GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

 …… このページは、鹿角全科 Wikiへ移転しました。

  糠に釘。The nail is pierced to the rice bran.
 解釈:何の手応えも効き目もないこと。
 活用無駄なこと。A useless thing is done.
 類義:馬の耳に念仏。豆腐に鎹(かすがい)。泥に灸(やいと)。生壁に釘。
沼に杙(くい)。暖簾(のれん)に腕押し。

  抜かぬ太刀(たち)の高名。It served with distinction though 
it did not have arms.
 解釈:口では偉そうなに言うが、実際の腕前を見せたことのない人のたとえ。
また、短気を出して喧嘩するよりも、じっと我慢する方が優れているというこ
と。
 活用彼は我慢したので、立派になった。Because he had endured it, 
it became splendid.
 類義:刀は抜かざるに利あり。取らずの大関。

  糠の中で米粒探す。It looks for the rice grain from among the 
rice bran.
 解釈:滅多にあり得ないことのたとえ。
 類義:雨夜の星。月夜の星。

  糠の中にも粉米(こごめ)。In the rice bran, there was broken
 rice. 
 解釈:くだらない物の中にも、稀にはよい物が混じることもあるというたと
え。
 活用凡人に中にも、稀に才人がいることもある。An ordinary man 
rarely has a man of talent inside.

  糠袋と小娘は、油断がならぬ。For a bag that puts rice bran and 
the lass, do not relax your guard.
 解釈:綻(ほころ)びやすい糠袋と、子供だと思っていても知らない間に成
熟している年頃の娘は、目が離せない。
 類義:小娘と小袋は油断がならぬ。

  糠舟にも船頭。The boat that piles up the rice bran also has 
the boatman. 
 解釈:どんなにくだらない仕事でも、それぞれの役割が必要だということ。

  糠味噌が腐る。The salted rice-bran paste rots.
 解釈:調子外れの歌や声の悪いことを馬鹿にしていう言葉。
 活用私が歌ったら糠味噌が腐ります。I'm sorry, but my singing
 would turn your stomach.(goo辞書)

  抜け、鞘持たん。Pull out the sword. I will have the sheath.
 解釈:後ろ盾は引き受けたから、刀を抜いて戦え、という意で、喧嘩をけし
かけるときの決まり文句。

  盗人が盗人に盗まれる。Thief's thing is stolen by the thief.
 解釈:上には上があるというたとえ。
 活用上には、上がある。On the high rank, there is a high rank.
 類義:狐が狸に化かされる。狸が人に化かされる。誑(たら)しが誑しに誑
される。

  盗人猛々し。The thief is impudent. 
 解釈:盗みをしながら、図々しくも平然としていること。また、悪事を咎め
られ、謝るどころか逆に食ってかかること。

  盗人(ぬすびと)と知者(ちしゃ)の相(そう)は同じ。Thief's face
 and wise man's face are the same.
 解釈:顔つきだけでは、善人悪人の区別は付けられないという意。
 活用顔を見ても、善人と悪人との区別はできない。Even if the face
 is seen, the good man and the bad man cannot be distinguished.

  盗人捕らえて縄綯う(なう)。After the thief has been captured, 
it is supposed to make the rope to panic.
 解釈:泥棒を捕まえた後で縄を綯っても間に合わないという意で、執るべき
処置が遅れて間に合わないことのたとえ。
 類義:盗人を見て縄を綯う。
 参考:To dig a well to put out a house on fire.(燃えている家の火を
消すために、井戸を掘る)

  盗人に追銭(おいせん)。In addition, money is given to the thief.
 解釈:損をした上に、更に損をすることのたとえ。「盗人に追(おい)」と
もいう。
 類義:泥棒に追銭。盗人に追い打つ。盗人に銀の鉈。

  盗人に鍵を預ける。The key is entrusted to the thief.
 解釈:泥棒と知らずに鍵を預けて、災いを招くというように、かえって悪事
をするのに都合のよい助けを与えて、被害を大きくすることの愚かさをいう。
 類義:鉈を貸して山を伐られる。盗人に糧(かて)。盗人に倉の番。

  盗人に糧(かて)。Food is supplied to the thief. 
 解釈:災難を齎(もたら)す者を助けて、更にひどい災いを受けること。
 類義:敵に塩。盗人に追銭(おいせん)。盗人に鍵。

  盗人に倉の番。The thief is made to watch the warehouse.
 類義:盗人に鍵を預ける。

  盗人にも三分(さんぶ)の理(り)。The thief also has the reason
 for about 30 percent.
 解釈:泥棒にも、盗みをしたことを正当化するそれなりの言い分があるよう
に、どんなに筋の通らない事にも、理屈を付ければ付けられるという意。
 類義:盗人にも五分の理。
 参考:Give the devil his due.(悪魔にも取り前を与えよ)

  盗人にも仁義(じんぎ)。The thief also has humanity. 
 解釈:泥棒仲間でさえ礼儀はあるものだ。
 類義:盗人にも慈悲。盗人にも礼儀あり。

  盗人の上米(うわまい)取る。The high grade rice of the stolen 
thing is stolen.
 解釈:非常に奸悪(かんあく)なこと。また、悪い者にも、上には上がある
ということのたとえ。
 類義:いがみの物盗る大盗人。

  盗人の逆恨み。The thief have a grudge oppositely. 
The burglar has thinking ill.
 解釈:自分で悪事を働きながら、それが露見するとかえって捕まえた人や被
害者を恨むこと。
 類義:泥棒が縄を恨む。盗人のかえさ(逆)恨み。

  盗人の袖控え。The caught thief cling to the sleeve, and beg help.
 解釈:泥棒が捕らえられたときに袖に縋(すが)って助けを乞うという意か
ら、無駄な命乞いをすることのたとえ。

  盗人の提灯持ち。It has the lantern for the thief.
 解釈:泥棒のために提灯を持って道案内をしてやること。悪事の手助けをす
る意。

  盗人の盗り残しはあれど、火の取り残しはなし。A fire burns 
everything though the thief doesn't steal everything.
 解釈:盗難よりも火事の方が恐ろしいということ。泥棒に入られても、残ら
ず全部盗まれるということはないが、家事に遭うと丸焼けになって何も残らな
い。
 類義:乱暴の取り残し。

  盗人の寝言。The thief does talk in sleep.
 解釈:目覚めているときは正体を隠せても、寝言では真実がばれてしまうも
のだ。

  盗人の番には、盗人を使え。Employ the thief to watch the thief.
 解釈:泥棒を防ぐには、その手口をよく知っている泥棒を番人に使うのが一
番よいように、同種のものや同じ経験者を逆用して、更に効果を挙げること。
 類義:毒を以て毒を制す。

  盗人の隙(ひま)はあれど、守り手の隙なし。The guard doesn't have 
free time though the thief has free time.
 解釈:盗む方は休もうと思えば何時でも休むことができるが、泥棒の番をす
る方は、何時狙われるか分からないので油断できない。

  盗人の昼寝も当てがある。Because the thief has the purpose, it 
takes a nap.
 解釈:何気ない振りをして、実際は目的があるというたとえ。

  盗人を捕らえて見れば、我が子なり。When the thief was captured,
 it was my son. 
 解釈:意外な出来事にとう処理してよいか苦しむことのたとえ。身近な者で
も油断できないこと。

  盗み気(ぎ)と大工気の無い者はない。All people have the theft mind 
and the carpenter mind.
 解釈:人間誰しも、多少の盗み心や大工気があるというものだということ。
 類義:浮気心と普請心のない男はない。

  盗みをする子は憎からで、縄掛くる人は怨めしい。The son who stole 
is not hated. However, I want to have a grudge against the person who 
captures it.
 解釈:身贔屓(みびいき)のたとえ。親にしてみれば、泥棒をしたわが子は
憎めず、捕らえた人の方を恨むものだ。

  布は緯(ぬき)から、男は女(め)から。In the cloth, the woof is 
the main vital point. For a man, the wife is the main vital point.
 解釈:「緯」は織物の横糸の意。布は縦糸と横糸からなるように、男の出世
も身持ちも、全て妻の如何に掛かっている。
 類義:男は妻(め)から。男は女から。

  ぬらり浄土に、無理法華。Jodo sect is large-hearted. Hokke sect
 is impossible.
 解釈:浄土宗はおおらかだが、法華宗は無理なところがあるという意。他の
宗派から言われる批判的な言葉。
 参考:日本仏教浄土宗法華宗(日蓮宗)。

  塗箸で芋を盛る。With lacquered chopsticks, I pile taro.
 解釈:滑って、挟めないこと。
 類義:塗箸で鰻(うなぎ)挟む。塗箸で素麺(そうめん)。塗箸で海鼠(な
まこ)を押さえる。塗箸で心太(ところてん)。

  濡衣(ぬれぎぬ)を着る。I wear a false charge.
 解釈:無実の罪を着せられること。また、ありもしない浮き名を立てられる
こと。

  濡手(ぬれて)で粟。I catch foxtail millet by a wet hand.
 解釈:塗れた手で粟を掴むと、粟粒を沢山掴めることから、苦労しないで利
益を得ることのたとえ。
 類義:一攫千金(いっかくせんきん)。漁夫の利。濡手で粟の掴み取り。濡
手で粟のぶったくり。

  濡れぬ先こそ、露をも厭(いと)え。Come to hate dewing before it 
gets wet.
 解釈:一旦過ちを犯すと、後はずるずると過ちを繰り返すようになるという
こと。また、男女が一度情を通じると、どんどん深みに嵌(はま)ることもい
う。
 類義:毒を食らわば皿まで。

  濡れぬ先の傘。Put up its umbrella before getting wet.
 解釈:手回しよく、失敗しないように用心することのたとえ。
 類義:転ばぬ先の杖。

[ことわざA]  [バック]  [前画面へ戻る]