるいはサービス(共に有償)を利用して 完全削除するか ハードディスク上の
データを金槌や強磁気により物理的・磁気的に破壊して 読めなくすることです。 

心配性の私は 「燃えないゴミ」として玄関前に出しても未だ不安だったので ハードデイスクのみを取り出し
塩水に漬ける処理をしました。 「燃えないゴミ」として玄関前に出した当日 浦安市の回収車が来る前に 
誰か(修理再販業者?)が私のパソコンを玄関前から勝手に持ち去りましたので 私の処理は正解でした。

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