GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

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  贔屓(ひいき)の引き倒し。
 解釈:目を掛けたり力添えして助けることで、かえってその人を不利に導く
こと。
 類義:甲張り強くして、家押し倒す。

  挽いた婆さえ未だ食わぬ。
 解釈:当事者さえ知らないうちに何時の間にか噂が広まって驚くようなとき
にいう言葉。

  引いて発たず。
 解釈:弓を十分に引いて、型は見せるが、実際に矢は放たないこと。人に教
授するときは、一から十まで教えてしまわず、勉強方法を指示するに留め、自
ら学び自ら習得するように仕向けること。

  燧石(ひうちいし)据え石にならぬ。
 解釈:小さい物では大きい役には立たないということ。手の中に入るような
小さい火打ち石も、火を熾すのには役立つが、家の土台にはならないことから。
 参考:杓子(しゃくし)は耳掻きにはならず。

  非学者論に負けず。
 解釈:学問をしない者に幾ら筋の通った話をしても、自身の道理に外れた乱
暴な議論で通そうとするということ。
 類義:盲(めくら)蛇に怖(お)じず。

  日陰の梨。
 解釈:外見は立派に整っているが、内実のよくない物のたとえ。

  日陰の豆も、時が来れば爆(は)ぜる。
 解釈:日当たりのよくない所で育った豆でも、時期が来ると自然に莢(さや)
が割れて豆が弾け出るように、成長が遅れていた人でも思春期になれば、人並
みに成長してくるというたとえ。
 類義:陰裏(かげうら)の桃の木も、時が来れば花咲く。

  日陰の桃の木。
 解釈:細くてひょろひょろしている物をたとえていう。
 類義:流しの下の小豆の木。

  日暈雨傘月暈日傘。
 解釈:太陽が暈(かさ)を被ると翌日は雨傘のいるような天気になり、月が
暈を被ると翌日は日傘がいるような天気になるということ。

  東に近ければ、西に遠し。
 解釈:一方に片寄れば他方には疎くなる。厳正中立を守ることは難しいとい
うこと。

  東の白いのと女の賢いのは、役に立たぬ。
 解釈:東の空が明るいのは晴天を約束するものとは限らないし、利口振って
生意気な女というのも実際にはあまり役に立たないものだということ。
 類義:女賢しうして、牛売り損なう。


  干潟の鰯。
 解釈:水を失った魚はどうしようもないということから、手も足も出ない、
どうにもならないことのたとえ。
 解釈:俎上(そじょう)の魚(うお)。

  日が西から出る。
 解釈:絶対にあり得ないことのたとえ。物事が逆さまであること。
 類義:石が流れて、木の葉が沈む。西から日が出る。

  火が火を喚ぶ(よぶ)。
 解釈:火が燃えると風が起こり、周辺の物が乾燥し、盛んに燃え広がること
から、同じ傾向の者は自ずから寄り集まること。また、益々盛んになること。
 類義:類は友を呼ぶ。

  火が降っても、槍が降っても。
 解釈:たとえどのような困難があっても、どうしても、是が非でもというこ
と。決意が堅いことのたとえ。
 類義:雨が降ろうが、槍が降ろうが。火の雨が降っても。

  光ある所に影あり。
 類義:一枚の紙にも裏表。

  光ある物は、光ある物を友とす。
 解釈:同じ性質の物同士は、自然に寄り集まるものである。
 類義:火が火を喚ぶ(よぶ)。類は友を呼ぶ。

  光る程鳴らぬ。
 解釈:激しい稲妻の割に雷鳴はひどくない様。口喧(やかま)しい人は、意
外に気持は悪くないということ。また、腕前が口ほどでないこともいう。

  引かれ者の小唄(こうた)。
 解釈:負け惜しみであえて強がりを言うこと。罪人が刑場に引かれて行くと
き、あえて平然を装って小唄を歌うということ。

  彼岸が来れば、団子と思う。
 解釈:肝心の祭祀(さいし)や墓参りの事は考えないで、気楽な事ばかり思
い浮かべること。呑気者を冷やかす言葉。

  日勘定(ひかんじょう)では足らぬが、月勘定では余る。
 解釈:毎日の計算では儲けがないようにみえるが、一ヶ月に纏めてみると利
益が上がっているということ。短期間の勘定では利益ともいえない商いでも、
長く続ければ利益が大きくなることをいう。
 類義:日計足らず、歳計余りあり。

  飛脚に三里の灸(きゅう)。
 解釈:飛脚は職業柄健脚であるが、その飛脚に三里の灸を据えると、益々足
が軽くなって勢いよく早く走る。勢いのよい物に益々勢いを付けること。
 類義:駆け馬に鞭。帆掛け船に櫓(ろ)を押す。

  低き所に水溜まる。
 解釈:利益のある所には、自然に利益を求める人々が集まってくるというた
とえ。また、よくない環境の処にはよくない人間が集まることもいう。
 類義:百川(ひゃくせん)海に朝(ちょう)す。水の低きに就く如し。

  比丘尼(びくに)に笄(こうがい)。
 解釈:必要のないことや、不似合いなことのたとえ。「比丘尼」は、出家し
て仏門に入った女性のこと。「笄」は簪(かんざし)。
 類義:比丘尼の櫛貯え。比丘尼の張り小袖。

  比丘尼に髭出せ。
 解釈:できない事を強要すること。無理難題を言うことのたとえ。
 類義:比丘尼に櫛を出せという。比丘尼の髪を結う。

  日暮れて途(みち)遠し。
 解釈:年老いたのに、まだ人生の目的が達せられないというたとえ。また、
仕事が捗(はかど)っていないことをいう。

  日暮れて道を急ぐ。
 解釈:終わり近くになって、時刻を睨みながら仕上げを急ぐこと。

  火消しの家にも火事。
 解釈:他人の事を諌める立場の人間が、自ら過失を犯してしまうたとえ。
 類義:秋葉山(あきわさん)から火事。

  鬚の塵を払う。
 解釈:目上の人に媚(こ)び諂(へつら)うこと。おべっか使い。中国宋
(そう)の宰相寇準(こうじゅん)の門下で参政の地位に就いた丁謂(ていい)
が、会食の席で寇準の鬚に付いた食べ物を急いで拭き取り、かえって寇準に窘
(たしな)められた故事による。
 類義:首を垂れて尾を振る。胡麻を擂る。

  鬚は伸びるが、世帯(しょたい)は伸びぬ。
 解釈:あくせく働いていると髭を剃ることも疎かになり、気付いたら無精髭
ばかり伸びていて、暮らしは中々楽にならないということ。

  卑下も自慢のうち。
 解釈:表面はへりくだって見せて、実は自慢していること。
 類義:卑下も過ぎれば自慢となる。
 参考:Too much humility is prire.(過大な謙遜は高慢である)

  飛語(ひご)。
 解釈:根も葉もない無責任な噂。誰が言い出したかも分からない根拠のない
言葉。本来の字は「蜚語」。
 用例:流言飛語(りゅうげんひご)。

  瓢(ひさご)で藁打つ。
 解釈:方法として間違っている、無理であるというたとえ。
 類義:蜂の巣へ鎌。藪に馬鍬(まんが)。

  瓢に浮き。
 解釈:念が入り過ぎて、かえって間が抜けているたとえ。

  庇(ひさし)を貸して、母屋(おもや)を取られる。
 解釈:自分が所有していた物の一部を貸したがために、遂にその全部を奪わ
れるたとえ。また、恩を仇で返されること。
 類義:飼犬に手を噛まれる。貸屋栄えて母屋倒るる。軒を貸して母屋取られ
る。

  膝とも談合。
 解釈:困ったときには、自分の膝でも相談相手にするということから、誰と
でも相談すれば、それだけの利益があるというたとえ。

  膝枕に頬杖。
 解釈:大変な隔たりのこと。美人の膝枕で寝るのと、話し相手もなく頬杖を
突いてぼんやりするのとでは、大変な違いがあるということ。

  飛耳長目(ひじちょうもく)。
 解釈:遠方の事をよく見聞きする耳目ということで、事物の観察に鋭敏なた
とえ。

  秘事は睫(まつげ)。
 解釈:奥義とか秘伝など秘め事は以外に手近にあるものだということ。
 類義:近くて見えぬは睫。灯台下暗し。
 参考:傍目八目(おかめはちもく)。

  美女は醜婦(しゅうふ)の仇(あだ)。
 解釈:醜い女が美女を妬(ねた)むように、正義の人も、不逞(ふてい)を
働く者からは嫉(そね)まれるたとえ。
 類義:美女は悪女の仇。

  美女は生(せい)を断つ斧。
 解釈:美しい女性の色香に溺れると、不摂生を招いて寿命を縮め、身を滅ぼ
す元になるというたとえ。
 類義:傾国(けいこく)の美女。緋縮緬(ひぢりめん)は虎の皮より恐ろし
い。

  聖(ひじり)も時に会わず。
 類義:孔子もときに会わず。

  美人に年なし。
 解釈:美人は幾つになっても、年齢よりは若く見えるということ。
 反義:美人の終りは猿になる。

  美人の終りは猿になる。
 解釈:美しい女性は老人になると、かえって人一倍醜さが目立つというたと
え。
 反義:美人に年なし。

  美人は言わねど隠れなし。
 解釈:本当に美しい人は、自己宣伝しなくても、自然に世間に知れ渡るとい
うこと。
 類義:紅(くれない)は園生(そのう)に植えても隠れなし。

  美人薄命。
 解釈:美人はえてして不幸せなものだということ。多くの人の愛憎の的にな
りやすく、複雑な運命を辿ることが多いということ。
 類義:佳人薄命(かじんはくめい)。才子多病(さいしたびょう)。

  日、西山(せいざん)に薄(せま)る。
 解釈:太陽が西の山の端に隠れようとしているように、老人の死期が迫って
いることのたとえ。

  尾生(びせい)の信(しん)。
 解釈:信義を尽くして堅く約束を守ること。また、馬鹿正直で融通の利かな
いことのたとえ。橋の下で会う約束をした女性を待ち続け、その約束を果たす
ため、大雨による増水で溺死した男の故事による。

  皮相(ひそう)の見(けん)。
 解釈:「皮相」は表面の形相という意味。表面だけを見て、内容については
考えないこと。

  秘かに諌めて、公(おおやけ)に褒めよ。
 解釈:注意するときは、人の居ない所で当人にそれとなく注意し、褒めると
きには人前で褒めよということ。

  顰(ひそみ)に倣う(ならう)。
 解釈:徒(いたずら)に他人の真似をして世間の物笑いになること。また、
相手に倣って物事をする場合に、謙遜していう言葉。
 類義:鵜(う)の真似をする烏、水に溺れる。

  尾大(びだい)掉(ふる)わず。
 解釈:上に立つ者の力が弱く、下に従う者の力が強過ぎると、制御しにくい
ことのたとえ。
 類義:末重きものは必ず折る。船頭多くして、船山へ上る。

  左団扇(ひだりうちわ)で暮らす。
 解釈:安楽に暮らす様子。自分では何もせず、人に指図して暮らすことのた
とえ。
 類義:左団扇に長煙管(ながぎせる)。左扇を使う。

  左は勝手、右は得手。
 解釈:右手も左手も自由に使えるということで、どちらでも都合のよいこと
のたとえ。

  左前になる。
 解釈:物事が思うように運ばず、段々落ち目になること。運が悪くなること
をいう。
 類義:左縄(ひだりなわ)。左回りになる。

  ひだるい時に、不味(まず)い物なし。
 解釈:空腹の時にはどんな食べ物でも美味しく食べられる。食事以外の場合
にも用いる言葉。
 類義:飢えては食を択ばず。ひもじいときに、不味い物なし。

  ひだるさ欠伸(あくび)、寒さ小便。
 解釈:ひもじいときには頻(しき)りに欠伸が出るし、寒いときには小用が
近くなること。

  筆硯(ひっけん)を新たにする。
 類義:筆と硯を綺麗に洗って机に向かうことから、構想を改めて文章を書き
直すこと。

  引っ越し三両。
 解釈:引っ越しをすれば出費も多いということ。
 類義:引っ越し貧乏。家越(やこし)三両。

  匹夫(ひっぷ)罪なし、璧(たま)を懐(いだ)いて罪あり。
 解釈:凡人には元々罪はないが、持ち付けない財宝を持ったがために、かえ
って災いを被るというたとえ。
 類義:小人罪なし、璧を懐いて罪あり。璧を懐いて罪あり。

  匹夫の勇(ゆう)。
 解釈:思慮分別のない血気に逸(はや)る勇気のこと。

  匹夫匹婦。
 解釈:身分の卑しい男と女。道理に暗い人達。

  匹夫も志を奪うべからず。
 解釈:身分の低い男でも、その志が堅固であれば、誰もそれを曲げさせるこ
とはできないということ。

  必要は発明の母。
 解釈:必要に迫られるといろいろな発明や工夫が生み出されることのたとえ。
 参考:Necessity is the mother of invention.の訳語。

  火で火は消えぬ。
 解釈:力対力では争い事の解決にはならない。強く出るばかりが能ではない
ということ。

  旱(ひでり)に雨。
 解釈:長い間待ち望んでいた事が実現した喜びのたとえ。
 類義:旱天(かんてん)の慈雨(じう)。闇夜に提灯。

  旱に不作なし。
 解釈:極端な雨不足の年は別として、一般的には雨の少ない年は豊作である
ということ。
 類義:旱魃(かんばつ)に飢饉(ききん)なし。

  日照りの高木履(たかぼくり)。
 解釈:日がかんかん照っているときに、雨降り用の高下駄を履くこと。如何
にも不釣合なことのたとえ。

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