名馬に癖あり。
解釈:名馬と呼ばれる馬は、癖を持っている。人間も、大人しいだけではず
ば抜けた働きはできないということ。
類義:癖なき馬は行かず。
牝牛(めうし)に腹突かれる。
解釈:油断して予想外の物から攻撃を受けること。また、思わぬことでひど
い目に遭うこと。
類義:芋茎(いもがら)で足を衝く。
盲(めくら)、蛇を怖(お)じず。
解釈:無知な者は物怖じしないで、向こう見ずなことを平気でするたとえ。
類義:唖(おし)は雷を恐れず。
参考:Fools rush in where angels fear to tread.(天使が入ることを恐
れるような場所に、愚か者は飛び込んで行く)
目白(メジロ)の押合(おしあい)。
解釈:大勢で込み合うことのたとえ。目白は群れをなす習性が持ち、木に止
まるときもくっ付き合っている。めじろ押し。
丁斑魚(めだか)も魚(とと)のうち。
解釈:問題にならない物でも、仲間には違いないこと。
類義:雑魚(ざこ)の魚(とと)交り。目高(めだか)の魚交り。
目を掩うて雀を捕(とら)う。
類義:耳を掩うて、鐘を盗む。
面張牛皮(めんちょうぎゅうひ)。
類義:面(つら)の皮の千枚張り。
牝鶏(めんどり)歌えば、家亡ぶ。
解釈:妻が勢力を得て、事業などに手を出すようになると、家の事が疎かに
なり、やがては滅びること。
類義:牝鶏(ひんけい)晨(あした)す。牝鶏(めんどり)に突かれて時を
歌う。
牝鶏(めんどり)に突(つつ)かれて時を歌う。
解釈:夫が妻の意見に従うこと。嬶天下(かかあでんか)。
類義:牝鶏勧めて、雄鶏時を作る。
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